Ringwanderung、「今までと何も変わりません」 コロナ禍での契約解除に対する、誠意ある運営対応が話題に

Ringwanderungのメンバーが新型コロナウイルス陽性と診断され、その翌日に所属事務所が突然メンバーの契約解除を発表するという、穏やかでない事案が発生した。そうした騒動の中、メンバーを第一に考えた運営の迅速な対応が話題になっている。

これは去る11月15日、メンバーの体調不良により予定していたイベントの出演を辞退したことから始まった。翌16日にメンバーの寺尾音々が新型コロナウイルス陽性であったことがRingwanderung運営より報告、今後のイベントの出演辞退、ならびに29日に予定されていたワンマンライブの延期を発表した。所属事務所のTwitterアカウントからも陽性の報告がされたものの、寺尾個人の顔写真付きで投稿されたそのツイートに疑問符を浮かべる声も上がった（※現在、該当ツイートは削除されている）。

すると17日に、所属事務所から寺尾含むメンバー3人に対し、“弊社でマネージメントを行っていくのは困難”との契約解除が突如発表され、Ringwanderungファンをはじめ、多くのアイドルファンが騒然となった。

しかし、それからわずか54分後にRingwanderung運営より“Ringwanderung専属になる”“今までと何も変わらない”との報告があり、ファンを安堵させた。

さらに18日に運営は、“メンバーの名誉のため”と前置きし、今回の騒動に関することの次第を説明。さらにはイベント出演辞退に関しても来場予定だったファンに対して何らかの対応をするとの発表もされた。一時はグループの存続が危ぶまれる事案であったが、メンバーとファンに向けた誠意ある迅速な運営対応に、多くのファンから賞賛の声が寄せられている。

今回の騒動の流れをまとめると以下の通りである。

【11月15日】
RingwanderungオフィシャルTwitterにて、メンバーの体調不良により、イベント出演辞退を発表。

【11月16日】
Ringwanderung運営より、寺尾音々が新型コロナウイルス陽性と診断されたことをオフィシャルTwitterにて報告。併せて29日のワンマンライブまでのライブ出演をすべて辞退すると発表。所属事務所サンカラーズのTwitterアカウントからも陽性の報告が寺尾の顔写真付きで投稿される。

【11月17日】
午後6時5分　サンカラーズより、みょん、佐藤倫子、寺尾音々のメンバー3名に対し“今後弊社でマネージメントを行っていくのは困難”との理由で、所属契約解除が発表される。

午後6時59分　Ringwanderung運営より、サンカラーズとの提携を解除したことをオフィシャルTwitterにて報告。“全メンバーは同会社を離れ、Ringwanderung専属となりました。基本的には今までとは何も変わりございませんので、これからも応援よろしくお願い致します”とツイート。

【11月18日】
午後0時22分　Ringwanderung運営が“元所属事務所との契約解除について”という今回の騒動に関する事情をツイート。
午後3時14分　サンカラーズが、残りのメンバー2名、辺見花琳と増田陽凪の事務所退所を発表。

そして、“お騒がせしたお詫びに”との旨で、資料用のライブ動画がアップされた。

FlashBack / Ringwanderung

Ringwanderungは、私が連載している連載コラム『偶像音楽 斯斯然然』で何度か取り上げている、今最も注目すべき実力派グループである。緻密に作られたハイクオリティな鍵盤ロックに乗せたしなやかな歌と、演舞的に魅せていくライブパフォーマンスが絶品で、美しい幾何学模様を眺めている気分になる。小洒落た聴き心地の中に秘められた迸るエネルギッシュさにも注目だ。

ユレ↑ル↓ナ→ / Ringwanderung

各メンバーのポテンシャル含めて可能性しかなく、今後がますます楽しみだ。今回の件で、グループとしての結束がより固まったことはあえていうまでもないだろう。12月から活動再開とのことで、完全復活のワンマンが楽しみで仕方ない。