NMB48[ライブレポート]超ロングドレスで華やかに彩った吉田朱里卒コン!「10年間で培ったすべてのものを抱えて、次の夢を叶えにいこうと思います」
Pop'n'Roll 編集部
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NMB48が、10月24日(土)に大阪城ホールにて<NMB48 吉田朱里卒業コンサート〜さよならピンクさよならアイドル〜>を開催した。1期生でNMB48に加入し、トップアイドルとして10年間、グループを牽引してきたばかりではなく、モデルとしても活躍し、いち早くYouTubeでセルフメイク動画を配信し、コスメブランドプロデューサーとしても力を発揮するなど、“女子力おばけ”との異名をほしいままにしたアカリンこと吉田朱里。彼女の卒業コンサートとあって注目度も高く、ニコニコ生放送、LINE LIVE、SHOWROOM、Fansteam、ABEMA PPV ONLINE LIVEでの生配信に加えて、CSテレ朝では生中継も実施。会場に訪れたのは約5,000人。万全な感染症対策を取る中での、NMB48卒業コンサートとなった。本記事では、オフィシャルレポートをお届けする。
<NMB48 吉田朱里卒業コンサート〜さよならピンクさよならアイドル〜>追加写真
客電が落ちると、会場はピンクのペンライトに染まった。和傘や着物風の衣装などをまとい、和をモチーフにしたお練りでしっとりと幕を開け、次第に演舞で熱を帯びていくステージ。白間美瑠はもちろん、山本彩、福本愛菜ら卒業生を含めた1期生10人で、吉田が初めて選抜メンバーになったメモリアル曲「絶滅黒髪少女」を披露した。
“青春時代をNMB48に捧げてよかった”と映像で語った吉田。スクリーンにリアルタイムのステージ裏が映し出され、セーラー服姿の吉田が登場。そして6期生までの現役メンバーで、「青春のラップタイム」「待ってました新学期」「しがみついた青春」と3曲の青春ソングをフレッシュにパフォーマンスした。
吉田がプロデュースしたコスメ『B IDOL』のリップにちなんだコーナーも展開。
加藤夕夏と石田優美がダンスでプロローグを飾った「束縛RED」は、3人で「誘惑のガーター」を超絶セクシーにパフォーマンス。1期生コンビ“あかみる”は「無敵テラコッタ」、デュオで「スキャンダラスに行こう」を賑やかに魅せるなど、吉田だからこそできるコンセプトで7曲を披露。
コーナーの最後は「わがままPLUM」、NMB48の7周年記念の大阪城ホールで初めてソロで披露した思い出の曲「わるきー」を“わるりん”名義で歌った。
ここで、吉田は、10年のアイドル人生を書籍化することが決定したことを発表。“10年で感じたことや経験したこと、生きていく上で大事なこと、気づいたこと、NMB48で学べたことを伝えたいと思って、本にまとめます!”と語った。
吉田が、渋谷、村瀬、太田夢莉と結成したQueentetも登場。「僕だけの君でいてほしい」では、卒業した太田も参加し、息の合ったダンスと歌 で魅了した。卒業生の門脇佳奈子と木下春奈が出演しての「なんでやねん、アイドル」では、カメラ片手にステージ上でYouTube撮影をする一幕も。また、同期で卒業生の渡辺美優紀、上西恵と3人でユニット曲「ジッパー」も披露し、吉田は“ユニットで初めてもらった大事な曲なので、来てくれてありがとう!”と声を弾ませた。
映像で小嶋への手紙も読まれた。2020年、混迷した時間の中でも、いつも前向きにグループのことを考えていたと小嶋のことを振り返る。“こじりんがキャプテンだから、今年も大阪城ホールに帰って来れたと思う。こじりんがキャプテンである限り、NMB48はもっと輝ける。これからはお姉ちゃんのような存在として頼ってね。最後に、小嶋花梨としても、もっと輝いてくれることを期待しています”とメッセージを送った。そして小嶋と2人で歌ったのは「友達」。間奏でぎゅっとハグをし、涙をこらえられない小嶋。吉田はそれを指で拭いながら、そっと小嶋の背に手を添えた。
クライマックスは、NMB48初のオリジナル公演であるTeam N<ここにだって天使はいる>で披露した「初めての星」や<AKB48総選挙 49thシ ングル 選抜総選挙>で初選抜となった「#好きなんだ」など、想い出の曲を歌唱。キラキラの笑顔とはじけるダンスで魅せる吉田は、全力のパフォーマンスでグループを引っ張っていく。
本編最後は「三日月の背中」を全員で歌い上げ、後輩たちに囲まれて歌う吉田の目からは、ここまで見せなかった大粒の涙がこぼれ落ちた。
アンコールでは10年の軌跡を振り返る映像が流れた。吉田の歴史は、NMB48の歴史でもある。笑いと涙と汗と努力の決勝である1つひとつのドラマがよみがえった。
吉田はピンクのドレスでステージに登場。“10年間、アイドルをやっていて自信をなくすこともありましたが、アイドル・吉田朱里がちゃんと認められるようにとファンのみなさんが応援してくださったおかげで、自分の夢をいっぱい叶えながらも、NMB48の活動にも全力で取り組むことができました。やっぱり私は、ステージに立ってメンバーと一緒に全力でみなさんの前でパフォーマンスしている自分が1番好きでした。そう思えたのも、いつも私に自信をくれたファンのみなさんのおかげです。たくさん感謝しています。10年間で培ったすべてのものを抱えて、次の夢を叶えにいこうと思います。10年間、私を応援してくださったみなさん、そばにいてくれたみなさん、愛してくれたみなさん、本当にありがとうございました”と涙ながらに挨拶した。
そして“今の私にぴったりな曲です”とソロの新曲「一番好きな花」を披露。ゆっくりとリズムを刻むピンクのペンライトが風に舞う花びらのようで、ファンたちはここでもまた吉田のステージを後押しした。
続けて、初のセンターとなった11月18日(水)にリリースの新曲「恋なんかNo thank you!」をパフォーマンス。最後は卒業生1期生も合流して、「卒業旅行」を歌唱した。
キャプテンの小嶋が“この場をお借りして、みんなで感謝の気持ちを伝えさせてください”と切り出し、“朱里さん、本当に、本当にありがとうございました”と全員でお礼を述べた。
白間から手紙も読まれる展開になると、“無理、無理”と号泣する吉田。白間は吉田がYouTuberとして努力を重ね、結果を出してきたことも触れ、“アカリンがつけた道は新しい風を吹かせて、新しいファンを見つけてくれた。「継続は力なり」、それができるアカリンはどんな場所でももっと輝き続けると思う。最後の1期生が美瑠で大丈夫かと思っていると思うけど、後輩メンバーとNMB48をしっかり盛り上げていくので、心配ご無用です。でも、たまには帰ってきて厳しい意見をお願いします。これからもキラキラ輝いて、世界一の女子力お化けになってね!”と、最後はお茶目に締めた。
吉田は、“アイドルの活動だけをしていたらつらいこともいっぱいあると思うけど、アイドルだから叶えられる夢もたくさんあったなと思う。NMB48にいるから、自分がやりたいことをやった時に支えてくれるメンバーがいて、ファンのみなさんがいて、スタッフさんがいて。もっと早くに卒業していたらこんな風にはできていないと思っているから、何か夢を見つけた時は、見つけただけじゃなく、夢への第1歩、第2歩を踏み出せた時、その夢に一途になってほしい。NMB48のみんなそれができる強い子だと思っているので、少し離れた場所で、みんなのことを応援しています”とエールを送った。
そして“これが本当に最後の曲です。メンバーの夢がこれから、たくさん叶うよう”と語り、「夢に色がない理由」へ。間奏では、超ロングドレスの吉田が舞台の上へ上へとせり上がっていく。“私にとって大切で、大好きなNMB48に出会えて本当に幸せでした。10年間、本当にありがとうございました”と挨拶し、最後まで圧倒的な存在感を示してステージを後にした。
影アナでも“アイドルになってこんなに素敵な景色が見れて、本当に幸せでした。10年間、私をアイドルにしてくれて本当にありがとうございました。NMB48は私の一生の宝物です。ありがとうございました”と、名残惜しそうに語りかけ、卒業公演の幕を閉じた。