燃えこれ学園 佐々木千咲子[ライブレポート]生誕祭で涙ながらに語った決意「武道館単独公演に見合う燃えこれ学園になりたい」
Pop'n'Roll 編集部
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燃えこれ学園が、6月より月2本のペースで無観客ライブ配信をスタートした。7月には、奥原澄香と當銘菜々の生誕祭、8月は、自粛期間により5月開催が延期になった三浦千鶴と佐々木千咲子の生誕祭を実施。本記事では、8月11日にライブ配信された<佐々木千咲子 生誕祭>のオフィシャルレポートをお届けする。
燃えこれ学園<佐々木千咲子 生誕祭>(2020年8月11日)
取材・文:長澤智典
お馴染み、メンバー紹介の映像を受け、ライブは「夢幻華」から幕を開けた。華やかで雅な音色へ導かれるように、メンバーたちが妖艶に歌い舞い踊る。今宵の主役であり歌姫の佐々木千咲子を舞台の中心に据え、當銘菜々や熊野はるが彼女に寄り添う形のもと、艶やかな装いをもって燃えこれ学園のライブは一夜の物語を描きだした。
幕開け時から着ていたのは、「夢幻華」の衣装。佐々木千咲子自身、この衣装が大好きで選んだそう。
舞台にいたのは、熊野はる、當銘菜々、佐々木千咲子、蒼音舞、成田麻穂の1期生チーム。このメンバーで披露したのが、「恋時雨」だ。激しい楽曲に乗せ、メンバーたちが凛々しい声を響かせる。華やかなダンスパフォーマンスを魅せながらも、荒ぶる楽曲へ気持ちをシンクロさせるように、5人は力強い声で存在感を示していた。
制服に着替えた奥原澄香、三浦千鶴、高未悠加、稲森のあ、そして候補生の山田みつきが届けたのが、輝く青春模様を映し出した「すき!すき!好き!!」。溢れる恋心を視聴者へとぶつけるように、彼女たちは眩しい笑顔で“好き!”と叫んでいた。
映像が流れたのち、「シンデレラ・クレイム」へ。ジャジーなナンバーを、メンバーたちは少し背伸びした姿で妖しく踊りながら、観ている人たちを挑発していく。せまるような仕草を魅せながらもそこに愛らしさを覚えるのは、少女と女性の狭間で揺れ動く今の彼女たちだからだろう。佐々木千咲子も、いつもとは違う凛々しく大人びた様子を見せる。
熊野はる、佐々木千咲子、當銘菜々と歌を繋ぎながら届けたのが「0(zero)」。 観ている人たちの背中をグッと押すように、自分たち自身も、その先に広がる景色へ飛び込もうと想いを込め歌っていた。この曲に触れながら、彼女たちと一緒に今を変え、未来を掴めそうな気持ちになれたのも嬉しかった。
続く「Melodious Revolution」でも、躍動する楽曲に乗せ、1人ひとりが歌詞に込めた想いを力強く響かせるように歌う。メンバーたちは、前半は笑顔を抑え目にし、触れた人たちの心にエールを送る楽曲を届けていた。それが、この日の選曲を担当した佐々木千咲子自身が今、燃えこれ学園を通して伝えたい想いなのだと思う。
「Re- START」のMV映像をイントロに、彼女たちは最新ナンバー「Re-START」を歌い出す。メンバーたちは、みんな笑顔だ。しかもその笑顔からは、期待に胸を馳せる希望や勇気が伝わってきた。
彼女たち自身が、いつも夢を追いかける存在。夢を追いかける人たちにエールを送ると同時に、自分たち自身の心にも、歌詞に込めた想いを深く刻むように歌っていた。
MCでは、リモート参加している仲川つむぎが、“今日のライブが生で観れないのが悔しいセトリだ”というコメントなどを、会場のメンバーらへ伝えるシーンが。
ほかにも、メンバーたちが「SSKであいうえお作文」と題し、主役の佐々木千咲子を褒めるコーナーも登場。高未悠加が“スペシャル、素敵な、綺麗なちっさ先輩”と述べれば、當銘菜々は“佐々木さん、佐々木さん、キュンです”と語るなど、いろんな作文が飛び交った。
ここからは、佐々木千咲子の生誕コーナーへ。ドレスに着替えた佐々木千咲子は、感謝の手紙を涙ぐみながら読み始める。
素直な今の気持ちを述べた手紙の朗読に続き、“わたしの心の声(おと)を聴いてください”と語りながら佐々木千咲子が披露したのは、ソロ曲の「Stardust melody」。
彼女は、言葉のひと言ひと言を噛みしめるように歌唱。大切な日にこの曲を届けられることへ喜びを覚えながら歌っていた。曲が進むにつれ、歌声に想いが深く強くなっていくさまを、視線が、心がずっと追いかけていた。
メンバーを呼び入れて披露したのが、佐々木千咲子のイメージである星に関連した「星の記憶が降る夜に。」。彼女を中心に、想いを馳せるように歌う1人ひとりの姿が、夜空に輝く星のようにキラキラ輝いて見えていた。この歌では、メンバー全員がメガネ姿に。
そして今宵の主役の佐々木千咲子を祝うように、「お誕生日おめでとう」を披露。佐々木千咲子が“今日があるのは出会ってくれたみんなのおかげです”と語り、そこから歌へ。全員がメガネ姿で歌う光景を楽しめたのも、メガネ美人である彼女の生誕祭だからこそ。みんなに囲まれ破顔しそうな笑みを見せていた彼女の表情も、印象的だった。
生誕祭ではお馴染み、メンバーが想いを寄せた巨大な色紙の授与も実施。ここで、當銘菜々が佐々木千咲子への手紙を読み出した。當銘菜々の言葉を聞きながら、涙ぐむ佐々木千咲子。そこから見えてきたメンバーたちの愛しい関係性。“今、めちゃくちゃ幸せです。燃えこれ学園の夢、絶対に叶えようね!!”。その言葉を受け、最後にメンバー全員で「校歌」を斉唱。今夜も、忘れたくない素敵な一夜を燃えこれ学園は魅せてくれた。まさに“青春の汗と涙を胸に”観ていた生誕祭公演だった。
なお、燃えこれ学園は9月8日に蒼音舞、9月29日に稲森のあの生誕祭を開催する。