タイトル未定［インタビュー］デビュー間もない“何者でもない”4人が進むアイドル道「4人で最強になりたいんです」タイトル未定 インタビュー

お客さんに希望や未来を感じてもらえるライブにしたい（冨樫優花）

――そんな4人で5月、6月と配信ライブを行ないました。いきなりデビューが無観客ライブでやりにくかった部分も多かったと思うのですが、手応えとかはありましたか？

冨樫優花：
アイドルとしてのパフォーマンスが自分としては難しかったです。感情は頭の上まであるけど、綺麗に見せないといけない、可愛く見せなきゃいけないとかもあるじゃないですか。タイトル未定の楽曲は私たちにしか出せないものがたくさん詰まっていて、それが私のやりたいこととすごくリンクしているんです。

阿部葉菜：
想像していたよりも歌を聴いてくださっている人が多いなっていう印象がありましたね。私は前に使っていたTwitterアカウントを動かしていて、そこでアーティスト写真を出した時にフォロワーが増えたから見られているなって意識はあったんですけど、ライブを2回やって、もっと観てくれっていう気持ちになりました。

七瀬のぞみ：
私は学校の学習発表会とかでも目立たない役を選ぶタイプだったし、少しだけ弾き語りをやっていたことはあるんですけど、誰かに向けて何かを表現するということがほぼ初めてだったから、ライブ前は緊張してしまって何もできなくなったらどうしようという気持ちが大きかったんです。でも、ステージで踊っている最中は楽しいなと思うことができたんですよ。それでそのことは本当によかったなと思ったんですけど、反対にその日のライブの反省点がノートに2ページ分ぐらいあって（笑）。なので、そこを1つずつ直して、上手にパフォーマンスできるようになりたいなって思いました。

見上佳奈：
配信ライブはとにかくカメラに向かってのパフォーマンスが難しいんです。1回目はいつどこで映っているのかわからなかったから、ライブ後にメンバー全員で動画を見返したんですけど、見過ぎなぐらいカメラを見ないと映っていないんだなっていうのを感じたので、2回目はちゃんとカメラを意識したし、ウマくできたんじゃないかなって思います。

――アイドル経験者としてはライブをやってみて、このメンバーならいけるという感覚はありました？

見上佳奈：
はい。

――タイトル未定の魅力とは何だと思います？

見上佳奈：
普通のアイドルじゃないというか……うーん、難しいなあ……。

阿部葉菜：
多分、佳奈ちゃんが言いたいのは曲調とか、細かく歌詞を聴くと深いということだと思うんです。タイトル未定は、未完成な等身大の自分たちを出していくというのがコンセプトなので、綺麗すぎていないというか決めすぎていないというか、そういう歌詞を聴いてほしいんですよね。そこはアイドル好きじゃない人たちにも響くんじゃないかなって思うし。

――「踏切」と「いつか」は楽曲配信されていますよね。それぞれが聴いてほしいお気に入りの歌詞とかはありますか？

見上佳奈：
「踏切」に”迷いもがく その中で生まれた気持ち 言葉全部連れていかなくっちゃ”という歌詞があるんですけど、自分の人生の中で誰もがいろんなことを迷って考えて今ここにいて、そのことがマイナスじゃなくいい経験だったらこそ今があるっていう。それは私たちにも置き換えることができるからすごく好きです。

冨樫優花：
私は個人的に「いつか」の”燃えるようなあの気持ちは どうか消えませんように”という歌詞がグッときます。ずっと芸能界を目指してきたけど、途中向いていないと思った時期もあったんです。感情の起伏が激しいから辞めたいなと思ったことがあったり。でも、根本にあるのはやりたいという気持ちなんです。そういう自分の中の軸をしっかりと持っていたいなと思ったし、「いつか」の詞は全部好きですね。

七瀬のぞみ：
私は「踏切」を聴いた時に初めて自分の曲をもらったという気持ちが大きくて、この曲はどこがというより全体が好きです。自分からやりたいと思ったアイドルだけど、最初は親に反対されていて、それを無理やり押し切って今やっているんですよ。だから「踏切」は、この道に入ってよかったな、頑張ろうって私の背中を押してくれる曲になっているんです。

阿部葉菜：
続いちゃうんですけど、私も「踏切」です。“もどかしい 多分それでいい”という歌詞のところ。私は頑固な性格で、それは芯が強いといえば強いんですけど、日常生活が100％そうではなくて、あぁやばいなって思う時もあるんですよ。だから“絶対それでいい”じゃなくて、“多分それでいい”くらいの綺麗すぎない歌詞が響くんですよね。「踏切」は私も背中を押される曲です。

――7月18日にデビューライブ＜薄明光線＞が開催されます。お客さんを迎えての初ライブですが、これにはどんな想いがありますか？

阿部葉菜：
今までオンラインライブが2回あったけど、それって歌っている子にカメラが向くじゃないですか。踊っているメンバーの細かい表情とかは生のライブでしか観られないから、そこを目に焼きつけてほしいですね。足を運べない人がいることも重々わかった上でのデビューライブだし、来てくれた人は行ったんだよって自慢してほしい。

冨樫優花：
これからタイトル未定をもっともっと大きくしていきたいので、来てくれたお客さんに希望や未来を感じてもらえるライブにしたいです。

――では最後に、メンバーそれぞれの目標や今後やっていたいことを教えてください。

冨樫優花：
みんなで話している目標は、北海道で1番有名なアイドルになることです。

阿部葉菜：
道内はもちろん、本州からも北海道と言えばと言われる存在になりたいですね。個人としては今、＜向日葵プリンセス2020＞オーデションを受けていて、そういうところで個人仕事をもらってグループに還元したいと思っているから、何でもやりたいし挑戦したいです。それとこれは北海道に来てから思ったことなんですけど、“朝の顔”をやってみたくて。

――北海道のテレビ番組で？

阿部葉菜：
そうです。“おはようございます！”って言ってみたいんですよ、元気が取柄だって言われるから（笑）。歌詞を書くとかデザインとかいろいろと目標はあるんですけど、今の1番大きい目標は“朝の顔”です。

冨樫優花：
歌が好きなので1人での歌仕事もしてみたいですし、学校でミュージカルをやっているから演技もやりたいですね。

七瀬のぞみ：
私はグループとしてもっと大きくなりたいし大きなステージにも立ってみたい。タイトル未定と言えば、この子だよねじゃなくて、4人で最強になりたいんです。だからほかのメンバーに劣らないように頑張りたいですね。個人としては、音楽を聴くのが好きなのでMVに出てみたい。あとは今までアイドルさんを観てきて、雑誌に出ていたり、テレビやラジオに出ていたり憧れるお仕事がたくさんあったので、自分もそういうお仕事を任せてもらえるようになりたいです。

見上佳奈：
グループでの目標は最初に言ってもらったことなんですけど、個人的にはピアノが弾けるので、私は自分がピアノを弾いてメンバーが歌っている動画を配信したいですね。

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