タイトル未定［インタビュー］デビュー間もない“何者でもない”4人が進むアイドル道「4人で最強になりたいんです」タイトル未定 インタビュー

Juice=Juiceの宮本佳林さんがすごく好き（冨樫優花）

――加入の経緯がわかったところで、それぞれがどんな人なのか探っていきたいと思います。冨樫さんはアイドルがやりたかったと言っていましたが、アイドルとの出会いはいつぐらいだったんですか？

冨樫優花：
小学校5年生ぐらいですね。最初はAKB48さんが好きだったんですけど、それは憧れというよりまわりの子みんなが好きだから私も好きみたいな感じでした。そこから中学1、2年の時にハロー！プロジェクトさんが好きになって、本格的にアイドルが好きになりました。

――ハロプロはどのグループから？

冨樫優花：
Juice=Juiceさんです。宮本佳林さんがすごく好きで。

――冨樫さんはミュージカルや舞台の経験があるんですよね？

冨樫優花：
はい。高校の時から1人で地元のイベントとかに出て歌ったりしていて、去年専門学校に入ったんです。そこで年に1回舞台の発表があって。

――専門学校に入学したということは、卒業後の夢もあった？

冨樫優花：
卒業したら東京に出ようと思っていました。小5の時に初めてプロダクションのオーディションを受けて、その頃から芸能をやりたかったんです。

――3人から見た冨樫さんはどんな人ですか？

阿部葉菜：
とにかく不思議です。例えば、2人（阿部、七瀬）がわちゃわちゃしているのを（見上が）ツッコんだりしてみんなで笑うじゃないですか。

七瀬のぞみ：
それで、その笑いが収まった頃にね。

阿部葉菜：
そう、3テンポ遅れたぐらいで笑い出すんですよ。ボケているつもりはないんでしょうけど、不思議。

七瀬のぞみ：
なんか完璧主義ですね。2人（阿部、見上）は元アイドルだけど、未経験の子が1人いるからって私は安心して入ったんですよ。でも、歌もダンスもすごく上手で、しかも悔しがったりするから完璧主義で努力家だなって思っています。

見上佳奈：
お上品。行動1つひとつが指先まで綺麗で動きが全部ダンスみたいなんです。歩き方とか物の取り方とか。

七瀬のぞみ：
いいお家で育っていそうな（笑）。

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好きなことができるなら場所は特に気にならなかった（阿部葉菜）

――阿部さんは東京でアイドル活動をしていたそうですが、最初はどういうきっかけで活動をスタートさせたのでしょうか？

阿部葉菜：
もともとアイドルには興味がなくて、中学2年の時に西野カナさんが好きでソロ歌手に憧れていたんです。それで事務所を受けてレッスン生として数回ライブもしたんですけど、ダメダメで。当時、家庭の事情があったりもしたからそこはやめたんですよ。その後はお母さんが乃木坂46さん好きだったので、高1で欅坂46さんの1期オーディションを受けたんですけど、落ちて。EXPG（EXILE PROFESSIONAL GYM）にも入ったけど週2レッスン週5バイトみたいな感じで体力的に続かなくて、自分はもう歌とか芸能の仕事はできないのかなと思っていた時に前のグループの話をもらいました。

――アイドルとしての活動はそこから？

阿部葉菜：
そうです。高2から1年半活動しました。でも、もっと頑張りたくなってしまったというか。

――もっと頑張りたいと言っても、札幌移住は大きな決断だったのでは？

阿部葉菜：
そうなんですかねー。前のグループを辞めて、タイトル未定に入るまで1年あったんですよ。その1年はオーディションをずっと受けていたけどダメで、心が折れそうになっていたんですよね。今度こそ本当にダメなんじゃないかって。そんな時にたまたま声を掛けてもらったから、好きなことができるなら場所は特に気にならなかったというか。あとはちょうど短大も卒業できたのでタイミング的にもよかったし、親にも相談という相談はせず事後報告みたいな感じでこっちに来ちゃって、来てから友達に話して“えっ、遠いね”って言われてやっと気づいたという（笑）。だから、あとから実はすごいことを決めちゃったのかもしれないって思いましたけど、そこは武器にしていこうかなって。

――3人から見た阿部さんの印象はいかがですか？

見上佳奈：
めちゃめちゃ声が通ります（笑）。どこにいてもわかる声をしていて、マイクがいらないくらい地声が通るんですよ。

七瀬のぞみ：
私は旅行で東京に行った時に初めて葉菜ちゃんと会ったんですけど、最初からフレンドリーに接してくれたし、帰りが遅くなって電車の時間がギリギリになったら9キロぐらいある重いキャリーバッグを持って階段ダッーって走ってくれたから、いい人だなーって（笑）。なので、お姉ちゃんとかお母さんみたいな感じ。面倒見がいい人です。

冨樫優花：
私的にもグループのお母さんという感じです。しっかりしているし、グループのことをいつも1番に考えてくれているんですよ。

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渡辺麻友さんが好きでした（七瀬のぞみ）

――七瀬さんは先ほどアイドルファンだったと話していましたが、アイドル好きになったきっかけはあったんですか？

七瀬のぞみ：
AKB48さんが好きだったけど自分がやりたいとかではなくて、観る方としてアイドルが好きだったんです。渡辺麻友さんが好きでした。

――正統派ですね。そういうアイドルに憧れる？

七瀬のぞみ：
はい。

――3人から見て、七瀬のぞみさんはどんな人ですか？

阿部葉菜：
のんちゃんはスポンジです。最初は経験者の2人にいろいろ聞いていたんですけど、”あっ！　わかったー”って言って、すぐに吸収してしまう飲み込みが早い人。

見上佳奈：
頭がいいです。みんなで買い物をした時に誰かがまとめて払ったりするんですけど、あとで割る時に電卓を使わずに何円だよってパッと言ったりする。あとは急に難しい言葉を使ってきます。

阿部葉菜：
語彙力がありますね。

冨樫優花：
ふわふわしていそうに見えたりするけど、ホントはすごく考えているんですよ。天然そうだけど自分のことがわかっている。

――七瀬のぞみさんは、自分をどんな性格だと思っています？

七瀬のぞみ：
えっ、普通（笑）。ネガティブだけど、それを出さないようにしています。それを出しちゃうと、ホントにそういう気持ちになっちゃうからポジティブにした方がウマくいくよって、前に葉菜ちゃんが言ってくれて。

阿部葉菜：
言霊ね。

七瀬のぞみ：
そう、言霊ってあると思うからって。その話を聞いてからは不安だなと思うことがあっても、できるだけポジティブに考えるようにしています。

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自分でやりたくて就活した会社だったんですけど、それよりもアイドルがやりたいなって（見上佳奈）

――見上さんは北海道でアイドル活動をしていた経験者ですよね。そもそもアイドルになったきっかけは？

見上佳奈：
もともとアイドルは別に好きじゃなかったんですけど、高校生の時に友達に誘われて北海道のアイドルを観に行ったらスカウトされて、そこからちょっと興味を持つようになったので、レッスンに通ったりしていました。

――その北海道のアイドルはフルーティー？

見上佳奈：
そうです。そこからいろいろなアイドルを調べて、観るようになりました。

――ライブを観に行って、自分でもやってみたくなった？

見上佳奈：
中学生の時に演技とウォーキングを習っていて、アイドルには興味がなかったけど、芸能に興味がないわけではなかったし。でも、当時は高校生だったからそこまで深く考えていなかったというか、レッスンには通ってはいたけど、短大に進学して就活もして内定ももらったんですよ。その内定を断って前の事務所に入りました。

――就職よりも当時は芸能活動をしてみたいという気持ちが強かった？

見上佳奈：
就職じゃないなって思いました。自分でやりたくて就活した会社だったんですけど、それよりもアイドルがやりたいなって。初めてフルーティーを見た時から1人だけ気になる子がいたんですよ。レッスンを受け始めてからも飛び抜けていたというか、表現力やアイドルに対する想いが強い子だったんですけど、その子とプライベートで話していた時に“やっぱりアイドルをやった方が向いているよ”って言ってもらえて、当時の事務所の社長さんからも“就職よりも絶対楽しいし、楽しくさせるから”って言われたので気持ちが揺らぎました。

――でも内定を断って入った事務所を辞めて、今があるわけですよね。

見上佳奈：
前のグループはアイドルをやりたくなくて辞めたわけではなかったんです。このままここにいても、先が見えないと思ってしまって。だから活動は続けるけど、辞めようと思ったんですよね。

――アイドルとして環境を変えてステップアップしたいなと。

見上佳奈：
そうです。

――なるほど。そんな見上さんはどんな人ですか？

阿部葉菜：
口数は多くないんですけど、この人こう思っているんだろうなっていう想像の上を超えてくるタイプですね。

七瀬のぞみ：
私はすごく優しいなと思っていて、初めてのレッスンの時、最初に“大丈夫？”って声を掛けてくれたのが佳奈ちゃんだったんです。葉菜ちゃんとは違った面倒見のよさを持っているというか、あんまり言葉には出さないかもしれないけど、いつもちゃんとみんなを気づかってくれていると思います。

冨樫優花：
いつも思うのはまわりをすごく見てくれていて、お姉ちゃん的な存在です。

阿部葉菜：
佳奈ちゃんのちょっとしたひと言に救われたりしますね。

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