ももクロ＆高城れに［ライブレポート］久々のライブはグループ・ソロの2本立て！「新たな形でまたお会いできることを楽しみにしています」

撮影：上飯坂一

今回のオンラインライブは、ファンに少しでも楽しい時間を提供したいというメンバーやスタッフの想いから企画され、新型コロナウイルスの感染拡大防止のための運営ガイドラインを徹底し、公開共有を行なうなどスタッフ側の決意や熱意も伝わるチーム一丸となる取り組みとなった。事前にガイドラインを共有し、当日は問診票の記入や検温、アルコール消毒など、感染拡大防止のための対策が講じられた。

本オンラインライブは2本立てとなり、1本目は先日誕生日を迎え、27歳になったばかりの高城れにのソロライブからスタート。開演すると、「Dancing れにちゃん」のイントロとともに赤を基調としたドレッシーな衣装に身を包み、ソーシャルディスタンス対策としてフェイスマスクを着用した高城がバンドメンバーとステージへ登場。バンドメンバーの間にもアクリル板がセットされ、ステージ上でもソーシャルディスタンスを守る対策が取られた。今回のライブは、3月6日（3月7日0時）に配信リリースされた新曲「Dancing れにちゃん」からスタート。本楽曲をはじめ、ダンスナンバーとなるMAXの「Ride on time」、佐々木彩夏のソロライブで定番化している「キューティーハニー」を歌い、MCパートへ。

この日のオンラインライブを迎えて“今日は無観客ライブ、それぞれの場所で楽しんでると思いますが、盛り上がってますかー？　モニターも8台あって、ステージの上からもみんなの顔が映し出されているから、居眠りとかしてたら見つけ出して、さらしちゃうから気を抜かないで一緒に盛り上がりましょうね！”とファンに呼びかけ、さらに“今年お披露目する予定だった新衣装で来ました！　どうですかー？　セクシーですか？”と恥ずかしそうに衣装を披露した。

その後も引き続きダンスナンバーを中心とし、荻野目洋子の“ダンシング・ヒーロー”、BoAの“VALENTI”、Superflyの“タマシイレボリューション”を続けて歌い上げた。

バンドの紹介をし、出演しているダンサーにお礼を述べた後、2019年12月に配信リリースされた「everyday れにちゃん」を“れにちゃんスマイル”全開で初披露。

最後のMCでは、“すごく緊張しました！　いっぱい間違えちゃった！　ごめんなさい！”と久しぶりのパフォーマンスに緊張したことや、“まだまだこのメンバーで来年の3月もたくさんたくさん素敵なものをお届けできるように頑張りますので、みなさんもうちょっと待っててください！”とコメントし、高城れに27歳初のオンラインソロライブの幕を閉じた。

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ライブ2本目は、2020年5月にグループ結成13年を迎えたももいろクローバーZが登場。この日のためにファンから募集していたコール音声が載ったSEの「overture 〜ももいろクローバーZ参上！！〜」が流れ、無観客の会場にファンからの大きな声援が響き渡る。“MCZ”とシンプルかつ大胆なオブジェとともにソーシャルディスタンスを意識したフェイスガードを装着した4人が登場し、彼女たちの代表ナンバーでもある「行くぜっ！怪盗少女 -ZZ ver.-」で本編がスタート。その後は、2019年にドラマ主題歌にもなった「stay gold」や「猛烈宇宙交響曲・第七楽章「無限の愛」」、「ゴリラパンチ」と勢いのあるパフォーマンスを見せつけた。

MCでは恒例の自己紹介を披露。直接ファンから声援をもらうため、Zoomにて＜6月のミッドナイト作戦＞を実施していることに触れ、ライブに生参加しているファンの盛り上がりが映し出された。Zoomで繋がったファンクラブ会員は641名、「overture 〜ももいろクローバーZ参上！！〜」の声の参加が806名と、新しいコミュニケーションのあり方にメンバーのテンションは上がっていた。

ポップさ溢れるナンバー「マホロバケーション」や、2019年夏のライブのテーマソング「Nightmare Before Catharsis」を立て続けに披露し、会場、画面越しのファンのボルテージを上げたと思いきや、人生のチルを表現した心地よいサウンドの「Re:Story」を座りながら仲睦まじく披露し、楽曲の世界に引き込んだ。「The Diamond Four」ではMVを彷彿させるワンカメでの撮影手法が取り入れられ、観客席を練り歩いた後、客席に座るという、この環境を逆手に取ったパフォーマンスを見せた。

8曲をやり終えたところで、＜6月のミッドナイト作戦＞に参加しているファンや、GYAO!にて生配信を観ている人たちからのコメントに触れ、百田は“こんな感じでみなさんの私生活をのぞかせてもらってる感じもしつつ、お家でライブDVDとかを観て盛り上がってるのかなと思うと嬉しくなるね”とオンラインライブならではのコミュニケーションに喜びを見せた。

「天国のでたらめ」、「クローバーとダイヤモンド」では、美しい歌声を会場や画面の向こうにいるファンの隅々にまで響かせる。本編最後で百田は“新しい形で、みなさんとコミュニケーションを取らせてもらいながら、私たちも久しぶりに、みんなでこうしてステージに立つことができました。とっても嬉しいです！”と感謝の気持ちを述べた。

Zoomにて本ライブに生参加しているファンを中心に興奮冷めやらぬ声援が送られ、アクリル板で仕切られたステージへメンバーが再登場。ここからはソーシャルディスタンスを意識したステージ構成のもとフェイスガードを外してパフォーマンスを行なった。そしてメンバーより、＜6月のミッドナイト作戦＞で挑戦する“TDFみんな大好き「走れ！」のあの暗くなるのをリモートで成功させよう大作戦！！”という、指定されたタイムで部屋の電気を消して、暗闇の中サイリウムを振ってもらうというミッションが説明され、「走れ！ -ZZ ver.-」のパフォーマンスがスタート。配信という壁を超えた視聴者との見事な共同パフォーマンスに成功した。

ミッション該当箇所をプレイバックで観返し、新たなエンタテインメントの創出に喜びをわかち合った後、続けて「吼えろ」、「ザ・ゴールデン・ヒストリー」、「Chai Maxx」とダンスナンバーを中心とした楽曲を、アクリル板を挟んでの新しいフォーメーションにて披露。ももクロとしても新鮮な時間を提供した。

アンコールのラストは、「笑―笑 〜シャオイーシャオ！〜」をキッズダンサー総勢91人、高城れにソロライブのメンバーらと一緒に踊りながら歌った。

最後に、百田は“みなさんと新たな形でまたお会いできることを私たちも楽しみにしています。私たちにできることを一生懸命探しながら、みなさんにお届けできるようにしていきたいなと思っておりますので、ぜひまた楽しみにしていてください！”と、立ち止まらず進み続ける決意を述べて、ライブを締めくくった。

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