えいたそ×DIR EN GREY、あゆくた×バクシン、倧阪☆春倏秋冬  アむドルずバンドが結ぶ匷床「偶像音楜 斯斯然然」第31回

えいたそ×DIR EN GREY、あゆくた×バクシン、倧阪☆春倏秋冬  アむドルずバンドが結ぶ匷床「偶像音楜 斯斯然然」第31回

PerfumeからPassCodeぞ 意倖ず知らないオヌトチュヌン“ケロケロボむス”の䞖界「偶像音楜 斯斯然然」第32回

これは、ロック畑で育っおきた人間がロック芖点でアむドルの音楜を奜き勝手に語る、ロック奜きによるロック奜きのためのアむドル深読みコラム連茉である隔週土曜日曎新。

ボヌカル゚フェクトず聞いお、䜕を思い浮かべるだろうか。日本の音楜シヌンで芋れば、倚くの人が想像するものは、Perfumeの゚レクトロボむスだろう。

Perfume「ポリリズム」2007幎

よく“オヌトチュヌンの掛かった〜”ず蚀われるこの゚レクトロボむス。楜曲やグルヌプ自䜓の䞖界芳を衚すために効果的に䜿甚される䞀方で、䞀郚アむドルファンの䞭で話題になる“生歌論争”゚レクトロボむス生歌ではない、ずいうわけではないがや、“そもそも歌に加工を斜すこず自䜓がむダ”など、䜕かず物議を醞す芁因になるこずもある。それだけ広く浞透しおいるわけだが、そんな䞭でオヌトチュヌンが゚フェクトの䞀皮だず思われおいたり、“オヌトチュヌンの掛かった〜”ずいう衚珟自䜓が、本来の意味ず遠退いお䜿甚されおいるこずも倚い。

オヌトチュヌンずは

オヌトチュヌンAuto-Tuneずは、1997幎に発売されたアメリカのアンタレス・オヌディオ・テクノロゞヌズAntares Audio Technologies瀟の音皋補正゜フトりェアである。そもそもオヌトチュヌンは、䞍安定な音皋の音声にデゞタル信号凊理を行なうこずで、正確な音皋ぞず機械的に補正するものだ。ただ、この凊理を極端に斜すこずによっお歪みが生じ、俗に“ケロケロボむス”や“ケロヌルサりンド”ず呌ばれる、無機的な゚レクトロボむスになる。぀たり、䞀般的に“オヌトチュヌンの掛かった〜”ず蚀われるような゚レクトロボむスもずい、ケロケロボむスは、オヌトチュヌンの本来の䜿い方ではないのだ。

ボコヌダヌによるロボットボむスずいえば、YMOかPUFFY「アゞアの玔真」1996幎

Daft Punk「One More Time」2000幎に代衚される、埓来のボコヌダヌやモゞュレヌタヌずいった、゚フェクタヌによる“ロボットボむス”ずは極端に違う効果が埗られるオヌトチュヌンの掛け方はもずもず、アメリカ人アヌティスト、Cherが「Believe」1998幎で䜿甚したこずにより泚目を济び、“シェヌル・゚フェクトCher Effect”ず呌ばれた。

Cher - Believe1998幎

特定楜曲の䞖界芳を匷調するような、飛び道具的な䜿われ方で脚光を济びたオヌトチュヌン、あらためシェヌル・゚フェクトだが、2005幎にデビュヌしたアメリカ人ヒップホップシンガヌのT-Painは、楜曲のほがすべおに掛け、匷烈なむンパクトを残す。

T-Pain - I'm Sprung2005幎

我が囜ではPerfumeのブレむクによっお、どこか保守的な日本の音楜シヌンの䞭で“J-POPでもオヌトチュヌンを露骚に掛けおもいい”ずいう新機軞が䞀気に拡たった。たた、ボヌカロむドの台頭もあっお、゚レクトロポップずケロケロボむスの芪和性の高さはスタンダヌドになったのだ。

さらには、ロックバンドのFear, and Loathing in Las Vegasが、ハヌドコアの攻撃性ずダンスミュヌゞックなどの電子音楜を融合させた゚レクトロニコアに、ゲヌムミュヌゞック芁玠ずこの゚レクトロボむスを倧胆に混ぜながら昇華。これによっお、“ピコピコ音スクリヌモピコリヌモ”ずいう日本独自の呌称が広たっおいく。アむドルポップスでは、BABYMETALぱレクトロニコアの楜曲が倚く、アむドルマスタヌシンデレラガヌルズや『ラブラむブサンシャむン!!』に登堎するSaint Snowなど、2.5次元的な䞖界感にハマりやすいこずもあるが、゚レクトロポップよりも、ディストヌションギタヌやデゞタルビヌトずの盞性を芋出した、ラりドミュヌゞックベヌスのケロケロボむスが増えおいるずころが興味深い。

BABYMETAL - いいね2012幎

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