小野町子 公式Twitterより

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酒好き元ベース弾きアイドルの「バンド→アイドル界隈あるある」に100万回いいねしたい

ユレルランドスケープ・小野町子の「バンド→アイドル界隈に入って驚いたこと」というツイートが話題だ。

もともとベーシストとしてバンド活動していた彼女だからこその視点、バンドマンあるあるとアイドルあるあるが入り混じった、ツボを押さえたツイートはそれぞれの界隈を知る人であれば思わずニヤリとしてしまうはず。かくいう私も“バンド→アイドル界隈”の人間なので、100万回くらい“いいね”したい気分だ。

小野町子 公式Twitterより

その中で、気になったものをいくつかピックアップしてみる。

・当たり前にTTの公開
通常、バンドの対バンはタイムテーブルが来場者へ公開されることはない。公開すれば客入りの落差が出てしまう可能性もある。時にはライブ中の場内よりもロビーの方にたくさんの人が……なんて悲しきことだってある。一方アイドルヲタクの人たちは、お目当てのグループでなくともちゃんと盛り上げてくれることが多い。以前、自分がバンドのマネジメントをしていた時、対バンしたアイドルグループのヲタクのみなさんが初めて観る我々のことをガンガン盛り上げてくれてCDまで買ってくれたことは、いい想い出です。

・チェキの概念
アイドルは基本、チェキ券での2ショットチェキ撮影。対して、バンドはブロマイド代わりのソロチェキがメイン。アイドルのソロチェキといえば、ちょっとした合間に撮ったオフショットだけど、ヴィジュアル系バンドになると、アー写撮影と同等にがっつりフルメイクしてスタジオで丸一日掛けて1,000枚単位で撮ったりする(それだけ売れる)。

・会場打ち上げがない
終演後、フロアにテーブル並べてそのまま打ち上げの場と化す会場打ち上げ。バーやフードが充実しているハコだと満足度がハンパない。外の居酒屋を探したり移動する手間もないし、料金もリーズナブル。アイドルに会場打ち上げがないのは、メンバーが未成年の学生であることも多いからね。

・リハーサルは希望者がいたらやるスタイル
ライブハウスでもきちんとバンドリハの時間があるのは日本ならでは。海外でライブをやるとほぼぶっつけ本番。バンドのリハといえばセッティングの関係上、出演順と真逆に進む“逆リハ”が一般的。トリだとリハの順番が1番最初になるため、リハが終わると出番まで相当な時間が空いてしまう。やることないし軽く呑みにでも行くか、なんて外に出たら最後。出番が来る頃にはベロベロで演奏ボロボロ、なんてことは珍しくない。私ごとだが、泥酔状態で本番を迎えたためにベースアンプの電源を入れ忘れたまま1ステージ演ったことがある(※ベースは、アンプとは別にDI(ダイレクトボックス)を介してライン出力でもPAに音が送られるので、アンプの電源がオフでも外部スピーカーとモニターからは一応音が出る)。

・会場打ち上げがない
ツアーなどで地方に行くと、そのハコならではのおもてなし(“洗礼”ともいう)があったりするのも会場打ち上げの楽しみでもある。ライブ時にはいなかったのに、打ち上げの時だけ張り切って現れるスタッフや、酔っ払ってひたすら説教してくる名物店長がいたりする。

・物販時間というのがある
終演後物販があるので時間は絶対に押せない。オンタイムスタート必須。バンドの場合、オンタイムで始まることはまずない。オンタイムで始められても始めない。お客さんもそれを見越して開演時刻に来なかったりするので、“客待ち”で余計に開演が押す。素晴らしい演奏をしたステージよりも、時間を巻いて終わるステージの方がハコから褒められたりする、悲しきかな。有能なライブ制作は転換時間の組み方が腕の見せどころ。方や“転換時間ゼロ”っていうのはアイドルの強みだけど、並行物販は複数グループを観たいヲタクにとっては拷問でしかない。

・会場打ち上げがない
ワンマンライブなど、会場規模が大きくなると“会場打ち上げ”から“中打ち(上げ)”っていうものに変わるんだけど、

……って、これ“会場打ち上げがない”ばっかじゃねぇか!(今さら気づいたのかよ)

どうやらこの小野町子、相当な酒クズ……いや、お酒好きらしい。

小野町子 公式Twitterより

彼女が所属するユレルランドスケープは、メランコリックシティをコンセプトに掲げ“エモーショナルシティポップ”をテーマに表現する4人組ダンスボーカルユニット。ゆったりとしたリズムに、小気味良いギター、グルーヴィなベースが心地よい。麗かなメロディと潤いある歌声が耳馴染みよく響く。MVも淡い色味と柔らかな質感のオシャンな……、

ユレルランドスケープ 「mellow」

……って、なんで1人だけコンビニで“お茶割り”買ってんだよっ!

そんな酒クズの“おのつん”こと小野町子だが、レイヤーだったりバンドのMVに出演したりと幅広く活動している。フェス大好きキッズ&ロックファンにはお馴染み、世界各国のリズムを“ウンザウンザ”とかき鳴らすバックドロップシンデレラのMVに登場する「フェスだして」の美女は彼女である。

バックドロップシンデレラ「フェスだして」

ユレルランドスケープのライブは音源では味わえないほどエモーショナルであるし、ステージのおのつんはカッコキレイだ。舌ピの似合うロックな彼女に会いにライブハウスへ足を運んでみてはどうだろうか?

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