【25時間半番組レポート】吉川友、アプガ、和田彩花らYU-Mエンターテインメントタレントが全力で届けた限りない希望と多幸感

14日13時の生放送がスタートすると、ステージに全アーティストが登場。

さわやか五郎と仙石みなみがMCとなって番組を進行していく。山田社長が登壇すると、今回の番組のテーマが語られていく。“新型コロナウイルスの影響で、うちの事務所もいろんなライブがキャンセルになり、アイドルたちのチャレンジを行なう場所が消え、損失も出てしまいました。そこで、視聴者の方にこの番組を通して、アイドルたちがまた新たなチャレンジへ、未来へ向かえるように応援をお願いしたいです！”、さらにこの企画が成功しないと、来月よりタレントへの支払いができないと嘆願。応援購入サービス「Makuake」で、『アップアップガールズ、吉川友、和田彩花、仙石みなみ所属の事務所の新たな挑戦を応援』プロジェクトをスタートし、多くの応援を募った。

番組では、michitomoが8時間で1曲作成、マスク作成、牛乳料理王決定戦など、8時間の通し企画も実施。ニコ生内での応援やSHOWROOM、Around Forty Japanese Guyzの公式YouTubeチャンネル、ツイッターで“＃愛で山田を救ってくれ”のハッシュタグでの情報を拡散するなど、ネットメディアをフル活用して視聴者とともに番組を盛り上げていくこととなった。

昨今のエンタテインメント事情と同じく、このイベントも無観客ライブのスタイル。そこをネガティブに捉えず、出演者と視聴者が一体となってライブを楽しみ盛り上がり、そして収益を作って次のエンタテインメントに繋ごうというのが、このイベントの趣旨だ。

暗い話題が多い中で、人々に笑顔をもたらすのもエンタテインメントの役割。そうした想いを胸にアプガ（仮）（2）（プロレス）の3組は、アップアップガールズの新曲「上へ、未来へ」を初披露。厳しいこともあるが、前を向いていこうという歌詞を力強い歌とダンスで届け、番組は本格的にスタートした。

最初の出演者は、アプガ（プロレス）。アイドルとプロレスを両立し東京女子プロレスにレギュラー参戦している、渡辺未詩、らく、乃蒼ヒカリの3人は「アッパーチョップ！」「負けたくない」を熱唱。

続けて、会場内に設置されたリングで試合を開始する。リングアナはアプガ（仮）の佐保明梨が務め、実況の解説席には和田彩花、アプガ（仮）の森咲樹が参加した。

ヒカリ VS 鈴芽、愛野ユキ&らく VS 原宿ぽむ&瑞希、辰巳リカ&渡辺未詩 VS 天満のどか&中島翔子という白熱の3試合が行なわれ、プロレス初見の和田は終始驚きの表情を見せ続ける展開となった。

戦い終わってノーサイド。渡辺の呼びかけにより、YU-Mのアイドル、東京女子プロレスの選手、さらには山田社長、michitomo、東京女子プロレスの甲田社長もリングに上がり、大人数で「アッパーキック！」を歌唱。曲中にはヒカリが山田社長とmichitomoをコブラツイストで締め上げ、YU-Mのアイドルが歓喜する場面も見られた。

ライブは強烈な盛り上がりとなり、イベント冒頭にも関わらずハッピーな大団円の様相となった。

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番組では、吉川友とぱいぱいでか美のお悩み相談室のコーナーがスタート。モーニング娘。OGの飯窪春菜も登場し、色気の出し方などを相談。ライブに移ると、2人のユニット（ぱいぱいでか美に吉川友）曲「最高のオンナ」、そして最新配信シングル「都会のオンナ」が披露された。

吉川のソロステージは生バンドで行なわれ、「DISTORTION」「恋」と言った楽曲を歌唱。MCで吉川は、“本来であれば、今日ここで久しぶりの単独ライブを行なう予定でしたが、中止となってしまいました。でも、ニコ生さんで生放送されることで、画面を通じて楽しんでいただけたらと思います”とライブに対しての想いを語った。

そして、彼女が初めて作詞にチャレンジした新曲「Yellow Butterfly」をパフォーマンス。デビューから今までの想いを歌詞にしたロックチューンを、伸びやかなボーカルで届けた。「こんな私でよかったら」「さよなら、スタンダード」などを披露し、希望の願いを歌うバラード「暁 -yoake-」を歌唱。表現豊かなボーカル力をしっかりと見せてライブを終えた。

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アプガ（2）のステージは、大森靖子が手がけた最新シングル曲「世界で一番かわいいアイドル」から始まった。

MCで鍛治島彩は“私たちもツアーのいくつかの公演が延期になってしまいました。でも、25時間半テレビという場所でライブができることが嬉しいです。画面越しですが、みなさんを盛り上げる気満々です！”と声を上げる。

吉川茉優は“悲しいニュースも多いですが、嬉しいお知らせをしたいです。5月4日に表参道GROUNDでワンマンライブ開催します”と発表。“ライブができない時期があって、改めてライブの大切さがわかりました。今日のステージ、そして5月4日ライブでみなさんに笑顔を届けたいです！”と笑顔で語った。

デビュー曲「二の足Dancing」では、鍛治島の鼻リコーダーソロを吉川友が乱入し奪い取るこの日ならではの場面も見られた。

最後は、つんく♂サウンドプロデュース楽曲「Be lonely together」を披露。アプガ（2）は、メンバー8人で元気いっぱいなパフォーマンスを届けた。

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番組ではさまざまな企画が行なわれたが、＜アプガ（2）主催！アイドル人狼大会＞には飯窪春菜、SUPER☆GiRLSの石丸千賀が参加。ゴリラ人狼が行なわれ参加者が“ウホッ”の声を上げまくるコミカルな展開がくり広げられた。

そして＜山田社長！同期だよ、全員集合！＞のコーナーでは、ハロプロエッグ（現ハロプロ研修生）の1期の和田彩花、仙石みなみ、古川小夏、森咲樹、佐保明梨、関根梓、新井愛瞳、3期の吉川友が揃い、懐かしいトークに花を咲かせた。

和田彩花のライブの時間が訪れる。昨年6月のアンジュルム卒業後、ソロ活動を開始した彼女。

2月24日の名古屋公演から初のソロツアーを開始したのだが、その後の大阪と東京の公演が中止、延期となってしまった。和田がどんなステージを見せてくれるか出演タレントのステージ前に。注目が集まる中、グルーヴ感溢れるフランス語のナンバー「Une idole」からライブは始まった。続けて、ソリッドな空気感の伝わる「少しの寂しさとともに」を届ける。

和田は自らが手がけた楽曲を、ギター、ベース、キーボード、ドラムというバンドメンバーと円を描くようにイスに座って歌唱していく。客席に背を向ける状態だが、それは視覚ではなく聴覚を中心に、純粋に音で音楽を楽しんでほしいという彼女の想いの表れのように感じた。

MCで和田は“世界的に新型コロナの感染が拡大して大きな問題になっています。そうした問題が、私たちの身に降りかかってくる状態になってしまいました。私もライブが中止や延期になってしまい、お客さんも楽しさや気持ちの部分を奪われることになってしまったりしています。それだけでなく、世の中では仕事が回らなくなったり、お金の問題も出てくる状況でもあります。決して、こうした状況は無視できないですよね。そういう中で、このような表現で向き合うことが今の私にできることの1つだと思います”と、このライブへの想いを口にした。

その後、自分の感じる時代感を4つ打ちのビートで届ける「空を遮る首都高速」、人との違いを肯定する温かいメロディの「ホットラテ」、模索する想いをダークなサウンドで表現する「121位」、悲しみを乗り越えて生きる想いを力強く歌う「For me and you」をパフォーマンス。

最後は、生きていく上での選択を優しく広がりのあるメロディで届ける「あなたが選んだもの、あなたが選ぶもの」。和田のライブは、まさにオーディエンスとのコミュニケーション。一緒に考え、それぞれの答えを見つけて前に進んでいこうというポジティブなメッセージが感じ取れるステージだった。

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番組内では、学校の休校問題で卒業式が行なわれなかったことを受けて、＜できなかった卒業式＞コーナーを実施。

大学対抗女子大生アイドルコピーダンス日本一決定戦UNIDOLに参加し、今年卒業式を行なう予定だった4年生（UNIDOLの卒業公演も中止、大学の卒業式も縮小された）の特別卒業式が開催された。

そしてサプライズで、アプガ（2）の学校卒業メンバー、大学生の高萩千夏、高校生の森永新菜、中学生の中川千尋にも卒業証書が授与される。3人だけではなく8人全員が涙を流す中、すべての卒業生に送るアプガ（2）の新曲「エンドロール」が初披露される。卒業と新たな出発を描いた歌詞をエモ感たっぷりに歌唱し、大きな感動を与えた。

さらにアプガ（2）は、スペシャルコラボでバンド演奏で「ラッタンプイコ」を披露し、パワフルさをアピールした。

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いよいよ番組も最終コーナーに突入。アプガ（仮）のライブが、「HAPPY NAKED!!」から力強くスタート。

新井愛瞳は“25時間半テレビもラストスパートです。アプガのライブで最後の最後の波を作っていきたいです。今、いろんなイベントやライブが中止や延期されている中ですが、やっぱり私たちにできることはライブだと思います。こうした形で、みなさんに元気や力をお届けできればと思います”と、このライブへの意気込みを語った。

アプガは、平和の思いを訴える「セブン☆ピース」、ラテンダンスチューン「ヒートビートアイランド」、最新シングル曲のクールなナンバー「It's Up To You」、暑いアップチューン「愛愛ファイヤー!!」、キラーチューン「アッパーカット！」を連続で投下。さらに、アプガの元メンバー仙石みなみ、アプガ（2）（プロレス）とともに「FOREVER YOUNG」を歌唱。最後には、和田彩花、吉川友、ぱいぱいでか美、michitomoも加わってジャンプしまくるヒートアップぶり。

熱々の空間のまま、アプガ（仮）のライブはフィナーレに向かって加速。バンド演奏で届けた「君という仮説」では、エモさ溢れる空間が広がる。そして、「私達（with friend）」がパフォーマンスされると、感動とピースフルな空気で一体感がさらに高まった。

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最後は、michitomoが8時間の間に作った楽曲「#春は必ず来る」を、バンド演奏で初披露することに。

感動で締めるところが、メンバーはおろか作ったmichitomoでさえ、メロディと歌詞を覚えてない不完全な状態での披露にニコニコ生放送のコメントや会場スタッフから笑いが起きる。しかし、和やかムードのままエンディングへ。

山田社長は“うちの会社もいくつかのライブが中止や延期になって、急遽10日間くらいで今日のステージを用意しました。協力してくださったみなさん、ホントにありがとうございました。こういう時だからこそ暗い顔をせず、みんなでハッピーでいれば春は必ずくると思います。耐えることは耐えつつ、力をつけつつ、チャレンジしつつ、前を向いて進んでいけばいいことがあると思っています”と感動的な挨拶。

最後は新井愛瞳が“来年は観客ありでやるぞー！”と声を上げて番組を締めくくった。

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25時間半という長時間でありながら、番組内容の充実度もかなり高いものがあった。

混迷するエンタテインメント業界だが、今回の企画は、あらゆるネットメディアを使って視聴者に楽しさを提供しビジネスとして成立させるという意味でも非常に有益な場であったのも確か。

これからも、YU-Mエンターテインメントがユニークなアイディアを提供してくれることは間違いなさそうだ。

これからの、楽しみに満ちたYU-Mのアイドルたちのライブを楽しみに待とう。