アンダービースティー[ライブレポート]成長を熱狂で証明した神谷美緒生誕祭「たくさん愛してくたら嬉しい」

アンダービースティー[ライブレポート]成長を熱狂で証明した神谷美緒生誕祭「たくさん愛してくたら嬉しい」

アンダービースティー[ライブレポート]成長を熱狂で証明した神谷美緒生誕祭「たくさん愛してくたら嬉しい」

アンダービースティーが、 3月12日(木)に渋谷club asiaにて<神谷美緒生誕祭>を開催した。本記事では、満員の会場に大きな熱狂を生み出した本公演の模様をお届けする。

取材・文:長澤智典

アンダービースティー<神谷美緒生誕祭>|渋谷club asia(2020年3月12日)

暗くなった場内に流れ出したのが、オルゴールによる「HAPPY BIRTHDAY」の音色。そのメロディに合わせ歌い出す観客たち。曲が終わるのに続き、耳を壊す勢いで爆音が流れ出す。轟音SEに乗せ、メンバーたちが次々と舞台へ登場。全員後ろ向きだ。

「GET LOVE」が流れ出すと同時に前を振り向いた5人は、身体を思い切り折り畳み観客たちを煽り出す。“GET LOVE! GET LOVE!”と声を張り上げ歌い煽るメンバーたち。冒頭から感情のアクセルをグッと踏み込み、力強くギアを入れる様は、いつもの“らしさ”。轟音に包まれる中でダイナミックなパフォーマンスを見せていく姿が、愛らしくも勇ましい。

5人の力強いハーモニーが、胸を熱く昂らせる。ほとばしる熱い気持ちを胸に、5人は「Do more」を凛々しく、でも、可憐さを失くすことなく歌い上げる。“行き場のない言の葉たちがひらひら舞い散る”どころか、哀切を抱いた5人の歌声が、疾走する楽曲の上から心嘆く想いとして激しく胸に降り注ぐ。

熱気のギアをグッと押し上げるように、楽曲は情愛歌謡爆音ロックナンバーの「love pain」へ。切ない心模様を、5人は悲しみを吹き飛ばすように歌う。彼女たちの歌に触発され、フロアからはずっと止まぬ声が上がり続けていた。昂る気持ちを1つにして歌う5人の声が、心を騒がせる。

春乃友夢の誘いを受け、楽曲は「ANTHRO」へ。爆走する楽曲の上で、身体を大きく揺らしながら“燃えろ!! 吠えろ!!”と煽る彼女たち。その誘いに触発され、身体中を沸き立つ血が駆けめぐる。高く突き上がった5つの拳とフロア中から突き上がる拳が場内でぶつかり合うたび、フロア中に熱が渦巻き出す。筆者は昂る気持ちを抑え切れない。フロアにモッシュが生れる風景も納得だ。そこには、“血が騒ぐ”ライブが激しく脈動していた。

轟音はけっして止まることはない。さらに激しく煽るようにアンダービースティーは「TOKYO monster」を突きつける。滾る感情を抑え、あえてクールに彼女たちは歌い出す。その分、サビで爆発した時のパワーのなんとすさまじかったことか。フロア中の人たちが一気に前へ前へと押し寄せる。

この場は、笑顔で暴れ騒ぐモンスターたちにより狂騒の宴と化していた。艶めいた仕種をまじえ、彼女たちは「ARCADIA CAT」を通し観客たちを妖しく挑発していく。可愛い表情を示しながらも、5人は研いだ爪もしっかり立てていた。笑顔を浮かべながら、熱狂という爪で引っかき出す彼女たち。なんてキュートでデンジャラスな雌猫たちだ。

アンダービースティー<神谷美緒生誕祭>|渋谷club asia(2020年3月12日)
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アンダービースティー<神谷美緒生誕祭>|渋谷club asia(2020年3月12日)

主役の神谷美緒が、準備のため1人楽屋へ。その間に4人が、神谷美緒の“母親がSNSなどを細かくチェックしてはいつも小言を言ってくる”とメンバーに報告していたことを暴露。ほかにも、長瀬夏帆と神谷美緒が(トムとジェリーのように)いつも楽屋で仲良く喧嘩(!?)している話や、楽屋ではすごくしゃべるのに、MCではぐだることなど、本人がいないのをいいことにいろいろ明かされた。

ここからは、神谷美緒のコーナーへ。ロリータ系の姿に着替えた神谷美緒は、長瀬夏帆と今井莉南をパートナーにリトルビースティーとして「overtake」を熱唱。愛らしさを描きながらも、その中へ熱情を加えていくところがリトルビースティーらしさ。神谷美緒がリードで楽曲を牽引していく様から見えてきたのは、激しさというよりも愛らしさ。その姿へずっと熱い視線を注いでいたように、チャーミングなドールのような神谷美緒から目を離したくなかった。

続いて2曲ソロで歌唱。沸き出す情熱へ愛らしい歌声も重ねつつ、彼女は心のスロットルを吹かしながら「new journey」を歌い、フロアを沸かせていく。凛々しく歌い煽るその姿に、フロア中から飛び交う熱した声・声・声。“まだやれる、覚悟があれば”。その歌が、今の神谷美緒の姿とシンクロして見えていた。振り上げる彼女の拳へ向かい、無数の拳や、神谷美緒カラーの青いサイリウムの光の束が突き上がる。フロアは心地よくカオスな状態だ。

“アンダービースティーのメンバーとして、今日で3回目の生誕祭。カッコいい曲を1人で歌うのはめっちゃ楽しいです”。その言葉に続いて披露したのが、エレクトロでダンサブルなデジロックナンバーの「シェキラブ」だ。愛らしい姿に触れて心は踊りながらも、身体は騒がずにいられない。チャーミングな姿を見せながらもフロアにしっかりと熱を沸き起こすところが、アンダービースティーの一翼を担う彼女らしさ。終盤にはメンバー4人が現れ、神谷美緒へケチャしていく場面も。その遊び心も最高だ。

アンダービースティー<神谷美緒生誕祭>|渋谷club asia(2020年3月12日)
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アンダービースティー<神谷美緒生誕祭>|渋谷club asia(2020年3月12日)

神谷美緒が着替えている間に、4人は生誕祝いの準備へ。神谷美緒の登場に合わせ行なわれたバースデーのセレモニー。そして神谷美緒が語り出した。“3年目になって、少しずつですが堂々と、はきはきとお話することができています。これも1つの成長だと思います。これからも、みんなの生活の一部としてアンダービースティーのライブを楽しんでください。まだまだ不甲斐ない部分も含め、神谷美緒をたくさん愛してくたら嬉しいです”。

後半は、神谷美緒デザインによる生誕Tシャツを着て5人がステージング。神谷美緒の曲振りを合図に、楽曲は「スポットライト」へ。いつも以上に、笑顔と幸せな空気がフロア中には生れていた。ファンたちが“スポットライト君を信じてる”と笑顔で歌うメンバーたちに、同じく笑顔のエールを送っていた。“君が辛いときは 私が側にいるから”と歌いながらメンバーみんなで神谷美緒の頭をなでるシーンが、とても微笑ましい。誰もが笑顔で声を張り上げ、この楽しさを共有していた。

楽曲は、再び激しく牙を剥き出した。植竹優亜が、春乃友夢が、そして今井莉南が、凛々しく歌を突きつける。飛び出したのが「occult propose」だ。熱い刺激に触発され、フロアは一気に大騒ぎ状態へ。沸き立つ血が身体中を駆けめぐる、興奮が治まらない。

「ROCK ALIVE」では、最前線に躍り出て煽る春乃友夢。いつだって彼女たちは、ガチでぶつかり合う。熱狂という炎でこの会場を包み込み、ともに燃え尽きるまで全力で感情と感情をぶつけ合おうと煽り続ける。フロア中で飛び跳ね騒ぐ観客たちの壊れた姿が最高だ。

今宵の神谷美緒の生誕祭を祝うように、アンダービースティーは「happiness to you!」を披露。軽快にステップを踏みながら、爆音の上で愛らしい声を響かせる彼女たち。“最後一緒に笑えばいい”“絶対絶対幸せになれるよ”。その歌が、神谷美緒の心を、この会場に集まった人たちの心を強く押していく。“守るべき君の明日は絶対幸せになれるよ”の歌詞のように、ともにこの空間を守り続けていく限り、この熱狂が途切れることはない。

アンダービースティー<神谷美緒生誕祭>|渋谷club asia(2020年3月12日)
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アンダービースティー<神谷美緒生誕祭>|渋谷club asia(2020年3月12日)

ここで5月20日にシングル発売する“メンバー自身も勇気づけられる”アンダービースティーの未来を示したナンバー「Real Blade」を披露。エレクトロでラウドな、進化したアンダービースティーの音楽スタイルを示した楽曲だ。間に間にラップも登場。現状をぶち壊し、未来へ突き進む5人の強い意志と決意を記したこの曲は、触れた人たちの気持ちも熱く滾らせる。これまで以上に挑戦的で、しかも自信を胸にかざした楽曲だ。5人は沸き上がる心の熱を、突き刺すような声に乗せぶつけ出す。彼女たちの闘志が身体を直撃する。何もかもぶち壊し、次の舞台へ駆け上がろうか。!

“これからも最高の場所を作って、最高の未来へ辿り着きましょう”。最後に、アンダービースティーはタオルナンバー「crazy fancy」を熱唱。大きくタオルを振り回し、歌い煽るメンバーたち。楽曲が進むごと、身体の奥底から熱が滾り出す。フロア中から突き上がった無数の拳が、頭上で回り続ける。メンバーの煽りに合わせて張り上がる無数の声。終盤には、フロア中に巨大なサークルが生まれていた。互いが心を裸に全力でぶつかり合うこの楽しさを、次は3月19日にTSUTAYA O-WESTで行なう<春乃友夢生誕祭>へ繋げようか。最後に神谷美緒が挨拶してシメるところも、<神谷美緒生誕祭>らしいじゃない。
                                            
最後に。アンダービースティーは、5月20日に新木場STUDIO COASTでワンマン公演を行なう。同日に、彼女たちはエイベックスよりメジャー流通でシングル「Real Blade」を発売する。その日は、間違いなくアンダービースティーが次の扉を開く日になる。

アンダービースティー<神谷美緒生誕祭>|渋谷club asia(2020年3月12日)
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アンダービースティー<神谷美緒生誕祭>|渋谷club asia(2020年3月12日)

アンダービースティー<神谷美緒生誕祭>

2020年3月12日(木)
渋谷club asia

「GET LOVE」
「Do more」
「love pain」
「ANTHRO」
「TOKYO monster」
「ARCADIA CAT」
「overtake」(リトルビースティー)
「new journey」(神谷美緒ソロ)
「シェキラブ」(神谷美緒ソロ)
「スポットライト」
「occult propose」
「ROCK ALIVE」
「happiness to you!」
「Real Blade」
「crazy fancy」

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