第12回：Juice=Juice主演・演劇女子部＜タイムリピート～永遠に君を想う～＞〜小出祐介&南波一海「小出は明日、昨日の南波と連載する」〜今週も曲を聴かずに、Juice=Juice主演舞台の根本的には解決したことになってないんじゃないか問題を語り合う

小出：
で、Juice=Juiceの舞台の話だ。

南波：
Juice=Juiceが主演を務めた演劇女子部＜タイムリピート～永遠に君を想う～＞を観てきたんですよね。ぼくらの間で、ストーリーがそれじゃ解決してなくね？っていう議論になって。

ポスト

小出：
根本的には解決したことになってないんじゃないか問題。

南波：
面白いし感動的なんですけどね。ただ、気になることがあると。

小出：
公演は終わっているけど、ここから先はネタバレ注意ということで話していきますね。舞台は1000年後くらいの宇宙船の中。銀河連邦とロア帝国が対立状態で、主人公たちは連邦側にいて。高エネルギー源のネオクリスタルっていうのが、とある星に眠っていると。それがわかったので、その星に着陸しましょうってことになるんですよ。その乗組員がJuice=Juiceをはじめとするハロプロのメンバーで。

南波：
最初に着陸した側が総取りできるルールなんですよね。

小出：
そうそう。それで、自分たちの船がもう到着寸前で、よし着陸するぞという流れになる。そうしたら、いきなり隕石が船に向かってきて緊急事態になるわけですよ。衝突まであと何分しかないとかいって。そんな急に？っていうくらいの早さでね。結局、船は隕石を避けられなくて、ぶつかっちゃってドカーンとなる。

南波：
全員死ぬことになる。

小出：
そうしたら、船に乗っていた鉱物学者の稲場愛香さんだけタイムリープするんですよね。

南波：
衝突の何十分前に戻る。

小出：
みんなで着陸するぞって言った直後くらいに戻っちゃったから、そこからどうしたらいいのかっていう解決策を模索することになっていくんです。もう1人の主人公が宇宙物理学者の男を演じる宮本佳林さんで、稲場愛香のタイムリープに対して、僕が協力するよということになる。もし稲場さんがタイムリープしても、その時点の自分が信じるように自分しか知らない秘密を彼女に教えたあと、また隕石がぶつかる。

南波：
その衝突の瞬間に、たまたま稲場さんと宮本さんの2人が手を繋いでいたんですよね。

小出：
そうだそうだ。手を繋いだまま衝突すると、2人一緒にタイムリープできた。よくできている点としては、タイムリープする人が増えていくところ。最初は1人だけがルーパーだったのが、1人また1人と増えていくんですよね。すごい斬新なパターンだと思いました。人数を増やして同じ状況を何回も体験していく中で、問題を1個ずつ解決していくんです。