福島雪菜［インタビュー］自らの殻を破るコラボ公演への情熱「地に足を着けながら、思い切り楽しんで演じます」福島雪菜（劇団4ドル50セント）舞台＜学芸会レーベル/アセリ教育＞出演インタビュー

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今は本当に勉強したいし、たくさんの作品に触れ合いたい

――舞台や映画、グラビアと、福島さんは自分を表現するフィールドがどんどん広がっていますね。

福島：
そうですね。これからもいろいろなことを経験させていただけたら嬉しいと思いますけど、やっぱりまだまだ勉強不足だなって思う部分がけっこうあって。今回のコラボ公演もすごく素敵な企画で、違う劇団さんはやっぱりカラーが違うところがあって、自分がやったことのない役柄など、1つひとつが勉強になります。この1年はコラボ公演が続いていくと思うので、4ドル50セントの劇団員みんな、役者としての技量を上げていって、いつか旗揚げ本公演をやった紀伊国屋ホールにみんなで帰れたらいいなって思ってます。

――4ドル50セントの目標を話してくれましたが、福島さん個人の目標は？

福島：
今は、本当に勉強したいんですよね。たくさんの作品に触れ合いたいというか、もう場数を踏みたい。映像もそうですし。私、舞台より映像の方が苦手なんですよ。

――それはなぜ？

福島：
舞台は、稽古期間があるから、そこで練習しながらいろいろ試せて、あとキャストの方たちと関係を深めていく時間も作れるじゃないですか。でも、映像って、初めましての現場でいきなりキスシーンみたいなこともあって。去年は映画に出させていただいて、映像に対する恐怖心が少しやわらいだんですけど、それでもまだちょっとビビっちゃってる自分がいるので、そこを克服していきたいっていう意味でも映像に挑戦したいです。でも、舞台も好きなので、舞台にもどんどん挑戦していって、役者として１歩１歩歩んでいけたらなって思っています。

――演技を学ぶということで、普段から意識的に気を配っていることはありますか？

福島：
あんまり意識してなかったんですけど、周りの人からは映画めっちゃ観てるねって言われることはありますね。小学生の時から、1人で映画館に行ってました。

――小学生から1人で映画館は、かなりのマニアじゃないですか。

福島：
はい（笑）。中学生や高校生になるとSFがめちゃくちゃ好きになって『アベンジャーズ』にハマって。『アベンジャーズ』とかって、映画館で観た方が楽しいじゃないですか。だから、映画館に頻繁に行ってました。最近も＜フラガール＞が終わってから今回のコラボ公演が始まるまでの期間は、ちょっと空いた時間があったら映画館に1日中いましたね。

――1日中ということは、2、3本観るんですか？

福島：
2、3本とか普通に観て、映画館で“うわ〜”って号泣してから家に帰るみたいな（笑）。稽古が始まると映画館に行けなくなるので、最近スクリーンとプロジェクターを買って、家でずっと『スターウォーズ』とかを大画面でバーンって観ています。中屋敷さんにもオススメの作品を聞いて観てみたりして、そういうところから中屋敷さんの人となりを知ることで、もっともっと演技に活かせるようになるんじゃないかなって思っています。

――最後に今回の舞台の見どころを教えてください。

福島：
＜学芸会レーベル＞は、中屋敷さんがミュージカルっておっしゃっていて12曲ぐらい歌うんですよ。中屋敷さんは、学校の学芸会で自分を出せて、そこから演技に興味を持ったらしいんです。＜学芸会レーベル＞には、そういう中屋敷さんの想いが詰まっていて、ストーリーや音楽はもちろん、1人ひとりがすごい濃いキャラクターたちなので、そのキャラクターたちにも注目してもらえたらなと。気負わずにシンプルに楽しんでほしいですね。あんまり言っちゃうとネタバレになっちゃうんですけど、私はだにえるくん（役・とよだ恭兵）っていうキャラクターが中屋敷さんに見えていて、個人的にそこに感動しているんです。だから、このインタビューを読んだ方にはだにえるくんは中屋敷さんなんだなって思って観ていただけたら、中屋敷さんのことがちょっとわかるかもしれないです（笑）。

――それは大きな注目ポイントですね（笑）。＜アセリ教育＞の方の見どころは？

福島：
こちらは、ダンスが特徴的ですね。でも、ただ踊るっていう感じではなく、王道バトル漫画風で熱いんです。みんな、馬鹿なことをめちゃくちゃ真剣にやっているからこそ熱いし、そういうのは今までの4ドル50セントにも近い部分があるのかなって思っています。さっきも言ったんですけど、偏差値がすごい高い人とすごい低い人に届く作品にできるように、これから頑張って、もっともっと詰めていきたいって思っていますね。

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【公演情報】

劇団4ドル50セント × 柿喰う客 コラボ公演 ＜学芸会レーベル/アセリ教育＞

日程：2020年1月30日（木）〜2月9日（日）
会場：DDD青山クロスシアター

作・演出：中屋敷法仁（柿喰う客）

＜学芸会レーベル＞
西暦20XX年―
完璧すぎる育児環境が整う最果ての幼稚園！
イタズラ三昧の日々を過ごす幼稚園児たち！
保育士たちは特殊能力で秩序と規律を守っていた！
そんな中、伝説の女が「学芸会」を求め帰って来る…!?

まことちゃん　小松準弥
りゅうのすけくん　加藤ひろたか
えまちゃん　岡田帆乃佳
おみそ　永田紗茅
みゆきせんせい　福島雪菜
かんざきせんせい　広川碧
しょうこせんせい　前田悠雅
おさむせんせい　平田裕一郎
あゆみせんせい　仲美海
ふくえんちょうせんせい　田代明
えんちょうせんせい　淺場万矢
まことちゃんのパパ　牧田哲也
けんたろう　村松洸希
だにえるくん　とよだ恭兵

＜アセリ教育＞
西暦20XX年―
個人主義の暴走は教育機関を完全にマヒさせた！
政府は新学習指導要領「アセリ教育」を断行！
人権無視のスパルタ教育を子どもたちに施していた！
そんな中、最強の落ちこぼれが、政府に反旗を翻す…!?

神童甲之介　小松準弥
反面狂四郎　加藤ひろたか
神童丙左衛門　牧田哲也
神童ウメ　立野沙紀
平目キヨシ　平田裕一郎
白眉毛ヨシコ　福島雪菜
知恵野イズミ　永田紗茅
零　前田悠雅
生徒　齋藤明里
生徒　広川碧
生徒　湯川玲菜
生徒　岡田帆乃佳
生徒　隅田杏花

劇団4ドル50セント
2017年8月23日結成。秋元康プロデュースの男女22名からなる演劇集団。
各劇団員が舞台を中心にドラマ・映画・雑誌などマルチに活躍中。

柿喰う客
2006年1月1日結成。演劇特有の虚構性を重視した躍動感あふれるパフォーマンスが特長。 「圧倒的なフィクション」を標榜したオリジナル作品の創作を続ける。