フィロソフィーのダンス［ライブレポート］愛と感動が溢れた満員のツアーファイナル「ババア・フォーになっても私たちは歌って踊り続けます」フィロソフィーのダンス＜Glamorous 4 Tour＞ファイナル公演ライブレポート

より一層アイドルとして頑張らないといけないなという自覚が芽生えた（十束）

割れんばかりの拍手が響く中、ツアーファイナルということで、MCでは1人ずつ想いの丈を語っていくことに。

奥津：
全国9ヵ所を回って、改めてみんなからたくさんの愛をもらいました。そして、私たちが出る前から“楽しもうぜ！”っていうフロアの空気をカーテン越しに感じて、このフロアを温めていてくれたみんなの想いを受けて、本当にとても幸せを感じています。ありがとうございます。それだけじゃなくて、フィロソフィーのダンスは、スタッフさんとか関係者のみなさんとか、そして今日愛を込めて演奏してくれるバンドメンバーのみなさんとか本当にたくさんの方に愛していただいております。愛される女たちなんです。だから、その愛情をたくさんお返ししたいなって思っているんですけど、残りも少なくなってきて。ちょっと気を抜くと終わっちゃうので、夢みたいな時間はあっという間だからね。一瞬一瞬に愛を込めて。最後までみんなと愛をぶつけ合っていきたいって思います！　今日は本当にありがとうございます！

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佐藤：
平日にも関わらず、みなさんの大切な時間をここ新木場STUDIO COAST、フィロソフィーのダンスにくれて、本当にありがとうございます。去年6月の恵比寿LIQUIDROOMワンマンで“大船に乗ったつもりで着いてきてください”とか言っちゃったんですけど（笑）、こうして観るとだいぶ乗客も増えまして！　とてもいい眺めだなって思っております。私1人では、この景色を観ることはできなかったと思うし、マリリがいて、ハルちゃんがいて、おとはすがいて、今日は最強のバンドメンバーのみなさんがいて、あとは日頃支えてくださるスタッフのみなさんがいて、そして、今日まで応援してくれたファンのみなさんが全部揃って、1人でも欠けていたら今日の景色は絶対に観られなかったと思うので、本当にいつも応援ありがとうございます。これからもみなさんの人生を幸せにする音楽とパフォーマンスで、フィロソフィーのダンスを大好きでよかったと言っていただけるように一生懸命頑張っていきますので、今後とも応援をよろしくお願いいたします。

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日向：
今日はこんなにたくさん来てくれて本当にありがとうございます。結成して4年とちょっと経ちまして、最初の頃はホントにお客さんが1桁しかいない中でライブをやっていたり、私はこのグループに入るまでアイドルを聴いたことも観たことも、ほとんどない状態でアイドルの世界に飛び込んで。正直気持ちの面がついていかなかったり、すごい苦しい時期もあったんですけど、今日こうやって最強のバンドメンバーのみんなと、最強の“ベスト・フォー”とこの新木場STUDIO COASTのステージからこんな綺麗な景色を観ることができて、本当にアイドルを続けてきてよかったなと思いました。この最強の音楽に乗せて、私たち4人の歌声を日本中に、そして世界中に届けていきたいと、私は本当に思っています！　まだまだな私たちですが、最高を更新し続けるためにフィロソフィーのダンスをずーっと続けます！　これからも応援よろしくお願いします！

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十束：
いいMCをされると泣いちゃうからやめてほしいんだけどな（笑）。今日は平日というとても来にくい中、この現場を選んでくださって本当にありがとうございます。そして、来れなかった人の生霊もその辺に浮いていると思うので（笑）、来れなかった人も本当にありがとうございます！　今回、ツアーをやってみて思ったのが、“本当にフィロソフィーのダンスに入ってよかった”っていうのが1番の感想で。みんなも生きてきた中でわかると思うんですけど、“この学校に入ってよかった”とか“この会社に入ってよかった”みたいなことってあんまりないじゃないですか（笑）。あんまりそういうことを感じたことがない人生だったので、そういう感情が自分に芽生えたことに感動したツアーで。こんなにたくさんの方がお金を払って観に来てくれているので、みんなの気持ちを無駄にしちゃいけないなって思って、より一層アイドルとして頑張らないといけないなという自覚が芽生えた、そんな素敵なツアーでした。みなさん、ありがとうございます！　1人残らず、誰推しとか関係なく、みんなの人生を明るく、そしていいものにしたいって本当に思っているし、フィロソフィーのダンスならそれができると思っているので、これからもみんなには着いてきてほしいですー！　よろしくお願いします！

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心のうちを明かした決意表明の後は、新曲「シスター」を歌い上げる。奥津が曲紹介で“＜Glamorous ４ Tour＞にピッタリで、今の私たちだからこそ歌える曲”と語ったこの曲は、ツアー初日にお披露目し、ツアーを通して育て上げてきたグルーヴィなナンバー。4人のセクシーなパフォーマンスは、観客の心を鷲掴みにした。

そんなロマンティックなナンバーから雰囲気をガラリと変え、日向のアカペラで歌い出した「ベスト・フォー」へ。日向に続いて奥津、佐藤、最後に十束が加わり、美しいハーモニーを聴かせる。“ここにいる私たちが最高のベスト・フォーだー！”と十束がシャウト。メンバーコールが轟き、会場に至高の一体感を生み出す4人の姿は、紛れもなく“ベスト・フォー”であった。

“新木場、この曲聴かないとまだ帰れないよねー？”

という佐藤のひと言から始まったのは、宮野が彼女たちに初めて提供し、フィロのスの方向性を決めるきっかけになった「すききらいアンチノミー」。アッパーな楽曲により、会場のボルテージは急上昇。息をつく間もなく、フィロのスの絶対的キラーキューン「ダンス・ファウンダー」で畳み掛けていく。日向は歌詞を引用し、“新木場―！　ここに間違ったステップなんてないんだから、ヘタでもいいからみんなで、さあ踊れー！” と叫ぶ。奥津が歌う時には青に、日向の時は赤、十束の時は黄色、佐藤の時はピンクと、メンバーカラーに合わせたライティングがステージに華を添えていた。曲中に、“この夜を忘れないでねー！”（奥津）、“みんな、愛してるよー！”（日向）という風に感情をぶつけていくメンバー。このライブでしか観ることができない熱い想いのこもった言葉にフロアの高揚感はグッと高まっていく。

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最大級の熱狂を生み、“ありがとー！”と発し、本編終了……するわけではなく、最後はライブアンセム「ライブ・ライフ」で締めくくる。大歓声が巻き起こり、終盤に差し掛かってもなお、これでもかというくらいの勢いで熱狂の渦を広げていった。“この瞬間を愛で埋めるミュージック”という歌詞のとおり、フィロソフィーのダンスは、この新木場STUDIO COASTを溢れんばかりの愛で埋め尽くしてみせた。そんな美しい光景を作り出した4人は抱き合い、ステージを後にする。屈託のない笑顔がステージにも、フロアにも広がっていた。

自分たちの想いを音楽に乗せ、ライブを通して愛を届けることができる“アイドル”の姿がそこにはあった。