フィロソフィーのダンス[ライブレポート]愛と感動が溢れた満員のツアーファイナル「ババア・フォーになっても私たちは歌って踊り続けます」

フィロソフィーのダンス[ライブレポート]愛と感動が溢れた満員のツアーファイナル「ババア・フォーになっても私たちは歌って踊り続けます」

フィロソフィーのダンス[ライブレポート]愛と感動が溢れた満員のツアーファイナル「ババア・フォーになっても私たちは歌って踊り続けます」フィロソフィーのダンス<Glamorous 4 Tour>ファイナル公演ライブレポート

フィロソフィーのダンスが、12月17日(火)に新木場STUDIO COASTにて全国ツアー<Glamorous 4 Tour>のファイナル公演を開催した。11月17日の埼玉公演から帆を上げた同ツアーでは、12月5日の大阪公演、12月6日の名古屋公演でバンドセットを披露し、卓越するそのライブスキルにさらなる磨きをかけてきたフィロのス。このファイナル公演は、奥津マリリ、佐藤まりあ、日向ハル、十束おとはの4人に加え、彼女たちの数多くの楽曲の作曲を担当している宮野弦士を含む9名のサポートミュージシャンを迎えてフルバンドセットでオンステージ。本記事ではスペシャルな“13人編成”のフィロソフィーのダンスが、満員の新木場STUDIO COASTで大きな熱狂を生み出し、ファンに愛を注いだ<Glamorous 4 Tour>ファイナル公演の模様をお伝えする。

フィロソフィーのダンス<Glamorous 4 Tour>ファイナル公演|12月17日(火)新木場STUDIO COAST

今日はみんなの人生最高のライブにしたいと思います!(奥津)

開演前からフロアにはミラーボールが光り輝き、<Glamorous 4 Tour>のイメージにピッタリな洋楽R&BのBGMが流れていた。そんな新木場STUDIO COASTはすでに思い思いに身体を揺らす観客で埋め尽くされており、その光景はこれから始まるステージがいかに特別で、胸を膨らませるものであるかということを物語っていた。

定刻を少しばかり過ぎると、BGM「I Dance My Dance」(Nile Rodgers, CHIC)が大きくなり、高揚感を誘うようにメンバーカラー(青、赤、黄色、ピンク)の照明が会場を駆け回る。タイトルのとおり、グラマラスな全国ツアーを締めくくる本公演の1曲目には「アイドル・フィロソフィー」をセレクト。この選曲は、王道アイドルではない航路を進んできたフィロソフィーのダンス自身が、“アイドル”であることを誇張しているかのようであった。

徐々にボリュームが高まり、ステージにかけられていた白いカーテンに4人のシルエットが浮かび上がると、会場は大歓声に包まれる。歌い出しに合わせて佐藤まりあ、奥津マリリ、日向ハル、十束おとはが姿を現す。

“いくよ、新木場!”と、奥津がアジテーション。それに呼応するかのように、サビでは無数の拳が突き上げられ、大音量の“アイドル”という掛け声が響く。4人はお立ち台に登り、スタートからパワフルなステージングを展開。ステージ後方、セットの2階部分でバシッとポーズをキメると、そのまま、「アイム・アフター・タイム」を披露。情熱的な始まりに対し、グルーヴィな楽曲を届けていく。フルバンドセットならではのアレンジで繋がれた「プラトニック・パーティー」から「フリー・ユア・フェスタ」のメドレーも観客のテンションを引き上げる。「フリー・ユア・フェスタ」では、十束がお立ち台に腰をかけ脚を組む。自慢の美脚を余すことなく見せつけていた。

フィロソフィーのダンス<Glamorous 4 Tour>ファイナル公演|12月17日(火)新木場STUDIO COAST
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フィロソフィーのダンス<Glamorous 4 Tour>ファイナル公演|12月17日(火)新木場STUDIO COAST
フィロソフィーのダンス<Glamorous 4 Tour>ファイナル公演|12月17日(火)新木場STUDIO COAST
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フィロソフィーのダンス<Glamorous 4 Tour>ファイナル公演|12月17日(火)新木場STUDIO COAST

“新木場のみなさん、調子どうですか⁉︎”

という定番の日向の煽りから「イッツ・マイ・ターン」をアクト。ステージの広さをいい意味で感じさせない、前後左右の隅々まで視線を送るメンバーの姿が印象的であった。暗転したステージの中央にスポットライトが当たり、奥津1人が照らされる形で「ヒューリスティック・シティ」へ。宮野弦士が奏でるキーボードと、奥津のトロけるような歌声が心地よい。フィロソフィーのダンスのステージは、メンバーの歌唱力に注目しがちだが、指先まで洗練された4人のダンスも見どころだ。

雰囲気を一変して、ファンクなナンバー「スーパーヴィーニエンス」へと続き、福田裕彦(key)がクラップを誘発。リハーサルを重ねたというサポートミュージシャンとの息もバッチリだ。曲中、奥津と佐藤がお互いのマイクを交換しながら歌唱する場面も。メンバー間の仲の良さが垣間見れるパフォーマンスで歓声を誘っていた。

フィロソフィーのダンス<Glamorous 4 Tour>ファイナル公演|12月17日(火)新木場STUDIO COAST
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フィロソフィーのダンス<Glamorous 4 Tour>ファイナル公演|12月17日(火)新木場STUDIO COAST
佐藤まりあ、奥津マリリ|フィロソフィーのダンス<Glamorous 4 Tour>ファイナル公演
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佐藤まりあ、奥津マリリ|フィロソフィーのダンス<Glamorous 4 Tour>ファイナル公演

開幕から6曲続けて披露したフィロのスは、自己紹介を兼ねたMCをスタート。

奥津:
今日はみんなの人生最高のライブにしたいと思います!

佐藤:
今年1番の想い出はフィロソフィーのダンスの新木場STUDIO COASTで決まり! いぇーい!

日向:
今までで1番最強な日向ハルで来ました!

十束:
みんなの幸せを更新しに来ました!

1人ずつ、ハッピーな感情を爆発させた4人。“こんなに生きてる人に見られるの初めて”と、十束が語るように、この日の新木場は平日の夜にも関わらず超満員。4人が想いを爆発させるのは言わずもがなだ。

“グラマラスな仲間を紹介したいと思います”と、セッションに乗せてサポートミュージシャンを紹介。ソロパートを演奏するバンドメンバーはもちろんのこと、4人がリズムに合わせて、自由に身体を揺らす姿からこの公演を心から楽しんでいるのが伝わってきた。

真っ赤なライティングに照らされ、「バイタル・テンプテーション」からライブを再開。“新木場、グラマラス足りてないんじゃないの?”(十束)、“まだまだこんなもんじゃないんじゃないの?”(日向)、“後ろの方の人たち着いてきてる?”(佐藤)と、歌詞にライブアレンジを加え、フロアのボルテージをグイグイと更新していった。続く、「ライク・ア・ゾンビ」では自由に身体を揺らすフロア。サビでは観客全員がゾンビポーズでダンスをくり広げる。

日向ハル|フィロソフィーのダンス<Glamorous 4 Tour>ファイナル公演
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日向ハル|フィロソフィーのダンス<Glamorous 4 Tour>ファイナル公演
十束おとは|フィロソフィーのダンス<Glamorous 4 Tour>ファイナル公演
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十束おとは|フィロソフィーのダンス<Glamorous 4 Tour>ファイナル公演

“人生には2つの選択肢しかありません! 踊るか、踊るかー! ここには踊らないなんていう選択肢はありません。ここにいる全員が踊り出したら最高だと思いませんか? そんな最高の空間を作っていきましょう”と、奥津が感情を込めて呼びかけ、「ダンス・オア・ダンス」をドロップ。夏からステージで披露してきたブロードウェイミュージカルを彷彿させるナンバーで一気にヒートアップ。ライブは中盤であったが、フィロソフィーのダンスが掲げる“Funky But Chic”な空間がすでに出来上がっていた。この曲の要となる織田祐亮(Trumpet)、藤田淳之介(Sax&Flute)、小池隼人(Trombone)も、メンバーの間でスウィング。息の合ったステージングが頼もしい。

シンプルで4人のグラマラスさを強調するかのような絶妙なバランスのステージセットは、彼女たちの魅せ方の幅の無限の可能性を感じさせる。縦横無尽に光るライティングは、このステージの特別感を後押ししていた。

フィロソフィーのダンス<Glamorous 4 Tour>ファイナル公演|12月17日(火)新木場STUDIO COAST
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フィロソフィーのダンス<Glamorous 4 Tour>ファイナル公演|12月17日(火)新木場STUDIO COAST
フィロソフィーのダンス<Glamorous 4 Tour>ファイナル公演|12月17日(火)新木場STUDIO COAST
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フィロソフィーのダンス<Glamorous 4 Tour>ファイナル公演|12月17日(火)新木場STUDIO COAST

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