【インタビュー前編】劇場版ゴキゲン帝国 白幡いちほ「まだ誰もやっていないことがあるし、自分なら面白いことに特化したことができると思った」劇場版ゴキゲン帝国 白幡いちほロングインタビュー前編

あと5分考えて浮かばなかったら、劇場版ゴキゲン将軍になっていた

――当時から現在に至るまで方向性は変わっていないのですか？

白幡：
そうですね。面白いことがしたかったので、いつも誰かを笑わせたいなと。私、誰かを笑わして、その反応を見ないと、人とコミュニケーションしているっていう感覚が得られなくて（笑）。相手が笑ってくれると、コミュニケーションが取れたってすごい思うんです。それがやれないと嫌だったんですよ。前のグループでもそういうことがやりたかったんですけど、少し違ったみたいで。だったら、音楽を通じて面白いことが伝えられるようなグループを作ろうかなと。今のアイドルシーンでは、その方が売れるって思ったのもあります。ゴキ帝を立ち上げようとしていた時は、アイドルシーンの勢いが落ちていた時期だったんですけど、まだ誰もやっていないことがあるなって思ったし、そういう面白いことに特化したことは自分ならできるなって思っていました。

――グループ名はどのように決めたのですか？

白幡：
もう、なんか語感で決めました。

――“劇場版”というワードも含めて？

白幡：
はい、“劇場版”はインパクトがあるからいいなって思って。立ち上げた時のメンバーと決めたんですけど、みんな、いいと思うって言ってくれたので採用しました。“ゴキゲン”っていうワードは私がよく口にしていたので、入れようってことに。“劇場版ゴキゲン○○”にしようっていうところまで決まったんですけど、“帝国”が全然浮かばなくて。最初は“将軍”だったんですよ。

――劇場版ゴキゲン将軍ってこと？

白幡：
そうです。でも、ちょっとやばいじゃないですか（笑）。ただ、ほかに当てはまる言葉がないから、あと5分考えて浮かばなかったらもう将軍にしようって思って考えていたら、“帝国”ってワードが浮かんできて。

――それは、白幡さんが？

白幡：
はい、私です。帝国がカッコいいんじゃないかなってなって、“劇場版ゴキゲン帝国”になりました。突然降りてきましたね。

――それは2016年の夏ぐらいのことですか？

白幡：
そうですね、9月にデビューだったので。前のグループをやめることが決まったのが、4月とか5月くらい。いや、もっと前だったかな。だから、準備期間として動いたのは4ヵ月くらいだったと思います。名前決めて、衣装決めて、あと曲も作ってみたいな。もうすごい、一番、一番、大変でした。

――あ、その時期が一番大変だったんですか？

白幡：
今もいろいろ大変なことがありますけど、立ち上げの4ヵ月に比べたら全然余裕って感じですね。しかも、前のグループの最後のアルバムリリース稼働をしながら準備してたんで、死ぬって思ってました。