第10回：EMPiREとGANG PARADE〜小出祐介&南波一海「小出は明日、昨日の南波と連載する」〜SCRAMBLESが作り出すサウンドの考察から、南波の衝撃告白へトークは急展開をみせる……

南波：
松隈さんにプロデュースされるバンドのギタリストはプレッシャーかもしれない（笑）。WACKの新しい話題だと、この秋にWAggというグループというのかな、研修生的な立ち位置のユニットがステージデビューして。先輩たちの曲を歌う若い子たちということで、ハロプロ研修生スタイルなんですよね。WACK全体としてはハロプロがひとつの指針なんだろうなと。たくさんグループがあって、下部組織もあって。すべての始まりのBiSはモーニング娘。的なものだと思うし。

小出：
そういうことか。

南波：
BiSを1stと2ndに分けたのも、おとめ組とさくら組みたいじゃないですか。

小出：
なるほど！　本当に踏襲してるね。

南波：
WAggは研修生だって言ったけど、つまりはハロプロエッグということだから。

小出：
おお、WACKのエッグね。ということは、最後はやっぱハロプロってすごいねって話になる（笑）。ハロー！プロジェクトというシステムの強さ。

南波：
あのシステムをあの規模で20年続けているっていうのは、考えれば考えるほどすごいなと。今年の夏は加護亜依とか市井紗耶香とか、それまで縁が切れていたOGが中野サンプラザのステージに戻ってきたでしょう。そんな場をちゃんと用意するのも義理堅いなと思った。

小出：
本当に義理堅いよね。こっち側にいればいるほど、あれがどれだけ通常だったらありえないことかって思う。戻ってくるまでが長かったけれど、素晴らしい話だよね。ということは、最後は吉澤ひとみ問題に触れることになるんですか……。

南波：
触れにくいよ！　特に言えることもないし。酒は大変だなと思うけど。