＜@ JAM EXPO 2019＞ストロベリーステージ［ライブレポート］HKT48、アンジュルム、BEYOOOOONDS、ニジマス、二丁魁らが彩った横アリの夏＜@ JAM EXPO 2019＞ストロベリーステージのライブレポート

◉BEYOOOOONDS

ユーモラス＆パワフルな姿で熱い幕開け

BEYOOOOONDSにとって、2019年夏はメジャーデビューと同時にあらゆる場所へ挑んでいく夏になった。＜@JAM EXPO＞2日目、オープニングアクト後のトップバッターとなった彼女たちは“ビヨ〜ン”とバネの弾むようなユーモラスなSEでステージに登場。「眼鏡の男の子」から安定の動きのキレを見せ、アリーナの大歓声に迎えられた。

この日は“ビヨーンズです！「O」が5コだよってことだけでも覚えて帰ってください！”という高瀬くるみの挨拶から、先輩グループであるBerryz工房の楽曲「本気ボンバー!!」をカバー。

さらに、メジャーデビューシングルから「Go Waist！」「ニッポンノD・N・A！」と会場を1つにまとめ上げるパワフルナンバーを連発し、最後は“アツイ！”で大音量のコール＆レスポンスをアイドルファンたちと交わして締めくくった。

◉アンジュルム

新体制パワーを見せつけたフルスロットルパフォーマンス

新リーダーに竹内朱莉を据え、この夏はさまざまなフェスへと打って出たアンジュルム。2日目のストロベリーステージ午前中、後輩・BEYOOOOONDSのアクト後に初の＜@JAM EXPO＞へと姿を表した。

1曲目に出サビ構成のヒットナンバー「大器晩成」を持ってきて、初速から頭1つ抜けたフルスロットルで飛ばしていくのが彼女たちのこの夏の戦い方だ。もともとメンバー1人ひとりが持っている膨大なバイタリティをリーダー変更後も活かしきれるのかという懸念はあったが、いざステージを見てみると杞憂だった。

その後もアンジュルムは「マナーモード」「赤いイヤホン」と豊かな表現力で会場を盛り上げ、「46億年LOVE」ではアリーナのアイドルファンたちをすっかり掌握していた。

ラストはタオルを回しての「夏将軍」。フェスの純粋な楽しさを思い出させてくれる奔放なパフォーマンスながら、きっちり曲の鳴り終わりで“以上、アンジュルムでした！”と映像映えするフォーメーションを決めた姿は“お見事”と言うよりない。

◉フィロソフィーのダンス

自然と身体が動き出すダンスフロア「最高の景色をありがとう！」

＜@JAM EXPO＞も終盤に差し掛かった頃、満を持してストロベリーステージに登場した「フィロソフィーのダンス」。堂々とした4人の姿に会場からは大きな歓声が上がる。ゴールドを基調とした煌びやかな衣装がステージライトを浴びて、さらに輝きを増していた。

フィロのスの1曲目は「ダンス・オア・ダンス」。広いステージに立つと小柄さがより一層際立つ日向ハルだが、持ち味のソウルフルな歌声とパワフルなダンスは健在だ。華麗に奥津マリリをリフトして移動する、この曲ではお馴染みとなったパフォーマンスで会場をさらに沸かした。そして、「アイドルフィロソフィー」、「ラブバリエーション」を披露。「ラブバリエーション」では、3人が作ったハートの中でウィンクをする、佐藤まりあのキュートな姿が目を奪う。

次の「イッツ・マイ・ターン」は、歌い出しまでの時間が長いアレンジバージョン。歌声とクラップで会場を煽り、花道からメインステージへとファンの視線を誘う。“横浜アリーナ、身体揺らしていきましょう！”という奥津マリリの言葉のとおり、自然と身体が動き出すダンスナンバーで会場を包み込む。

最後は、日向の“＜＠JAM＞、最高の景色をありがとう！　ラスト1曲、もっとみんなで踊って、もっと声出して、楽しんで帰りましょう”というアジテーションから大人気曲「ダンスファウンダー」を熱唱。ステージとフロアを“ダンス”で繋ぎ、横浜アリーナを一体とした。MCは、可愛らしいアニメ声が特徴の十束おとはが担当。11月17日から始まる全国ツアーの告知をし、ラストまでノンストップで踊り続けた25分間のライブを締めくくった。

サブステージとメインステージを自由自在に駆使。リハーサルを重ねたというオリジナリティ溢れるステージングは圧巻であった。初のストロベリーステージに興奮冷めやらぬ様子でステージを後にする4人に、観客は最後まで大きな声援を送っていた。

◉二丁目の魁カミングアウト

念願のメインステージに涙。5年分の想いを全力でぶつけた25分間

＜@JAM EXPO＞初出場から5年。“ゲイでもアイドルになれる”をコンセプトに活動するアイドルグループ『二丁目の魁カミングアウト』が、この日、ストロベリーステージに初の出演を果たした。

影ナレでぺいにゃむにゃむは “初出場してから5年をかけて、今日ストロベリーステージにゲイアイドルが立ちます。＜@JAM＞に関わる人、応援してくれた人、すべての人に5年間のゲイアイドルの想いを全力でぶつけます”と、涙ながらに想いの丈を語った。

二丁魁の4人がステージに登場すると、会場中に割れんばかりの歓声が響く。そんな中、彼らが1曲目に歌ったのは、二丁ハロ時代の名曲「耳をすませば」。激しいダンスに加え、ぺいにゃむにゃむの力強い煽りが会場をさらに盛り上げていく。

勢いそのまま「まるもうけ」へ。二丁魁の歌声に乗せたエモーショナルな歌詞が聴く人の心を動かす人気曲だ。さらに「ボクの夢はお嫁さん」、「シワの数だけ被GAY妄想」、「青春は何度でもやり直せるなんて嘘だ」と二丁魁のキラーチューンが続く。息つく暇もない全力のステージに会場はすさまじい熱気で包まれていた。

ラストは、二丁魁の魅力が詰まった「そっ閉じ 青春」を披露。メンバーの歌唱力の高さ、会場を巻き込む力の強さに圧倒され、涙を流すファンの姿も見受けられた。

“ゲイアイドル”という肩書きを背負いながらも、正統派なサクセスストーリーを紡ぐ、“実力派王道アイドル”の二丁目の魁カミングアウト。大躍進を続ける彼らから今後も目が離せない。

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