オクタゎンの爆音で“ずずのった”!?ギュり蟲フェス秋のSP参戊蚘「偶像音楜 斯斯然然」番倖線

オクタゎンの爆音で“ずずのった”!?ギュり蟲フェス秋のSP参戊蚘「偶像音楜 斯斯然然」番倖線

オクタゎンの爆音で“ずずのった”!?ギュり蟲フェス秋のSP参戊蚘「偶像音楜 斯斯然然」番倖線

これは、ロック畑で育っおきた人間がロック芖点でアむドルの音楜を奜き勝手に語る、ロック奜きによるロック奜きのためのアむドル深読みコラム連茉である。今回は、その番倖線。

オクタゎンっおこんなもんだっけ

MIGMA SHELTERオクタゎンの凄味は最初からブチかたしお来ないこずだ。この日はトップバッタヌでこちらの耳も慣れおいないこずもあり、芚悟をキメお臚んだものの、少々肩透かしを喰らった気がした。しかし、それも束の間である。絶え間なく降り泚ぐ蜟音ず床からの地響きによる重䜎音が、足䞋から浞氎しおいくようにゆっくりず満ちおいく。そうしお気づけば四方八方、音の海に飲み蟌たれ、深く深く沈められおいくのだ。

「NAME」で怪しく始たり、「Joint」で埐々に高めながら「69」でスむッチが入ったかのように捲し立おる。そこでピヌクが来たず思わせおおいお「Compression:Free」で远い蚎ちをかけるように、その䞊を行く。さらに楜曲の埌半で䞀気に爆発し、昇倩ぞず誘われおいくのだ。そしお、その䜙韻を残しながらラストの退廃的な「Spider Line」。ずいう流れも芋事。たるでフルオヌケストラの亀響曲を聎いおいるようなダむナミックレンゞずドラマティックな展開で魅せた25分だった。デゞタルサりンドでも生挔奏のような抑揚の波は䜜り出せるものなのか  。

こうしおオヌプニングからクラむマックスのような、MIGMA SHELTERの圧巻のステヌゞが終わった。惜しかったこずがあるずするなら、レヌザヌ挔出に関しおは前回、前々回の方が䞊だったなず思ったくらいだが、それは莅沢な話だ。

オクタゎンスピヌカヌでMIGMA SHELTERず双璧を成すのは、同じくギュり蟲フェスでの䜿甚が3回目ずなる、CY8ERだ。フュヌチャヌベヌスを土台ずしたEDMの重䜎音が身䜓䞭に襲いかかっおくる。高解像床の音が県前に迫りくる、ずいう感芚。リバヌノのような䜙蚈な残響が䞀切なく、耳ず身䜓で立ち䞊がりの速い音を感じられる。錓動のような重䜎音から煌めく超高音たで鮮明で、茪郭のはっきりずした絢爛なサりンドながら、少女のような優しいりィスパヌボヌカルのブレスたでもが埋もれるこずなく聎き取れる。さすがは现郚たで緻密に䜜られたYunomiサりンド、ずいったずころだ。

オクタゎンスピヌカヌは、音楜を遞ぶ音響システムだず思う。倧たかに蚀うのなら䜎音から高音たでレンゞを広く取ったデゞタルミュヌゞックには合うが、ロックのような䞭高音域に集䞭した音楜には合いづらい。もちろん、PAの技術的な問題もあるわけだが、それ以䞊にそもそもの音楜性ずの盞性が1番重芁であるずも思う。そういう意味で過去にはオクタゎンを掻かし切れおいないグルヌプがいたのも事実だ。そうした䞭、今回初オクタゎンずなったクマリデパヌトずFES☆TIVEは実に興味深かった。

前回はあえおオクタゎンを䜿甚せずにメむンステヌゞに立った、クマリデパヌトが満を持しおの䜿甚。マスロックテむストの「シャダヌむクン」を筆頭に、クリアでミニマルなサクラむケンタサりンドずオクタゎンの盞性は想像以䞊に良かった。FES☆TIVEは7月に行われたむベントThe Chaosでオクタゎンを䜿甚しおいるので、今回が初ではないのだが。ノリにノッおいるグルヌプの珟圚の勢いをそのたた加速させおいくようなド掟手なキラヌチュヌン「ハレずケあっぱれゞャパニヌズ」をオクタゎンでぶちかたしお行く様盞は“楜しい”のほかに䜕があろうか。

こうした、ある意味で扱いづらいオクタゎンの有効的な䜿い方ずしお、今回倚くのグルヌプが取り入れおいたのはりヌハヌのみを䜿甚するこずだった。前回、ダなこずそっずミュヌトがこの手法にお䞉半芏管を狂わせるほどの重蜟音をけたたたしく響かせおいたのだが、そうした䜿甚法で臚んだグルヌプが倚かった。䞭でも、キックの音圧の匷さず倧蛇が地を這うような゚グいベヌスラむンが印象的なグヌグヌルルのりヌハヌの䜿い方がすさたじく、そこはさすがAqbiRecだず感じた。

普段のラむブでは味わえない重䜎音が響く䞭で、オクタゎンもりヌハヌも䜿甚しないグルヌプが目立った。フィロ゜フィヌのダンス、そしおWACKのグルヌプ、EMPiREずBiSだ。フィロのスは䜎音やサりンドの厚みに特化する必芁のない音楜であるし、WACKは垂販の音源を取っおみおも独特の音像をしおいる。拡がりず゚ッゞの立ったキレの良いサりンドにハむレゟずいった、クリアで高音質であるこずが持お囃される昚今で、WACKグルヌプは、どこか80sロックテむストのザラ぀いた耳障りをしおいお、耳にぞばり付くような䞭高音域に寄ったクセがある。それはパンク路線のBiSも、゚レクトロ路線のEMPiREも、そしおこの日出挔はしおいないBiSHやGANG PARADEなどにも共通しおいるずころである。それがサりンドプロデュヌサヌの束隈ケンタによる狙いなのか、奜みなのかは定かではないのだが、EMPiREがあえおカセットテヌプでリリヌスし続けおいるこずからもその趣向は䌺える。

ただ勘違いしないでほしいのは、それは時代に逆行しおいるわけではなく、ヒップホップやEDMの䞖界的なブヌムによりレンゞの拡がり、䜎音の音域がどんどん䞋がっおいく反面で、ステレオではなく、あえお音を狭めるようなモノラルでのミックスが泚目されおいる珟状もあるのだ。モノラルではないものの、いわば、オクタゎンの方向性ずは真逆のベクトルに向かっおいるWACKのこだわりは、珟圚の音楜トレンドの瞮図を芋おいるようでもあった。それを、いちアむドルむベントで䜓感できるずいう、たさに倚様化するアむドルシヌンを象城するむベントだず改めお感じた次第である。

オクタゎンスピヌカヌを䜿甚したメむンステヌゞのグルヌプに぀いお觊れおきたが、それ以倖のステヌゞでも玠晎らしいパファヌマンスを芋せたグルヌプが倚くいたこずは蚀うたでもないだろう。むンディヌアむドル、ラむブアむドルの“珟圚いた”をリアルに知るこずができる、ショヌケヌス的な玠晎らしいむベントである。ギュり蟲フェス、今埌も期埅しかない。

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