岸井ゆきのら、映画『シンシン アンド ザ マウス/SINSIN AND THE MOUSE』台北映画祭で上映![イベントレポート]

岸井ゆきのら、映画『シンシン アンド ザ マウス/SINSIN AND THE MOUSE』台北映画祭で上映![イベントレポート]

岸井ゆきのら、映画『シンシン アンド ザ マウス/SINSIN AND THE MOUSE』台北映画祭で上映![イベントレポート]

吉本ばななの短編小説を日本と台湾の合作で映画化した『シンシン アンド ザ マウス/SINSIN AND THE MOUSE』が、撮影地である台湾・台北市で開催中の<第28回台北映画祭>「星光首映」部門において、7月4日に公式上映された。上映に伴い行なわれた記者発表とQ&Aイベントには、ダブル主演を務めた岸井ゆきのとツェン・ジンホアをはじめ、藤原季節、真壁幸紀監督、阿部豪プロデューサーが登壇した。

© 2021 Banana Yoshimoto. Based on the novel by Banana Yoshimoto, published by Shinchosha. Rights arranged through ZIPANGO, S.L.
ポスト
© 2021 Banana Yoshimoto. Based on the novel by Banana Yoshimoto, published by Shinchosha. Rights arranged through ZIPANGO, S.L.

撮影地である台北での初上映を前に行なわれた記者発表では、多くのメディアが詰めかけ、会場は熱気に包まれた。まず、原作の短編をどのように長編映画として膨らませたのかを問われた真壁幸紀監督は、“小説の中では音について書かれている部分が多く、この音の部分を膨らませると映画になるんじゃないかなと思って作りました。シンシンのお母さんの曲も映画オリジナルで作りましたし、音、歌、声という部分で映画化していきました”と回答した。

全編日本語での演技に初挑戦したツェン・ジンホアは、2ヵ月という短い準備期間での過酷な撮影裏を明かし、“最初は、日本語の50音から覚えていったのですが、時間がないから、もうとにかく口を動かして台詞を全部覚えて。監督は何度も一緒に練習に付き合ってくださった。そこはすごくありがたいなと思いました”と監督への感謝を述べた。後半のバーでのシーンでは、日本語の長台詞を終えて「オッケー」がかかった瞬間に思わず号泣してしまったエピソードも披露し、“日本のスタッフのみなさんも、僕を支えてくれて、一緒に完成させようという気持ちが非常に強かった。本当に、感謝しているし、僕にとっても大事な思い出になりました”と感慨深げに振り返った。

そんなツェン・ジンホアの役作りを間近で観ていた岸井ゆきのは、彼の印象を“本当に真面目で誠実な方”と明かした。さらに“初対面のシンシンに「ねずみみたい」と言われるのは、え?と思う部分がありますよね。でも、事実として「爪が小さいね」だとか「持ち上げられそうだね」って言う人には、私も、ちづみも、たぶん出会ったことがなかったから、ちょっと弱っているちづみの心を変えていく、そういう言葉だったのかなと思います”と、彼の人柄がキャラクターに投影されていたことを語った。

また、ちづみの友人でバンドのボーカルを演じた藤原季節は、台湾での撮影について、“撮影の時もものすごく暑かったんですけど、今日も、めちゃくちゃ暑いです!(笑) ジンホアさんは撮影中、よくタンクトップ姿で街中を歩いていて、台湾の男の子のリアルな日常という感じで、観ていてとても爽快でした”とユーモアを交えて語った。

© 2021 Banana Yoshimoto. Based on the novel by Banana Yoshimoto, published by Shinchosha. Rights arranged through ZIPANGO, S.L.
ポスト
© 2021 Banana Yoshimoto. Based on the novel by Banana Yoshimoto, published by Shinchosha. Rights arranged through ZIPANGO, S.L.
© 2021 Banana Yoshimoto. Based on the novel by Banana Yoshimoto, published by Shinchosha. Rights arranged through ZIPANGO, S.L.
ポスト
© 2021 Banana Yoshimoto. Based on the novel by Banana Yoshimoto, published by Shinchosha. Rights arranged through ZIPANGO, S.L.

公式上映後に行なわれたQ&Aでは、岸井ゆきのが流暢な中国語で観客に挨拶すると、満席の会場から大きな拍手と歓声が沸き起こった。キスシーンについて質問が及ぶと、岸井ゆきのは“監督は一度オッケーを出していたが、ジンホア自身が「もっと良くできる」と感じ、もう一度撮り直したいと申し出た”という裏話を明かし、“作品に対して自分の考えを積極的に伝える姿勢に感心しました”と笑顔で称賛した。

最後に、観客からラストシーンに関する質問を受けた真壁幸紀監督は、“観客一人ひとりがそれぞれの解釈を持っていいと思います。私自身は、大切な人を失った悲しみはすぐに消えるものではないと考えています。だから、みなさんが感じ取った答えはどれも間違っていないはず”と締めくくった。

© 2021 Banana Yoshimoto. Based on the novel by Banana Yoshimoto, published by Shinchosha. Rights arranged through ZIPANGO, S.L.
ポスト
© 2021 Banana Yoshimoto. Based on the novel by Banana Yoshimoto, published by Shinchosha. Rights arranged through ZIPANGO, S.L.
© 2021 Banana Yoshimoto. Based on the novel by Banana Yoshimoto, published by Shinchosha. Rights arranged through ZIPANGO, S.L.
ポスト
© 2021 Banana Yoshimoto. Based on the novel by Banana Yoshimoto, published by Shinchosha. Rights arranged through ZIPANGO, S.L.

次ページ

  • 1
  • トップページ
  • ニュース
  • 岸井ゆきのら、映画『シンシン アンド ザ マウス/SINSIN AND THE MOUSE』台北映画祭で上映![イベントレポート]