中島愛、Negicco[ライブレポート]相思相愛ツーマンが作り上げたとびきりの多幸感
中島愛、Negicco[ライブレポート]相思相愛ツーマンが作り上げたとびきりの多幸感
中島愛とNegiccoのツーマンライブ<夏の終わりのハーモニー♡〜中島さんとNegiccoさん〜>が、9月24日(火)にビクターエンタテインメントが運営するライブハウス『Veats Shibuya(ビーツ・シブヤ)』のオープニングイベントとして開催された。
お互いにファンであることを公言し、それぞれの楽曲に作詞やコーラスで参加するなど、かねてより交流の深い2組のアーティストの共演では、それぞれのファンが一体となってライブを盛り上げ、ただの対バンイベントには収まらない有機的なコラボレーションも実現した。
今年デビュー10周年を迎えた“まめぐ”こと中島愛は、“みなさん、Veatsへようこそ!”と呼びかけ、ラスマス・フェイバーのプロデュースによるハウスナンバー「TRY UNITE! -extended version-」でライブをスタート。
kz(livetune)が手がけたスウィンギングなポップチューン「Bitter Sweet Harmony」でカラフルな歌声を響かせると、フロアからはハンドクラップが沸き起こった。
MCでは、この日がフラゲ日だったNegiccoのニューシングルを渋谷TOWER RECORDSで購入してきたことを明かし、“そもそもNegiccoさんのファンで、2年前には<NEGiFES>に出演させていただきました。ファンから少しずつ距離を縮めて、こうしてツーマンライブができていることが信じられないくらい嬉しいです”と笑顔で感慨深げに語った。
そして、10代の頃にランカ・リーとして歌唱したアニメ『劇場版マクロスF 恋離飛翼~サヨナラノツバサ~』の挿入歌「虹いろ♥クマクマ」を久々に披露。“オープン、ランカ!”というセリフパートを“オープン、ビーツ!”と変えて歌うと、フロアからは大きな拍手が沸き起こった。
さらに、10月よりスタートする秋アニメ『星合の空』のオープニング主題歌で、作詞を新藤晴一(ポルノグラフィティ)が担当した新曲「水槽」を披露。思春期の少年の心を綴ったシリアスな楽曲を深遠かつドラマティックに歌い、ラストにフジファブリックとのコラボ曲「サタデー・ナイト・クエスチョン」でフロアを盛り上げ、中島は“やばいよ、やばいよ。この後、Negiccoが観れるよ”と喜びの声をあげながら、“新潟のワンマンライブに自分でチケットを取って行く”くらい好きだというNegiccoにバトンを渡した。
一方、レトロポップな衣装で登場したNegiccoも負けず劣らずの“まめぐ”好きをアピールした。
Meguから楽屋で泣いていたことを暴露されたNao☆は、“だって、ランカ・リーのコスプレをして、持ち曲のように「星間飛行」を歌ってたんだよ。まめぐさんがいてくれたおかげでここまで頑張ってこられた。本当に好きなので、今日という日を1分1秒も無駄にしたくない”と真剣な面持ちで語った。
ライブでは、シングルのカップリング曲ながらもファンからの絶大な支持を得ているライブ定番曲「さよならMusic」で、観客の“OH YEAH!”というコールを引き出した後、ニューシングルに収録されているダンスポップ「夢・Dreamer」や、クラムボンのメンバーが演奏に参加したミトによる新曲「I Am A Punk!」を初披露。
さらに、Spangle call Lilli lineとNegiccoを初期から支えるプロデューサーのconnieの共作によるアーバンR&B「江南宵唄」では大人の表情を見せ、西寺郷太が作詞作曲を手がけ、NONA REEVESのメンバーが演奏で参加した新曲の歌謡ファンク「I LOVE YOUR LOVE」では大きなクラップも巻き起こった。
最後にビクター/カラフルレコーズ所属のレキシが手がけた名曲「ねぇバーディア」で場内の熱気を最高潮に満たし、会場中を笑顔で満たしてライブを終えた。
“まめぐ”と“ネギ”の声が交互に上がったアンコールに応えた中島愛とNegiccoはお揃いのイベントTシャツを身につけて再登壇。
中島のカバーミニアルバム『ラブリー・タイム・トラベル』でNegiccoがコーラスで参加したCoCoのカバー「無言のファルセット」では、まるで4人組のような息のあったコーラスやハーモニーを響かせ、中島愛が作詞を手がけたNegiccoのバラード「硝子色の夏」では、中島の“愛してる”というセリフに歓声が上がった。
MCでは、Negiccoファンの中島に対して、中島ファンのNao☆が“まめぐ、愛してる”と告白すると、よろけた中島がMeguに支えられて、また驚くというシーンもあった。
さらに、Negiccoのライブ定番曲「圧倒的なスタイル」では、中島がステージ上でNegiccoファンに戻ってコールを送り、最後はフロア全体が1つとなって肩を組んでラインダンスを踊り、ハッピーな雰囲気の中でイベントの幕は閉じた。
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