豊田ルナが明かす、共演者たちとの過ごし方【インタビュー後編】

豊田ルナが明かす、共演者たちとの過ごし方【インタビュー後編】

豊田ルナが明かす、共演者たちとの過ごし方【インタビュー後編】映画『シーシュポスたちのまなざし』

2026.06.04

母校の高校で起きた事件を題材にしたドキュメンタリー作品の制作に取り組む大学生の葛藤を描いた映画『シーシュポスのまなざし』。インタビュー後編では、一緒にドキュメンタリー制作をしている仲間を演じた共演者とのエピソードを披露。また豊田自身のアイドル的存在と合わせて、今ハマっているものも教えてくれた。

Photo/宮坂浩見
Styling/中村もやし
Hair&Make up/くつみ綾音
Text/佐久間裕子

ポスト

――真優は自分が通っていた高校での事件をドキュメンタリー作品にするために、先輩や先生といった関係者にインタビューをします。そしてドキュメンタリー制作の仲間たちに「こういうことがあってね。あの先生はこうでね」と状況を説明するセリフが多いですよね。

豊田:多かったですね。難しかったです。間違えられないから(笑)。自分の感情を表現するセリフなら気持ちでどうにかできますけど、インタビューもそうだし、人に話すこと、伝聞のセリフは「どうしよう……。ああ、また間違えた!」って覚えるのが大変ではありました。でも真優はまだ大学生なので、敬語などの言葉選びが拙い部分もあるのかなって思って、監督に「ここはこういう言い回しにしてもいいですか?」と相談させてもらいました。例えば台本上「好意を持っていた」というセリフがあって、そこは好意を持っていたというより「好きだった」って言った方が、真優が自分のいけないところを認めてあげられる、自分の過去を乗り越える感じがあるのかなと思ったんですね。だから私から提案させていただいて、監督も「それで1回やってみましょう」と。そんな感じで言い回しや語尾を変えて真優らしくなるようにしていきました。

――ドキュメンタリー作品を一緒に作っている5人は、取材がうまくいかなくなってどんどんギスギスしていくじゃないですか。ずっとピリッとしていましたけど、現場はどんな雰囲気でしたか?

豊田:全く逆で毎日朝から晩までずっと喋っていました。むしろあんなに和やかだったのに、よくこんなにギスギスできるなっていうぐらい(笑)。みんなの集中力もすごかったし、作品に賭ける想いのベクトルや熱量も同じぐらい熱かったからできたんだと思います。本当に映画の中の空気が信じられないぐらいずっと喋っていました。

ポスト

――それぐらい話題が尽きなかったと。

豊田:ウミガメのスープという水平思考ゲームがあるんです。それを撮影の合間にずっとやっていました。なんかちょっとこう、なぞなぞチックなゲームで、問題がパッと思い浮かばないんですけど、例えば「この黄色い果物は何でしょう」という問題があって、答えがバナナだったとしてもそんな単純な話じゃないみたいな。もっといろんなことを比べてみて、ちょっとひねった答えを出すのが本当の答えみたいなゲームなんですね。ただでさえ頭を使う作品なのに違うところでも頭を使っていたっていう(笑)。道端を歩くシーンを遠くから引きで撮っていたときも、セッティング中にずっとゲームの会話をしていて、「用意!」って声が掛かったらみんな黙って、「カット」って言われたらまたさっきの話の続きが始まるんです。それぐらい撮影と合間の切り替えがパンパンッとできる5人でした。

――そのゲームは得意でした?

豊田:これでちょっと得意になりました。5日間ぐらい毎日やってましたね。

――ずっとやっても飽きないんですね。

豊田:飽きませんでした(笑)。その話題で話したり、学生役の皆さんとは同世代ということもあって仲良くなるのは早かったですね。

――ゲームに対する真剣さがドキュメンタリー作品に賭ける5人の空気感に良い感じで出ていたのかもですね。

豊田:そうかもしれない(笑)。そのおかげで集中力が高まっていたのかもしれないです。

次ページ

  • 1