藤元明緒監督、河合優実登壇!映画『LOST LAND』先行上映で難民キャンプ訪問を語る
藤元明緒監督、河合優実登壇!映画『LOST LAND』先行上映で難民キャンプ訪問を語る
4月7日、kino cinéma 新宿にて映画『LOST LAND/ロストランド』の特別先行上映会が開催された。ステージには藤元明緒監督と、予告編のナレーションを務めた俳優の河合優実が登壇。今年1月に共に訪れたバングラデシュの難民キャンプでの経験や、実際のロヒンギャ難民が出演した本作の撮影裏話を明かした。
200名のロヒンギャ難民が出演!藤元監督が明かす驚きの撮影手法
満席の会場を見渡した藤元監督は「これまで色んな国で上映してきましたが、いよいよ日本上陸ということで嬉しく思っています。今日はベネチアの3倍緊張してます」と照れ笑いを浮かべた。
本作は、世界で最も迫害されている民族の一つといわれるロヒンギャ難民が総勢200名出演する世界初の長編映画である。主演を務めた姉弟のキャスティングについて、監督は「取材中に近くで遊んでいた弟のシャフィくんに一目惚れした。お姉ちゃんも素晴らしく、2人とも太陽のような輝きを放っていた」と振り返る。
文字でのコミュニケーション文化が一般的ではないため、台本は一切渡さず、すべて口頭で状況を説明するスタイルで撮影された。藤元監督は「感情面の指示はせず、彼らがどう反応するのかをドキュメンタリーのように見つめ続けた」と明かし、そのリアルな演技に河合も「考えれば考えるほどわからない。素晴らしい現象が映っていた」と驚嘆した。
河合優実、難民キャンプ訪問で感じた「個人個人の人生」
トーク後半では、1月に二人が訪れたバングラデシュのロヒンギャ難民キャンプの写真が投影された。品川区ほどの面積に120万人以上がひしめき合う過酷な現状を目の当たりにした河合は、「行く前に情報として分かっていても、実際に行くと子どもたちや家族が暮らしており、そこに生活や社会ができている。個人個人の人生があるんだなと強く感じた」と実感を込めて語った。
また、現地で同年代の女性と交流した際に無力感や葛藤を抱いたことも吐露しつつ、「映画も同じ力がある。パーソナルな話は自分ととても近く感じると思う」と、映画というメディアが持つ希望について言葉を紡いだ。
イベントの締めくくりに、藤元監督は「出演者、スタッフの思いが集まった、魂を込めた作品ですので、ぜひ受け取っていただけたら」と呼びかけ、河合も「難しい映画ではないので、おじいちゃんでも子どもでもお勧めしてほしい。自由にご覧ください」と笑顔で締めくくった。
映画『LOST LAND/ロストランド』
4月24日(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町、kino cinéma 新宿、ポレポレ東中野ほか全国公開
【作品概要】
脚本・監督・編集:藤元明緒
予告編ナレーション:河合優実
出演:ムハマド・ショフィック・リア・フッディン、ソミーラ・リア・フッディンほか
配給:キノフィルムズ