モーニング娘。’25、羽賀・横山卒業公演に1万1000人［ライブレポート］

モーニング娘。’25が12月5日、横浜アリーナで秋ツアーのファイナル公演＜モーニング娘。'25 コンサートツアー秋 ～Movin' Forward with Hope～ 羽賀朱音・横山玲奈卒業スペシャル＞を開催した。会場には約1万1000人のファンがかけつけ、グループを卒業する羽賀朱音と横山玲奈の門出を見届けた。

本公演をもって、12期メンバーの羽賀朱音と13期メンバーの横山玲奈がグループおよびハロー！プロジェクトを卒業した。メンバー2人が同時に卒業するのは、グループとして約13年ぶりのことである。なお羽賀と横山は、卒業後は芸能活動を終了すると発表している。

ライブは、メドレー曲を含む全35曲が披露された。メンバー10人は白黒のドレスで登場し、「ラヴ＆ピィ～ス！HEROがやって来たっ。」で本編をスタート。12月3日に発売され、オリコンデイリーシングルランキング初登場1位を獲得した新曲「てか HAPPYのHAPPY！」もパフォーマンスし、会場を一体感のあるハッピーな空間に作り上げた。

中盤では、羽賀が撮影したメンバー写真をスクリーンに映し出す「Final Masterpiece～ねちんふいるむ～」のコーナーが設けられた。BGMには羽賀の提案で、通常はピアノ演奏のところをメンバー歌唱バージョンの《Loving you forever》が使用され、温かい拍手が送られた。シャッフルユニットのコーナーでは、羽賀が同期の野中美希、牧野真莉愛とともに「大きい瞳」を披露し、12期の絆（きずな）を見せた。横山は櫻井梨央、弓桁朱琴とともに「Rockの定義」をクールにパフォーマンスした。

アンコールでは、横山がピンク色のドレスで登場し、ソロ曲として「Please! 自由の扉」を披露。横山は“卒業にぴったりな歌詞だなとも思いますし、自分にもすごく合っているなとずっと思っていたので、今回歌うことができてとても嬉しいです”と選曲理由を語り、9年間の感謝を伝えた。続いて、水色のドレスを身にまとった羽賀が登場し、「ゼロから始まる青春」をソロで歌唱した。羽賀は手紙を読み上げ、“モーニング娘。は私の人生そのものです”とグループ愛を吐露。ファンに向けて“あなたの優しさが、私をここまで連れてきてくれました。心からありがとうございます”と感謝を述べ、“私は明日から、また皆さまと同じオタクに戻ります”と結んだ。

最後は現リーダーの野中美希が、“モーニング娘。は、これからさらに進化を遂げて成長します！　皆さんと一緒にファンの皆さんと一緒に飛躍していきたいです”と力強く宣言。10人で「涙ッチ」を熱唱し、希望を持って前へ進むというツアータイトルにふさわしい大団円を迎えた。