![僕が見たかった青空[ライブレポート/KT Zepp Yokohama]山口結杏、卒業前最後のステージで涙と笑顔](https://img.popnroll.tv/uploads/news_item/image/44362/large_237971_Z94_1112.jpeg)
僕が見たかった青空[ライブレポート/KT Zepp Yokohama]山口結杏、卒業前最後のステージで涙と笑顔
僕が見たかった青空[ライブレポート/KT Zepp Yokohama]山口結杏、卒業前最後のステージで涙と笑顔
僕が見たかった青空(通称:僕青)が、10月18日(土)に神奈川・KT Zepp Yokohamaでワンマンライブ<僕青2025>を開催した。昼夜2部構成のうち、本稿では第2部の模様をオフィシャルレポートでお届けする。
<僕青2025>KT Zepp Yokohama(2025年10月18日)
学園祭をテーマにした本公演では、教室を思わせるオープニングから、竹取物語を題材にしたダンスコーナー、そして卒業を控えた山口結杏による感動のラストステージまで、22名全員が全力で青春を体現。全16曲を披露し、笑顔と涙が交錯する“僕青らしさ”が凝縮されたステージとなった。
開演前の独特な緊張感が漂う中、会場モニターには伊藤ゆずによる袴姿の書道パフォーマンス映像が映し出される。ステージ上には机と椅子が並び、チャイムの音が鳴り響くとメンバーが登場。着席と同時に「空色の水しぶき」のイントロが流れ、早﨑すずきが"みなさんに会えるのを楽しみにしていました。今日は僕青と最高な思い出作ろうね。僕青祭スタート!"と声を上げ、ライブがスタートした。
机やノートを使った演出で学園祭の情景を再現しながら、疾走感あふれるパフォーマンスで観客を包み込む。続く「友よ ここでサヨナラだ」では切なさの中に前を向く決意を描き、「青空について考える」では歌詞の世界観を丁寧に表現。「あの頃のトライベッカ」では、ノスタルジックなメロディに合わせた軽快なステップで観客を魅了した。
MCでは、卒業前最後のライブとなる山口が"この約2年間活動してきた想いを今日のパフォーマンスに全部ぶつけて皆さんにお届けしようと思います"と語り、感謝と決意をにじませた。
中盤の「竹取物語」をテーマにしたダンスコーナーを経て、ライブ後半では僕青の真骨頂であるダンスナンバーが続く。「暗闇の哲学者」では重厚なビートとフォーメーションが際立ち、「真っ白に塗り直せ!」では全員が力強く躍動。「青空ディスコティック」ではポップなディスコサウンドに合わせ、客席と一体になった。
本編ラストは「炭酸のせいじゃない」。杉浦英恋と八木仁愛によるアカペラから始まるこの日限定の特別バージョンで披露された。恋心の痛みと強がりを繊細に表現し、透明感のある歌声と抑えた表情で観客を魅了。静かな感動に包まれながら本編を締めくくった。
アンコールでは山口が、ファンとメンバーに向けた手紙を朗読。
"こんなにも温かくて、素敵な景色を見せてくれて、本当にありがとうございました。みなさんと出会えたことが、私の誇りです――"
その言葉に、会場は温かな拍手に包まれた。
続く「あの日 僕たちは泣いていた」では、別れと成長をテーマにした楽曲を情感豊かにパフォーマンス。八木が"結杏ちゃん、ありがとう"とセリフを添え、涙があふれる一幕も。「マイフレンズ」ではメンバーの絆を感じさせる温かな空気が広がった。
リーダーの塩釜菜那は"結杏ちゃんがいなくなって寂しさもあるけど、もっと強く前に進みたい"と語り、涙をこらえながらも力強いメッセージを送った。
ラストナンバーは「好きになりなさい」。涙をぬぐいながら笑顔で歌うメンバーの姿が印象的で、ステージと客席が笑顔でつながる感動のエンディングとなった。
青春の一瞬を永遠に刻むように、<僕青祭2025>は大きな拍手と感動の中で幕を閉じた。
次ページ
- 1