OCHA NORMA［ライブレポート］日本武道館で初の単独公演開催！全国128公演を経てたどり着いた“てっぺん”のステージ

ハロー！プロジェクトに所属する8人組アイドル・OCHA NORMAが、10月15日（火）に初の日本武道館単独公演＜OCHA NORMA 2025 LIVE at BUDOKAN ～#OCHAnnel～＞を開催した。

今回の公演タイトル「#OCHAnnel」は、“お茶の間＝OCHA NORMAチャンネル”を意味し、ライブ全体がテレビ番組のように構成されたユニークな演出が特徴。会場を“お茶の間”に見立て、メンバーが次々と番組を展開していく形でライブが進行した。

会場には多くのファンが駆けつけ、Huluでの生配信に加え、全国50ヵ所以上の映画館および台北でのライブビューイングも実施。ファンとメンバーが念願の“武道館の夢”を共有する特別な一夜となった。

青いスパンコールの衣装に身を包んだメンバーが登場すると、デビュー曲「お祭りデビューだぜ！」から本編がスタート。お囃子のリズムとともに、ステージにはスモークが吹き上がり、リーダー・斉藤円香が「もっと大きな声を出してみて！」と呼びかけると、会場は一気にお祭りムードに包まれた。

その後も、「ヨリドリ ME DREAM」では西﨑美空が歌詞の“立ちたいよね 葡萄館”を“立ってるよ 武道館”に変更、「ウチらの地元は地球じゃん！」では“ウチらの地元は武道館”とセリフをアレンジするなど、この日だけの特別演出が続き、ファンの熱気は一層高まっていった。

さらに、最新シングル収録曲「学校では教えてくれないこと」では、TVアニメ『学校では教えてくれない大切なこと』（テレビ東京系）主題歌としても話題のナンバーを披露。続いて、広瀬香美が作詞・作曲を手がけた「ちょっと情緒不安定？…夏」では、ポップでかわいらしいパフォーマンスを見せた。

アルバム収録のユニット曲コーナーでは、斉藤円香・広本瑠璃・窪田七海による「イージーイージー」、中山夏月姫・西﨑美空による「1/2」、米村姫良々・北原もも・筒井澪心による「Peek a Boo」と続き、最後は全員でハロプロ研修生時代の楽曲「ミステイク」を披露。メンバーの歩みと絆を感じさせる構成に、会場から大きな拍手が沸き起こった。

後半戦では、「女の愛想は武器じゃない」や「ちはやぶる」などのアップチューンを連発。力強くクールなパフォーマンスで会場を圧倒した。さらに中盤のMCでは、窪田七海が“キュルルンビーム”を放ち、会場がピンクに染まる一幕も。メンバーも観客も一体となって楽しむ、“お茶の間感”に満ちた時間が広がった。

本編ラストでは、新曲「想定内！」を初披露。中島卓偉による作詞・作曲のこの楽曲には、「これまでのOCHA NORMAの歴史が詰まっている」とメンバーもコメント。会場ではタオルを回しながら大盛り上がりのパフォーマンスを繰り広げた。

そして、「恋のクラウチングスタート」で本編を締めくくると、鳴り止まない“OCHA NORMA”コールの中、アンコールでは日本武道館公演に向けて書き下ろされた「今日を胸に飾って」（作詞・作曲：山崎あおい 編曲：炭竃智弘）を披露。斉藤は「今日の日本武道館の思い出も胸に飾って、これからも頑張っていきたい」と語り、会場を感動に包んだ。

最後は「シェケナーレ」をテレビ番組のエンドロール風演出でパフォーマンス。OCHA NORMAにとっての新たな出発点を象徴するような大団円で幕を閉じた。

47都道府県128公演を完走したツアーで培ったチームワークと表現力を武道館のステージで見せつけた8人。筒井澪心が発した「10（てっぺん）へ行こう（15）」という言葉通り、OCHA NORMAはアイドル界の“てっぺん”に立つ存在へと大きな一歩を踏み出した。