≠ME［ライブレポート］＜We want to find "カフェ樂園”＞全国ツアー2025ファイナル完走！追加公演決定！

今回のツアーコンセプトは海を舞台にした大冒険。“カフェ樂園”という名の人類最後の桃源郷を目指し、ステージに設置された巨大な船に乗り込んで旅に出るという設定だ。ツアー初日の神奈川公演ではアリーナならではのスケール感を活かした演出を展開。その後の各地ホール公演では会場特性に合わせたホール仕様に構成を変更し、本日のファイナルで再びアリーナ仕様へ。ムービングステージとなった“船”が会場をゆっくり巡り、全国を回った船が旅を終えて帰還したかのような演出で物語を締めくくった。

ライブは4月にリリースした両A面シングル曲「神様の言うとーり！」でスタート。冒頭、センター冨田菜々風のソロに観客の視線が集まる中、開演直前に運び込まれた木箱からメンバーが飛び出すサプライズも。続く「最強のラブソング」で会場の一体感が一気に高まり、ラストサビでは冨田の”行くぞー！”の掛け声とともに船が前進した。「夏が来たから」「君はこの夏、恋をする」と夏曲が続いたあと、重低音が響く「P.I.C.」へ。

スクリーンには荒れた海、空間を切り裂く赤と緑のレーザー、そして闇に包まれた幻想的な世界――SF映画さながらの中で蟹沢萌子と冨田が赤と緑のライトセーバーを振りかざし、観客を釘付けにした。

続くブロックではツアー各地で1曲ずつ披露されてきたユニットシャッフル楽曲をメドレーで一挙公開。王道アイドルソングからダンスナンバー、ロックテイストまで≠MEの多彩さを堪能できる構成に、曲が変わるたび割れんばかりの歓声が上がった。

幕間映像で"カフェ樂園"到達の様子が映し出されると、永田詩央里をセンターに蟹沢・冨田が加わるユニット曲「カフェ樂園」へ。曲のラストでメンバー全員がクラシカルなメイド服姿で登場し、「サマーチョコレート」「ウルトラレアキッス」を全員バージョンで披露してボルテージを一気に高めた。

上品なグレー衣装で再登場した≠MEが歌ったのは、シンデレラになれないモブの心情を描くミディアムバラード「モブノデレラ」。重厚感あるメロディと“劣等感”や“虚無感”に寄り添う歌詞が観客の胸を打つ。その後「秘密インシデント」「す、好きじゃない！」「はにかみショート」「初恋カムバック」「まほろばアスタリスク」を立て続けに披露し、船でアリーナを行き来しながらファンの近くでパフォーマンス。ラストは永田センターの「ごめん、マジで」で本編を締めた。

アンコールは「ヒロインとオオカミ」から。「《ちゅるりらぱぴぷ》」の大合唱で会場は多幸感に包まれ、「君はスパークル」でエモーショナルが最高潮に達する。

MCでは9月20日（土）・21日（日）千葉県・LaLa arena TOKYO‑BAYで≠ME全国ツアー2025＜We want to find "カフェ樂園"＞追加公演決定をサプライズ発表。

蟹沢は”私たちの終わりたくない気持ちが届いたかのように追加公演が決まりました！　初めての会場だけどツアーは終わらないよ！　“カフェ樂園”の秘密、一緒に解き明かしてくれますかー！”と呼びかけ、場内は大歓声に包まれた。最後は「ラストチャンス、ラストダンス」で幕を閉じたが、鳴りやまないアンコールでダブルアンコールが実現。ツアー未披露だったデビュー曲「≠ME」を動画撮影OKで披露し、この日最大の歓声が轟いた。冨田がひとりステージに残り”次の場所まで…出航――！”とファンと声を合わせ、大団円を迎えた。