Hey!Mommy!［ライブレポート］新衣装＆2つの新曲をお披露目しながら作り上げた大熱狂「よく頑張りました～」

取材＆文：竹内伸一

ドラムロールに乗せて“Hey!Mommy! ONEMAN SHOW One More Bite♡”の声が上がり、ホーンが鳴り響くにぎやかなSEが流れ出す。すると、キャンディー（を模したおもちゃ）を手にしたメンバーが元気よく登場し、ポーズを決める。いつもとは一味違うオープニングに、超満員の会場からは大きな歓声が巻き起こった。

すかさず「CANDY POP」へとなだれ込むと、冒頭からフロアからは大コールが発生。その声を受けて6人は、キャンディーを手にしたままはつらつと踊り、キュートに歌う。サビでは真顔と笑顔を行き来するコミカルなシーンを演じると、会場のテンションもさらに高まり、秋元悠里がソロのダンスパートで可愛らしさを振りまくと“うぉ～！”といった声が上がり、今丘葉月が“みんなも一緒に！”と声をかけると“ハイ！ハイ！”と大合唱。早くも会場の一体感は最高潮となった。

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「ICE PARTY」を可愛らしくも切れ味鋭くパフォーマンスすると、延松舞佳が“新しい衣装になった私たちをたくさん見てね！”と声を上げて「LOOK!!」へ。今回で6度目となるという『PRONTO』とのコラボレートによる新衣装は“アメリカンダイナー”がコンセプトとのことで、襟元や袖部分などに紺色を配した鮮やかなもの。そんな新衣装を翻して6人が熱演をくり広げると、会場ではサイリウムが大きく打ち振られた。

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BGM的に流れる音楽に乗せて“Hey!Mommy!ダイナーへようこそ！　いらっしゃいませ！　今日はみなさんに特別なディナーをお届けします！”と、この日のコンセプトを盛り込みつつ挨拶。そのままミュージカルを思わせる楽しくも激しいダンスを披露し、会場の視線を集めると“楽しむ準備はできていますか？”（佐々木ひまわり）、“最高に楽しい日にしましょう！”（今丘）と会場を煽って次のブロックへとつないだ。

ここからはこの日だけの“スペシャルメニュー”。まずは、「恋するとちゅう」を秋元、佐々木、延松の3人でパフォーマンス。3人で顔を見合わせながら楽しそうに歌い踊る姿が、なんとも愛らしい。一方、作島藍、原明日香、今丘による「ご機嫌マミーはご機嫌ガール」では、切れ味抜群でダイナミックなダンスで魅了。天真爛漫な可愛らしさと見応えのあるダンス。そんなHey!Mommy!が持つ2つの魅力を、各ユニットが端的に表現し、見事なコントラストを描き出した。

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さらなる“スペシャル”は新曲の初披露。アップテンポなダンスチューン「Hey!Yummy!」を6人は場面ごとに表情をくるくると変えながら、やはり切れ味鋭く踊りまくる。“あーんして”“覚悟して”“ちょっとだめ”といった台詞も楽しく、会場も台詞が飛び出すたびに大きな歓声を上げていた。

そのままダンスパートに突入すると、6人はクールな表情になり、シャープな動きで魅せる。最後は原がソロのダンスを披露。シャープさだけでなく激しさとしなやかさも加わった見事なダンスだった。そのまま「Tickey Luppy Doo」へとなだれ込み、今度は6人で一体となってパフォーマンス。動きに緩急をつけながら見応えのある場面を次々と生み出していった。続く「OK」では、6人のパフォーマンスはさらに切れ味が増していく。思わず“恐ろしいほどキレキレ”とメモしてしまったほど、迫力のあるものだった。

キャッチーな「DIAMOND JET」で会場の雰囲気を一転させると、ここからはラストスパート。「LOVE ME DO DO」ではステージを走り回って大騒ぎ。6人でキュートなジャンプを揃えたかと思えば、延松と原が何やらいちゃいちゃとしながら歌うなど、楽しい雰囲気を増幅させていく。

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「もちぷる」も、もちろん大騒ぎ。メンバーがお馴染みの震えるようなジャンプをくり返すと、会場も激しく飛び跳ねる。そんな熱狂ぶりに佐々木は驚いたような表情を見せ、原は投げキスで応える。すると観客の動きもさらに激しいものになり、会場は“ランナーズハイ”状態のハイテンションに。「ビスケットケース」へとなだれ込むと、会場のコールはひときわ大きくなり、サイリウムもガンガンと揺れる。もちろん、メンバーと一緒に踊りまくる。十分すぎるほどの大盛り上がりだが、メンバーは容赦せず、激しく歌い踊りながら“もっともっと声出して！”“飛ぶよ！”“踊るよ！”と終始煽りまくり。かくして大狂騒の中、本編の幕は閉じた。

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身体を揺さぶるほどの大声で会場がアンコールを求めると、Tシャツに着替えたメンバーがステージに再登場。作島が“新曲持ってきました！”と告げ、この日2曲目の新曲を披露することに。

「POJI POJI GO」と題されたその新曲は、超高速のダンスチューン。賑やかでコミカルかつ楽しさ満載で、彼女たちの魅力を凝縮したような楽曲だった。追い打ち（？）をかけるかのようにそのまま「SUPER MOMMY GIRLS」を続けると、6人はこれまで以上に激しいパフォーマンスを披露。会場ももちろん大熱狂となり、まさに大団円という言葉が相応しい……などと思っていたら、鳴りやまない観客の声に応えてメンバーが3度ステージに登場。なんと、またもや「POJI POJI GO」と「SUPER MOMMY GIRLS」の超高速チューンを連発し、会場は蜂の巣をつついたような大狂騒状態に。最後に原が思わず“よく頑張りました～”とねぎらいの言葉が出るほど、観客は大奮闘で彼女たちの熱演に応えた。

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オープニングからほぼノンストップでくり広げられたそのパフォーマンスは、笑顔にあふれて楽しく、そして見応えのあるものだった。しかも、後半に進むにつれてその動きは加速し、激しいものになっていく。もちろん、その切れ味は落ちることはない……いろいろと相応しい言葉を考えたが、素直に“すごい”と表現するのが1番相応しいように思う。改めて、本当にすごいライブだった。