【連載】Fragrant Drive 伊原佳奈美「ロックギタリストのようになりました！」｜絶対ギター少女第4回さまざまなエフェクターサウンドを体感！

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音に豊かさとか艶をつけることができます（齋藤和徳）

齋藤：
続いて、ディレイ（Soul Power Instruments StoneCave Echo）というエフェクターを弾いてみましょうか。弦を1本だけ弾いて、すぐに音を止めてみてもらえますか？

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伊原：
すごい、音がこだましています。

齋藤：
山びこみたいに聴こえますよね。こういうエフェクターを残響系って言います。残響系の中にもいくつか種類がありますが、同じ周期で音をくり返すのがディレイで、少し複雑な周期でくり返すのがリバーブです。

伊原：
ディレイを使うと、ちょっとウマくなったように感じました。

齋藤：
お風呂場で歌うとウマく聴こえるのと同じ理論ですね。音に豊かさとか艶をつけることができるんですよ。

伊原：
ディレイって、どういうフレーズを弾く時に使うのがいいんですか？

齋藤：
コードをジャカジャカ弾くと残響でうるさくなっちゃうから、ギターソロとかで使ってみるといいですね。あとは、コードを1音ずつ分けて弾くアルペジオにも合います。

伊原：
（アルペジオを弾きながら）綺麗な感じがします。

齋藤：
エフェクターは大きく分けると、歪み系と空間系の2種類になります。その空間系の中には、ディレイのように音が残響するものと、次に試す音を揺らすタイプがあります。

伊原：
（SoulPower Instruments Phase Sisterを繋げて演奏）え！　音が“ビヨヨ〜ン”って揺れるようになりました（笑）。

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齋藤：
音が揺れるタイプも、大きく分けて2種類あります。1つ目はコーラスで、もう1つが今繋いでいるフェイザー。コーラスは、その名のとおり、歌のコーラスのように音程が微妙にズレた音を原音に重ねて鳴らすエフェクターです。歌もコーラスが加わると、綺麗に聴こえるじゃないですか。それと同じようにギターでもコーラスをかけると音に広がりが出せるんです。でも、ギターを弾きながら歌う人はコーラスをかけて弾くと、微妙に異なる音程の音が鳴るので、音程が採りにくくなることもあります。

伊原：
そうなんですね！

齋藤：
今繋いでいるフェイザーは、音が揺れるという点ではコーラスと変わらないのですが、本当に少しだけタイミングをずらした音を原音にブツけて音を干渉させているんです。そうすると、音を打ち消したり、強めたりすることを周期的に行うので“ワオワオワオ”みたいな音になるんです。フェイザーは音程がそんなに変わらないから、ギター＆ボーカルの人が歌いながら弾く時にも使いやすいと思います。

伊原：
（実際に弾きながら）面白い音ですね！