fav me［歌舞伎町 UP GATE↑↑2025ライブレポート］メインステージで解き放ったひたむきな想い「本当に光栄です」

取材＆文：竹内伸一
撮影：河邉有実莉

デビューしたばかりのfav meが、＜歌舞伎町UP GATE↑↑＞に初登場。その第一声は“一生懸命盛り上げます！”という気合いの入ったものだった。しかし、そのパフォーマンスは可愛らしくもにぎやかなもの。1曲目の「ギュッてして！」から、広いZepp Sinjuku(TOKYO)のステージを走り回るかのように生き生きと踊り、笑顔で歌う。途中、中本こまりと澪川舞香が寸劇風のやり取りもくり広げて、ライブを盛り上げていった。

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アップテンポの「蒼のラブレター」へとつなぐと、その動きはさらにはつらつとしたものに。かと思えば、サビでは切なげな表情を見せつつ舞うように華やかなパフォーマンスも披露。最後には、7人で声を揃えて力強く歌い上げると、フロアはジャンプをくり返して熱演に応えた。

阿部かれんが“撮影可能曲です！　たくさん可愛く撮ってね！”と前置きして始まった「ちゅーしよう」では、そのにぎやかさに拍車がかかる。7人はこれでもかといわんばかりの可愛いらしい表情で歌い踊り、ジャンプを揃えて見せ場を作る。さらに、小野寺梓は突如しゃがみこみ、前方の撮影カメラにアピール。予測不能なパフォーマンスでも会場を魅了していった。

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魅了と言えば、続く「New World」では熱い歌声で魅せた。グループの始まりを歌ったというこの曲を、阿部が伸びやかに歌い出し、小野寺、澪川、川岸瑠那の順でしっかりと歌いつなぐ。サビではその声が重なり、歌声に熱気がこもる。さらに、丸山蘭奈、瀬乃まりんが引き継ぎ、最後は中本が高らかに歌って歌声のリレーを完成させた。ひたむきに歌う7人の姿からは、この曲が彼女たちにとって大切なものであることが伝わってきて、実に感動的だった。

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さらにビートの効いたロックナンバー「ストレイト・ストライド」を迫力のダンスと力強い歌声でパフォーマンス。曲が進むにつれて、その動きには激しさが増していき、アウトロでは大迫力のダンスシーンを演じてみせた。

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最後は「ケーキを食べればいいんじゃない！？」を再び可愛らしくにぎやかに披露。そのパフォーマンスはダイナミックな動きの中にもキレを感じさせるもので、サビではしっかりと動きをシンクロさせて、グループの実力の高さを示してみせた。

最後に阿部が“デビューしたばかりで、こんなに大きなステージに立てて本当に光栄です”と語っていたが、彼女たちのパフォーマンスは見応えのあるもので、そこには大舞台にふさわしいものを観せたいというようなひたむきな想いも感じられた。大会場への抜擢という周囲の期待に十二分に応えた素晴らしいライブだったと思う。

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