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SCRAMBLE SMILE[ライブレポート]新体制6人が魅せた希望と熱狂の瞬間
SCRAMBLE SMILE[ライブレポート]新体制6人が魅せた希望と熱狂の瞬間<SCRAMBLE SMILE ONE MAN LIVE~THIRD SCRAMBLE~>ライブレポート
SCRAMBLE SMILEが、4月20日(日)にduo MUSIC EXCHANGEにて新体制お披露目ワンマンライブ<SCRAMBLE SMILE ONE MAN LIVE~THIRD SCRAMBLE~>を開催した。
この日、新メンバー・髙橋美海を迎え、6人体制として初のワンマンライブに挑んだSCRAMBLE SMILE。新たな仲間との初ステージながら、堂々としたパフォーマンスで会場を一体にし、これまで以上の迫力と華やかさを見せつけた。
メンバー同士の絆とこれからへの期待が溢れる新章の幕開けとなったこのステージの模様をお伝えする。
<SCRAMBLE SMILE ONE MAN LIVE~THIRD SCRAMBLE~>duo MUSIC EXCHENGE(2025年4月20日)
取材&文:竹内伸一
場内が暗転すると、オープニング映像が流れ、メンバーを1人ずつ映し出す。画面に新メンバーの髙橋美海が登場すると、フロアではグリーンのサイリウムが揺れ、歓声が上がった。すると舞台袖から円陣のかけ声が漏れ聞こえ、すかさずSEが流れ出す。新体制となったSCRAMBLE SMILEが、静かに姿を現した。
会場が固唾をのんで見守る中、「LOVE ME ONEGAI」のイントロがスタート。土居麗菜が“新体制初ワンマン、最後まで楽しんでいきましょう~!!”と大絶叫すると、会場も我に返ったかのように“さあ、行くぞ!”と大きな声を上げた。そんな中、6人は笑顔で朗らかに歌い踊る……髙橋の表情はやや緊張気味だろうか。しかしながら、エメラルドグリーンの彼女が加わったスクスマはフォーメーションを変えながらめまぐるしくパフォーマンスをくり広げていく。その光景はこれまで以上に華やかかつ迫力も倍増といった印象で、メンバーが1人増えることでこんなにも変わるのかと改めて驚かされた。曲の途中で、峰島こまきが“美海、よろしくね~!”と絶叫し、歓迎の意を表すと大きな歓声が上がり、その声を聞いた髙橋も緊張感が解けたような笑顔を見せた。

笑顔といえば続く「ひとことでいうなら恋かもね」では6人の笑顔が満開に咲き誇る。桜木果奈が、超がつくほどの笑顔でサビの“ハイ!”を可愛らしく決めれば、土居と髙橋が顔を見合わせて微笑み合う。6人の笑顔に照らされた会場もさらにテンションが上がっていった。

松田琉那が“まだまだ声出せますか~?”と煽って始まった「今日から運命!」は6人が弾むようにパフォーマンスを披露。特に動きがシンクロする場面は圧倒的な迫力で、つられて会場のコールも熱気を帯びていく。最後は6人で声を合わせて熱唱。フロアは大ジャンプをくり返し、duo MUSIC EXCHANGEは早くも興奮の坩堝といった様相となった。

MCでは6人が改めて自己紹介。高橋が“美海って呼んでください”と語りかけると、会場からは“美海~!”と大きな声が上がり、彼女がファンにもすでに受け入れられていることが伝わってきた。髙橋は“今日からよろしくお願いします!”ときちんと挨拶。峰島が“スクスマへようこそ!”と改めて歓迎の声を上げると、会場からは大きな拍手が巻き起こった。

ゆうゆが“6人になって初めての新曲です! 夏に向けて盛り上がってほしい曲です!”と前置きして、新曲「ハチャメチャFuture!?」へ。軽快なポップチューンを6人で弾むようにパフォーマンス。サビでは6人が楽しそうに拳を振り上げると、会場も一緒になって拳を振り上げ、大きなコールで6人を囃し立てた。続く「焼きたてパンタシア」では、松田の“みんなも一緒に!”の号令で、メンバーがピースサインを掲げると、フロアはサイリウムを掲げ、「スキパンマン」では恒例の“パンパンパパパン”というコール&レスポンスをくり広げて会場の一体感を高めていく。ちなみにこの曲は、メンバーそれぞれの“推しパン”が歌詞に盛り込まれているが、今回は髙橋の“塩パン”も追加した新体制バージョンになっていた。

“私がスクスマと出会った曲です”と髙橋が話をしてスタートした「SCRAMBLE SMILE」は、グループ名を冠したいわばテーマソング。オリジナルメンバー5人の物語も描かれ、5人にとっても大切な曲だと思うのだが、そこに新たに髙橋の想いも重なっていく……6人で動きを揃えて熱唱する姿は、そんな光景のようにも思えた。
疾走するロックナンバー「OVER THE SKY」からライブも終盤戦へ。この曲を凛々しくも力強く歌い上げると、「AGE⇔DECHI」では可愛らしくもダイナミックなパフォーマンスを披露。土居の“声出していくぞ!”の声に応じて、フロアからはこれまで以上に大きなコールが巻き起こった。

峰島の“最後の曲です”という言葉から、彼女がしっとりと歌い出し、それをゆうゆが引き継いで見事な歌声を聴かせて最後の「わざとだよ?」へ。曲のテンポが上がるとフロアはジャンプ続出で沸き上がっていく。6人はその光景を笑顔で眺めながらも大熱唱。落ちサビ前に松田が絶唱とも思える熱い歌声を響かせ、落ちサビでは峰島、ゆうゆ、桜木、髙橋の順で感情を込めて歌いつなぐと、最後は土居が伸びやかな声を聴かせて熱唱のリレーを締めくくる。すると、フロアのリアクションはさらに激しいものになり、今度は観客に煽られた6人がさらに熱く歌い上げて、ライブは大団円を迎えた。

アンコールでは、なんと新体制2曲目の新曲を披露。「SSS」と名づけられたこの曲は、軽快なサウンドに乗せて前向きな想いが歌われるといった内容。6人は笑顔を見せながらも、真っ直ぐ伸びやかに歌う。その姿からはひたむきな雰囲気が醸し出されていた……などと思っていたら、フロアの観客が一緒になって踊り出す! 初見にも関わらず、すでに完璧に踊るも猛者も。後のMCで6人はこの曲が難しいと口々にこぼしており、髙橋にいたっては“眠れない夜を過ごした”と言うほどだったのだが、難しいと言いながらもしっかりとパフォーマンスしたメンバーも見事なら、すぐにものにしてしまうファンも見事であった。


最後は本編でも披露した「OVER THE SKY」と「今日から運命!」を、本編以上にエネルギッシュにパフォーマンスし、6人の動きに合わせてサイリウムが左右に揺れて美しい景色が生まれる中、新体制お披露目のワンマンライブは終幕。メンバーに“最後に一言”と促され、髙橋が“大好きなスクスマの一員になれて嬉しいです。これからよろしくお願いします”と改めて挨拶し、メンバーはステージを降りた。



新体制となったスクスマのライブは、冒頭にも書いたが、これまでとは異なる迫力に満ちたものだった。ぎこちなさを感じる部分がないわけではなかったが、初ライブから完璧というのもあり得ないだろうし、それは6人体制を見慣れていないこちらの先入観のせいでもあるだろう。6人はひたむきに熱いパフォーマンスをくり広げ、その姿には素直に感動させられた。何より、チームワークのよさ、グループの雰囲気のよさが印象的。これは先の5人体制でのラストとなるワンマンライブでも感じたことで、それだけに新メンバーはこの中に入るのは大変ではと危惧したが、杞憂だったようだ。髙橋も含めて、メンバー同士で顔を見合わせて笑い合うシーンが随所に観られたし、MCでも和気藹々と楽しそうにトークを展開するなど、本当に楽しそうな雰囲気が伝わってきた。それは、観客にもきっと伝わっているはず。“新体制になってスクスマはどうなるのか?” そんな不安と期待を抱いたファンも、この日のライブを観て安心したことだろう。
<SCRAMBLE SMILE ONE MAN LIVE~THIRD SCRAMBLE~>
2025年4月20日(日)
duo MUSIC EXCHENGE
OP映像〜SE
LOVE ME ONEGAI
ひとことでいうなら恋かもね
今日から運命!
MC
ハチャメチャFuture!?
焼きたてパンタシア
スキパンマン
MC
SCRAMBLE SMILE
OVER THE SKY
AGE⇔DECHI
わざとだよ?
映像
〜アンコール〜
SSS
MC
OVER THE SKY
今日から運命!
MC