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美味しい曖昧[ライブレポート]新体制7人が解き放った“完璧な未完成”の衝動
美味しい曖昧[ライブレポート]新体制7人が解き放った“完璧な未完成”の衝動
美味しい曖昧が、4月12日(土)に池袋・harevutaiにて<新体制お披露目公演「PERFECTLY INCOMPLETE」>を開催した。
4月1日(火)に発表された雨已耶いちか、時織せいな、穂乃歌みくるの加入により、グループは新たに7人体制へ。新章の幕開けとなったこの日、彼女たちは“新体制お披露目”とは思えないほどの迫力あるダンスと息の合ったステージングで、会場を熱狂に包み込んだ。
アイドルとしての揺るぎない誇りを胸に、7人がステージで大いなる可能性を提示し、圧倒的な輝きを解き放った同公演の模様をお届けする。
美味しい曖昧<新体制お披露目公演「PERFECTLY INCOMPLETE」>harevutai(2025年4月12日)
取材&文:竹内伸一
場内が暗転するとステージ後方のモニターに映像が流れ出す。メンバーがライブ会場に向かうといった内容で、7人がharevutaiの正面に揃うとゆっくりとライブタイトル<PERFECTLY INCOMPLETE>が浮かび上がる。そのタイミングでSEが流れ、会場からクラップが巻き起こり、ペンライトが打ち振られる中、新体制となった美味しい曖昧が姿を現した。すぐさまカウントが入り、7人が声を揃えて高らかに歌い出して、彼女たちの新体制お披露目ワンマンがスタートした。
1曲目は疾走感のあるロックナンバー「AIMAI」。冒頭の歌声の力強さもさることながら、7人によるパフォーマンスは迫力満点。人数が増えたことでステージ上がにぎやかになったことも迫力につながっているとは思うが、何より7人の切れ味鋭い動きがすさまじい。新体制初ということで、どこか緊張感が醸し出されるものになるかと予想していたが、新メンバーの3人もそんなそぶりは微塵もなく、堂々とパフォーマンスをくり広げていく。曲の最後には笑みもこぼれて、余裕すら感じられた。
堂々とした新メンバーに対してオリジナルの4人は風格すら漂うパフォーマンスといったところ。双詩科なのはが“みんな、会いたかったよ~! これからの美味しい曖昧をよろしく!”と笑顔で挨拶して始まった「角砂糖とセイロン」では、ステージ下手(しもて)に陣取った切兎うずめが、フロアを見渡しながら観客を煽りまくり、大歓声を引き出す。「毒針」では幽花はるかがクールな表情で切れ味抜群のダンスを披露。「ユングちゃん」では、凡やよいがクールに台詞をキメて会場を盛り上げていった。

一方、新メンバーもその存在感をしっかりとアピール。「「詰」と「昧」」では穂乃歌みくるがサビで伸びやかに歌い上げて、観客の耳を奪えば、「dreamy dreamy」では時織せいなが楽しくて仕方がないといった満面の笑みを、「⽣意気ねチェリー」では雨已耶いちかが思わせぶりな笑みを見せて、それぞれに観客の視線を集めていた。

「Qton」からの中盤も激しいナンバーを連発。特にダンスだけで魅せた「ダンスダンスダンス」は、ユニゾンパートで7人の動きを見事にシンクロさせたかと思えば、それぞれに短いソロも披露。いずれも見応えのあるもので、7人のスキルの高さを見せつける見事なものだった。また、「ナブルナブルナブル」も圧巻の一言。7人はスピード感のあるダンスをしっかりと揃えてスリリングなパフォーマンスを展開していく。それは曲のテンポがいつもよりも速くなっているのではと疑ってしまうほどの迫力だった。

7人の見応えのあるパフォーマンスが会場のテンションを天井知らずで高めていく中、終盤は観客を巻き込んでライブを盛り上げていく。「サプリメ」では、幽花が“飛べるか!?”と観客を焚きつけてジャンプを誘発。「LATER ALLIGATOR」では、これまた幽花の“ラストスパート!”の声とともに、コール&レスポンスへ。会場が一体となって“曖昧!”のコールをくり返す。さらに“踊れ!”の声とともにフロアは大沸騰し、ペンライトが激しく揺れる。途中、幽花と切兎がステージの両脇からフロアを煽りまくる中、5人が見事なハイキックをキメて見せ場を作ると、最後は会場中で一斉にジャンプをキメて締めくくった。

すでにライブのエンディングかと思ってしまうほどの盛り上がりだが、まだまだ終わらない。切兎の“新曲持ってきました!”の声から始まった「パフェクト」がまたすごかった。激走するかのようなロックサウンドに乗って7人はこれまで以上に激しくも力強いパフォーマンスを披露。途中7人の自己紹介を盛り込み、それが終わると“踊ります!”の声とともに大迫力のダンスをくり広げていく。さらに、時織が見事なフェイクを聴かせると会場からは大きな歓声が上がった。

“この7人で今日を迎えることができて、とっても嬉しいです”(凡)、“みなさんのおかげでここまで来れました。7人体制もよろしく!”(幽花)、“初めましての人もいると思うけど、みんな曖昧の一員です!”(双詩科)、“もっともっと盛り上がっていきますよ、いいですか!”(切兎)と、オリジナルメンバーの4人が、「ステフリ!」のイントロに乗せて一言ずつメッセージを送ると、7人のパフォーマンスはさらに加速。それにつられるように、フロアもジャンプを連発し、拳を振り上げて7人の熱演を盛り立てていく。途中、切兎が“本当に感謝しています!”と改めて想いを告げると、会場は“オイ!オイ!”という大コールで応えた。

最後は「Life is Short」をステージ最前に並んで7人で歌いつなぐ。それぞれに想いを込めた熱い歌声が会場を包み込む。この時、双詩科と雨已耶が手をつないで歌っていたのが印象的。それは新旧の垣根を越えて7人が新しいグループとしてスタートしたことの象徴のようにも思える名場面だった。などと考えていると、背後のモニターに映像が流れ出す。オープニング映像のオフショットのようだが、その7人は和気藹々とした雰囲気で、グループのよい関係性が透けて見えるものだった。その映像をバックに彼女たちの歌声はさらに熱気を帯び、最後は全員で手を掲げると、大きな拍手が巻き起こった。

この7人でパフォーマンスするのは本当に今日が初めてなのだろうか? ライブ中、そんな疑問が何度も浮かぶほど、7人の激しく切れ味鋭く、そして堂に入ったパフォーマンスは見応えのあるものだった。また、暗転しての給水タイムは何度かあったものの、MCを組み込まず一気に魅せる構成も見事。美味しい曖昧の世界観に没入でき、新体制の魅力を存分に体感できるものだった。エンディングで流れた映像で、8月にミニアルバムをリリース、発売記念の東名阪ワンマンツアーの実施、メンバープロデュースによるワンマンライブの開催など、今後の予定が発表されたが、いずれも大いに期待せずにはいられない、本当に見事なライブだった。

美味しい曖昧<新体制お披露目公演「PERFECTLY INCOMPLETE」>
2025年4月12日(土)
harevutai
OP映像
SE(ggg)
AIMAI
角砂糖とセイロン
毒針
ユングちゃん
「詰」と「昧」
dreamy dreamy
生意気ねチェリー
Qton
ダンスダンスダンス
ナブルナブルナブル
さめないワナビー
サプリメ
LATER ALLIGATOR
パフェクト
ステフリ!
Life is Short
ED映像
<東名阪ワンマンツアー>
2025年9月12日(金) 大阪・大阪RUIDO
2025年9月13日(土) 名古屋・栄R.A.D
2025年10月5日(日) duo MUSIC EXCHANGE
※詳細は後日発表
メンバープロデュースワンマンライブ
・2025年6月1日(日) SHIBUYA TAKE OFF 7
<双詩科なのはプロデュースONEMAN
『中華 曖昧軒 〜絶品ライブ、へいお待ち!!〜』>
OPEN 18:30 / START 19:00
※チケット詳細は後日発表
・2025年7月12日(土) Spotify O-Crest
<幽花はるかプロデュースONEMAN>
・2025年8月16日(土) 高田馬場CLUBPHASE
<切兎うずめプロデュースONEMAN>
・2025年9月28日(日) 高田馬場CLUBPHASE
<雨已耶いちか・時織せいな・穂乃歌みくるプロデュースONEMAN>
・2025年××月××日
<凡やよいプロデュースONEMAN「×××××」>
美味しい曖昧 presents<美味しいイベント - 裏ハロウィン 2025->
日程:2025年4月30日(水)
会場:Spotify O-Crest
出演:美味しい曖昧/きのホ。/GANGDEMIC/vividbird