浅川梨奈［インタビュー］女優としての現在地「演じていて生まれた感情にいろいろ教えてもらえることが幸せ」『黒い乙女A』主演インタビュー

ポスト

芽衣ちゃんの入り込み方は異常でした

――今回は、役に相当入り込めたのでは？

浅川：
芽衣ちゃんの入り込み方は異常でしたね。自分に近いわけじゃないけど、孤独だったり虚無感を共感できるところがすごく多かったみたいで、自分に対する気持ち、ラナに対する気持ち、過去に対する想いっていうのがすごく入ってくるなって思っていました。

――最近、浅川さんは個性的なキャラクターを演じることが多いですよね。

浅川：
普通の人の役ってなんだっけ？って思い始めています（笑）。なんか、血を浴び過ぎた。で、久々に血を浴びないと思ったら、ピンク髪の役で（『かぐや様は告らせたい 〜天才たちの恋愛頭脳戦〜』藤原千花役のこと）。たぶん『恋と嘘』『honey』ぐらいかもしれません、普通の女の子をやっているの。あとは大体血を浴びています。（笑）。

――あはは（笑）。『黒い乙女』の芽衣と藤原千花の切り替えはすぐにできたんですか？

浅川：
『かぐや様は告らせたい ～天才たちの恋愛頭脳戦～』の撮影が終わって、中1日空いて『黒い乙女』の撮影だったんです。『かぐや様』にももちろんすごい気合いを入れてやっていたので、やっぱりどうしても藤原千花が身体に染み込んでいて、『黒い乙女』の撮影中もオフの時は気がついたら内股になっていたり、驚いた時に藤原千花の声になったりしてしまいました。

――私生活にも影響が出てしまうんですね。

浅川：
出ます出ます。『血まみれスケバンチェーンソーRED』の時は、言葉遣いが悪くて、常に足を開いて座っているようなスケバンの役だったので、電車に乗っていても足を開いちゃうとか、オフの時に共演者としゃべっていると口が悪いとかありました。あと、親と話していても、口が悪くなってしまって“どうしたの？”って言われたり。今まで使ったことがないような言葉も意識せずに使っていることもありました。

――浅川さんは、役に入り込んじゃうタイプなんですね。

浅川：
それまでは意識していなかったんですけど、『血まみれ』の時には入り込んでいるって思いました。『人狼ゲーム マッドランド』の時も、ずっとズーンって沈み込んだ気持ちだったと思います。今思い返してみると、毎日、今日死ぬんじゃないかって思っていました。だから、役が入りやすい方なのかもしれないです。