![AMEFURASSHI[ライブレポート]新たな挑戦と圧巻のパフォーマンス——TDCホールに響いた進化の音「見ていると楽しい、幸せだと思ってもらえるような存在になりたい」](https://img.popnroll.tv/uploads/news_item/image/42430/large_31_250211_KIM_4786.jpg)
AMEFURASSHI[ライブレポート]新たな挑戦と圧巻のパフォーマンス——TDCホールに響いた進化の音「見ていると楽しい、幸せだと思ってもらえるような存在になりたい」
AMEFURASSHI[ライブレポート]新たな挑戦と圧巻のパフォーマンス——TDCホールに響いた進化の音「見ていると楽しい、幸せだと思ってもらえるような存在になりたい」
AMEFURASSHIが、2月11日(火・祝)にTOKYO DOME CITY HALLにて、ワンマンライブ<AMEFURASSHI Live「Sweetie, Lovely, Yummy!>を開催。
新たな挑戦とも言える今回のライブで、AMEFURASSHIは新旧の人気曲やライブ定番曲を中心に全25曲を披露。ホールならではの演出も盛り込み、集まったColors(AMEFURASSHIのファンの総称)を魅了した。
本記事では、オフィシャルレポートをお届けする。
オープニングは、カラーバーや砂嵐を映したブラウン管TVが並ぶ少しレトロな雰囲気の映像からスタート。次第に、ブラウン管TVには昔の楽曲のMVやライブ映像が映し出されていく。続いて、ポップなファンク調のBGMに乗せてメンバー紹介映像が流れると、スクリーンにはライブタイトルロゴ“Sweetie, Lovely, Yummy!”が大きく映し出され、中央奥から4人がステージに登場。1曲目は「Ready Now」でスタートした。最近のAMEFURASSHIのライブには欠かせないアップテンポなナンバー。曲のタイトルも含め、まさにライブの幕開けに相応しい1曲だ。4人が右手を高く掲げ、後ろ姿で曲が終わると大きな歓声が上がる。続いて、「ARTIFICIAL GIRL」、「SPIN」というダンスナンバーを2曲続けて披露。両曲ともに間奏部分でのダンスパートの盛り上がりはライブでの定番シーン。そして、4人がステージ前方に広がって並ぶとタオルが投げ込まれ、愛来の“TDCホール、声出せー!”という煽りから「轟音」へ。いわゆるタオル曲ということもあり、最初のブロックからいきなりColorsがペンライトを回し、会場に一体感が生まれる。TOKYO DOME CITY HALLはアリーナ席をぐるりと半円状に囲むようにバルコニー席が作られているのが大きな特徴。バルコニー席から見た、アリーナで4色のペンライトが回り、揺れる景色は圧巻だった。
「轟音」のインストが流れる中、短めの自己紹介と挨拶を挟むとすぐに次のブロックへ。雨音のSEとしっとりとしたBGMが流れ、ステージ上には長テーブルと椅子がセットされる。すると、コートを羽織った市川と小島が両サイドの椅子に座り、2人だけで「Blue」を披露。男女の縮まない距離、そんな切ない歌の世界観を表現した形だ。2コーラス目からは立ち上がり、テーブルの周りを動きながら歌うことで、揺れ動く心や葛藤、迷いなどを表現。メンバー2人だけで歌うことで、曲の新たな魅力を引き出すパフォーマンスとなった。
続いて、市川にスポットライトが当たると、「差し出された手をあの時握ってたら運命変わってたかな?」へ。その後、1人ずつライトを浴びながら、自身のパートを歌い繋いでいく。ダンスナンバー中心のセットリストの中に、こうした初期曲、しかも、日本語歌詞が印象的な曲が組み込まれたことで、思わずハッとさせられたColorsも多かったことだろう。後方のビジョンには歌唱するメンバーの表情が映し出されたこともあり、じっと4人の歌声に聴き入っているColorsの姿と、歌い終えた時にひと際大きな拍手が沸き起こったのがとても印象的。これからも大事に歌い続けてほしい1曲だと感じさせてくれるようなパフォーマンスとなった。
そして、都会の夜の街並が映し出されると「COOL HOT SWEET LOVE」へ。青一色の照明で始まり、曲の盛り上がりとともに、後半では1人ずつ赤、紫、青、黄の4色でスポットを当てる照明の演出などもあいまって、「Blue」からここまでは特にエモーショナルなブロックとなった。
続いて、雑踏のSEが流れるとエレベーターが映し出され、地下空間へとワープするような演出に。辿り着いた先は、蛍光灯やネオンカラーが光る謎の空間。打ち込みサウンドが映える「SENSITIVE」。さらに、団扇を持った4人がステージ前方に並ぶと、市川の“みんなで扇ぐよー!”という煽りから「ALIVE」へと続いていく。この曲も団扇を振ることで会場に一体感が生まれるAMEFURASSHIのライブ鉄板曲の1つ。4人も団扇を振り、ステージの上手から下手へと何度も移動しながらパフォーマンスしていく。そして、小島が“まだまだ踊り足りないんじゃない?”と煽ると、ディスコチューン「Sneaker's Delight」へ。4つのミラーボールに照らされる中、メンバーの名前を呼ぶコールやサビのジャンプで生まれる一体感が魅力だ。
1度暗転すると、愛来の曲紹介で新曲「Sweetie, Lovely, Yummy」を初披露。AMEFURASSHIの新境地とも言えるようなミディアムナンバー。ビジョンには、メンバーのパフォーマンスがセピアカラーで映し出されていく。
ここで、MCパートへ。改めて自己紹介をすると、市川と小島の2人を残して、愛来と鈴木は着替えタイムに。MCの中では、チェック柄でY2K感を意識したという新衣装のポイントなどが紹介された。そして、2人の準備ができると、そこから後半戦に突入。ステージ両サイドに姿見やソファ、クローゼットなどがセットとして再現される中、愛来と鈴木の2人がユニット曲として披露したのは「Batabata Morning」。ルームウェア姿で登場した2人が、まさに朝の身支度をしながら歌っているような様子を2分割したビジョンに投影。2人がクローゼットを覗き込むと、内部から撮影した顔のアップが映し出されるという遊び心も。終始2人の身支度姿を寄りのカメラで撮影されていたため、プライベートでラブリーな雰囲気を前面に出したたまらない嬉しい演出となった。
再び4人が揃うと、「HICCUP」と「CLEVER」の2曲を続けて披露。シンプルな照明やスモークの演出の中での大人っぽいパフォーマンスに。演出がシンプルな分、逆に4人の歌声と楽曲の魅力が際立ち、心に残るブロックとなった。
そして、ここからまたラストに向けて畳みかけるような展開に。電車のSEとともに、ビジョンにライブタイトルの「Sweetie」と「Lovely」と「Yummy」という3つの単語が右から左へと次々と流れていくと「DISCO-TRAIN」から次のブロックがスタート。4人がステージ後方の高台に並んで踊り、まさに、ディスコのお立ち台を想起するような演出に。次の「BAD GIRL (Acoustic version)」では、メンバー1人ずつの表情がモノクロで映し出されていく。アコースティックバージョンということもあり、全編を通して4人のハーモニーの魅力にも気づかされる。そして、マイクスタンドがセットされると、情熱的な赤の照明が映える「Desire」へ。スタンドを動かしながらのダンス、立ち位置を変えながらのパフォーマンス、New Style Hustleと呼ばれるペアダンスなど見どころ満載に。さらに、点滅する照明で雨を表現すると「Squall」へと続く。一気に畳みかけたかと思いきや、ここからさらなるライブ定番曲を畳みかけるセットリストに。
お馴染みのイントロに乗って、愛来が“今日もこの曲の時間がやってきました。早口言葉です”と紹介すると、「Tongue Twister」がスタート。コールとクラップ、そして、早口言葉で会場が1つになる、今やワンマンライブのみならず、イベントやフェス、リリイベでも欠かせない1曲だ。スピードアップする後半の早口言葉パートでは、鈴木が噛んで、市川からいじられるという展開も。まさに、ライブは一期一会。同じパフォーマンスは絶対に2度はないと言い切れる、不思議な魅力を放つ人気曲だ。最後に4人のグッドマークの振りで終わると、メンバー4人が横移動するカニダンスが人気の「Drama」へ。このブロックでは、次々とイントロが流れ出すたびに歓声が上がっていく。後半の小島のハイトーンが響き渡り、最後のカニダンスが決まると、続いては「Fly Out」。まさに、これでもかと人気曲を畳みかけてエンディングへ向かっていく。この曲でも小島と愛来の高音が印象的に鳴り響き、本編最後は「メタモルフォーズ」。気持ちを高ぶらせる4つ打ちで始まり、後半に向けてどんどん多幸感が増していくナンバー。メンバーに煽られながら、Colorsたちもジャンプで応えて、会場の一体感を更新していく。4人がステージ後方の高台に並び、ユニゾンからさらに駆け抜けていくラストの展開で一体感と多幸感が最高地点に到達したところで、ライブ本編は終了した。
そして、アンコールではColorsたちにとって嬉しいサプライズが。ビジョンに登場した鈴木が次の曲は撮影OKですと伝え、やさしく囁くような曲紹介から披露されたのは「バカップルになりたい!」。歌詞も振り付けも可愛らしいナンバーだ。4人は、アリーナ席とバルコニー席を行き来し、思い思いのファンサービスをしながら練り歩いていく。今回はファミリー席も用意されていたので、小さな子どもたちがメンバーの名前を呼ぶ声に、メンバー自身も癒されていたようだったが、同じくほっこりさせられた大人のColorsたちも多かったようだ。続いて、4人がステージに戻ると「Blow Your Mind」を披露。この曲も撮影可能曲となったため、スマホやカメラを向けて熱い視線を送るColorsの姿がとても印象的だった。
アンコールのMCパートでは、初披露した新曲「Sweetie, Lovely, Yummy」が2月末にサブスク解禁されること、初夏には新作EPをリリースすること、さらに、8月19日(火)にZepp DiverCity(TOKYO)でワンマンライブを開催することを発表。会場からは大きな歓声と拍手が沸き起こった。
そして、メンバー1人ずつ最後の挨拶へ。市川が今回のワンマンライブを経て“もっと上に行きたい。AMEFURASSHIを大きくしたい。Colorsのみんなにまだまだついてきてほしい”と力強く語ると、小島がワンマンライブの前日は毎回緊張するという心情を吐露しつつ、“新衣装も新曲も、ステージでマイクを持てることも当たり前じゃない。これからも初心を忘れずに頑張りたい”と感謝の気持ちを述べる。続いて、鈴木も感謝の気持ちを伝えると思わず涙が。“AMEFURASSHIがColorsにとっての幸せだと思ってもらえるような存在になりたい”と約束。最後は、愛来が“メンバー、Colors、スタッフさんみんなが楽しく、幸せだと思えるライブができた。これからは、Colorsじゃない人にも、AMEFURASSHIを見ていると楽しい、幸せだと思ってもらえるような存在になりたい”と熱く語り、最後の曲へ。
最後に、“心を込めて歌います”と言って披露されたのは「Flower of love」。4人を照らす最小限の照明と会場を埋め尽くした4色のペンライトの光のみという中でのパフォーマンスは心に残る尊い光景に。《美しい景色は いつも君と見たくて 色褪せない思い出は いつも君がいるから》という歌詞が特に胸に響く。最後の最後に会場がもう1度1つになると、ワンマンライブ<AMEFURASSHI Live「Sweetie, Lovely, Yummy!」>は幕を閉じた。
AMEFURASSHIの最大の武器である洗練されたダンスパフォーマンスとパワフルなボーカルが凝縮された全25曲、約2時間半に及ぶ圧巻のライブパフォーマンスとなった。大きな会場でのワンマンライブを重ねるたびに、新たな可能性を感じさせ続けてくれるAMEFURASSHI。楽曲が増えることでセットリストや演出で表現できる幅が広がり、また、年齢を重ねることで表情や表現力にも深みを増している4人はまだまだ進化の途中だと言ってもいいだろう。次の目標となるZepp DiverCity(TOKYO)も発表されて、メンバーも4人を支えるColorsたちもさらに気合いが入ったに違いない。今日のライブでは、次のワンマンライブのみならず、リリースの発表もあった。2025年、さらに走り続け、進化し続ける4人の姿をぜひライブで体感してほしい。
ライブ撮影:木村泰之
<AMEFURASSHI Live「Sweetie, Lovely, Yummy!>TOKYO DOME CITY HALL(2025年2月11日)
<AMEFURASSHI Live「Sweetie, Lovely, Yummy!>
2025年2月11日(火・祝)
TOKYO DOME CITY HALL
M1. Ready Now
M2. ARTIFICIAL GIRL
M3. SPIN
M4. 轟音
M5. Blue
M6. 差し出された手をあの時握ってたら運命変わってたかな?
M7. COOL HOT SWEET LOVE
M8. SENSITIVE
M9. ALIVE
M10. Sneaker's Delight
M11. Sweetie, Lovely, Yummy
M12. Batabata Morning
M13. HICCUP
M14. CLEVER
M15. DISCO-TRAIN
M16. BAD GIRL (Acoustic version)
M17. Desire
M18. Squall
M19. Tongue Twister
M20. Drama
M21. Fly Out
M22. メタモルフォーズ
〜アンコール〜
M23(EN1). バカップルになりたい!
M24(EN2). Blow Your Mind
M25(EN3). Flower of love
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