Ⓒ2024映画「嗤う蟲」製作委員会

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深川麻衣、好きな悪役を語る「敵役なのにずっと忘れられず、気になる余韻があるのがすごい」主演映画『嗤う蟲』ティーチイン付き舞台挨拶にて

映画『嗤う蟲』(全国公開中)が、2月4日(火)に<ティーチイン付き舞台挨拶>を開催した。同イベントには、主演の深川麻衣、城定秀夫監督が登壇。本記事では、オフィシャルレポートをお届けする。 

1月24日(金)の公開以降、SNSには“狂気爆発の最高映画”“深川麻衣の目の演技が素晴らしい”“世の中で怖いのは人間と再認識”などの絶賛評が溢れている同作。スローライフに憧れて田舎移住をする主人公・杏奈役の深川は“普段このようなジャンルを観ない方は「怖かった!」と言ってくれて、見慣れている方でも「思ったよりもヒトコワ系。実際にこんな村あるのかと検索しちゃった」と言ってくれました”と反響を実感。城定監督も“よくも悪くも気持ちが悪いという意見があって嬉しい。ホラーやスリラーとして売っていますが、人間関係やコミュニティの奇妙さに注力して作ったので嬉しい限りです”と喜んだ。

目の演技を褒められた深川は“ありがたい言葉をいただいて嬉しい”と照れ、城定監督は“僕としては泣いても泣かなくてもよかったけれど、ラスト近くでカメラが深川さんの正面に回った瞬間にポロっと涙がこぼれて。素晴らしい!と思った”と神ショットだと見どころに挙げていた。

また参考にした作品について聞かれた深川はジョーダン・ピール監督の『ゲット・アウト』(2017年)に触れて“片岡礼子さん演じる隣人の奥さんが花壇を荒らされて詰め寄って来るシーンは、『ゲット・アウト』に出てくるシーンのように警告を発しているのではないかと2人で話し合ったりしました”と回想。城定監督はレギュラー俳優の、1人で狂った村人を演じた松浦祐也について“その夫役を演じた松浦は「全裸でやっていいですか?」とやたら脱ぎたがって「ダメだと言っているだろ!?」というやり取りが何度もありました”とのコメントに笑いが起きた。

さらに、城定監督は撮影中の想い出として“深川さんが優しかった。「犬と一緒に写真を撮りましょう!」と言ってくれて「優しいなあ」と思った”と言いながら、おもむろに“じょうじょう”という名が印刷された『ちいかわ』のシールをポケットから取り出した。これに深川は“距離が縮まってわかったことで、城定さんはちいかわが好きと知りまして……。ちいかわの名前入りシールを作れる機械を見つけたので、台本に貼ってもらったらいいかもと思って!”とわざわざ作ってプレゼントしたことを明かし、城定監督は“僕はシンプルなちいかわ推しなんで”と嬉しそうに照れていた。

会場の観客からの質問で、好きな悪役の話題になり、深川は『レオン』(1994年)でゲイリー・オールドマンが演じた麻薬捜査局の刑事ノーマン・スタンフィールドをピックアップ。“普通だったらこうするだろうがなくて、オリジナリティがある。敵役なのにずっと忘れられず、気になる余韻があるのがすごい”と理由を説明した。一方、城定監督は田口トモロヲが演じた自治会長の田久保のインスパイア元悪役として“あの小者感は『仁義なき戦い』で金子信雄さんが演じた山守義雄です”と述べた。

最後に主演の深川は“公開から約1週間が経ちましたが、これからも『嗤う蟲』を広げていきたいです”と意気込み、城定監督も“長く上映を続けるためには観客のみなさんの応援と口コミが必要です!”とさらなるヒットに期待していた。

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