Hey!Mommy![ライブレポート]3周年の進化を見せながら宇宙規模で沸いた豊洲PITワンマン「最高を更新していけるグループになります!」
Hey!Mommy![ライブレポート]3周年の進化を見せながら宇宙規模で沸いた豊洲PITワンマン「最高を更新していけるグループになります!」
Hey!Mommy!が、1月18日(土)に豊洲PITでワンマンライブ<Hey!Mommy! ONEMAN LIVE「GALAXY! GALAXY!」supported by UP-T>を開催した。
グループ史上最大規模となった同公演で、メンバーはこれまでの活動で培ってきた表現力豊かなパフォーマンスを披露。レーザーや映像などの特別な演出も加わり、大きな熱狂を生み出した。
本記事では、Hey!Mommy!が圧巻のステージを届けた同公演の模様をお伝えする。
Hey!Mommy!<Hey!Mommy! ONEMAN LIVE「GALAXY! GALAXY!」supported by UP-T>豊洲PIT(2025年1月18日)
取材&文:竹内伸一
お馴染みのSEが流れ出し、Hey!Mommy!……ではなく、Shibu3!Mommy!がステージに登場。親交の深いShibu3 projectのメンバーが、Hey!Mommy!の衣装を着て、Hey!Mommy!の楽曲をカバーし、この日のライブを盛り上げるという趣向である。どうやら、
藤原実羽=秋元悠里
福田蒔已花=原明日香
矢野カレン=今丘葉月
冨永真姫=延松舞佳
吉田羽花=作島藍
三塚花梨=佐々木ひまわり
という役回りのようだ。いやしかし、そのなりきりぶりは見事。バックモニターに映し出されたアーティスト写真は、完璧にHey!Mommy!をオマージュしていたし、自己紹介も本家のそれをちゃんとアレンジし、パフォーマンスもしっかりとコピー。「もちぷる」と「CANDY POP」の2曲を披露したが、初期衣装で一生懸命に歌い踊る姿は、この会場でデビューした当時のHey!Mommy!を彷彿とさせるものだった。もちろんママ友(Hey!Mommy!のファンの総称)も彼女たちの熱演に、本家の時と違わぬ大コールで応える。カバーグループのパフォーマンスでこれだけ盛り上がるのであれば、今日のライブの成功は間違いない。Shibu3!Mommy!は、そんな確信をもたらすに十分の素晴らしい一体感を生み出して本家へとバトンを渡した。
再び場内が暗転し、SEが流れ出す。同時に宇宙を思わせる映像も流れ、やがて“ご搭乗ありがとうございます”といった飛行機の機内アナウンス風の音声が重なる。すると、飛行機に緊急事態が発生したといった内容のラジオドラマ風の寸劇へ。どうやら、飛行機を脱出して豊洲PITに降り立ったといった設定のようで、ここでついにメンバーが1人ずつ登場し、ダンス&ポーズを決めていく。6人が揃うと拳を振り上げてコールを要求。会場から“ヘイ!ヘイ!”という大コールが巻き起こり、その声に合わせて6人が華やかなダンスを披露。見応えのある登場シーンで、ライブの幕を切って落とした。
1曲目は「DIAMOND JET」。PASSPO☆のサウンドプロデューサーだった阿久津健太郎が手掛けた、このライブのテーマ曲とも言える楽曲を、レーザー光線がまばゆく会場を射抜く中、6人が笑顔で、しかしながら力強く歌い上げる。もちろんママ友も一緒になって声を上げ、振りを揃えていく。サビでは切れ味鋭いダンスを、6人がしっかりシンクロさせてみせると、“うぉ~!”というような大歓声が上がった。
2曲目のイントロが流れるとその歓声はさらに大きなものに。「SUMI-HAJI」はオーディション最終審査の課題曲でもあった楽曲だけに、ママ友も思い入れが深いのだろう。会場のテンションが急加速で上がるのが感じ取れた。そんな中、6人は凛々しい表情でクールな雰囲気を醸しながら、大迫力のダンスをくり広げ、感情のこもった歌声を響かせる。この曲はデビューライブでも披露されたが、3年間の成長を如実に示す堂々たるパフォーマンスだった。
クールに決めたあとは、原の“始まりました~!”の声とともに賑やかで楽しいパフォーマンスへ。「HELLO!! Hey!! WORLD!!」では、ステージ前方に置かれた2つのお立ち台に佐々木と秋元が経ち、会場を2つに分けてコール&レスポンス対決をくり広げ、Shibu3!Mommy!もカバーした「CANDY POP」では、今丘がママ友をガンガンと煽る。感情が溢れすぎて何やら聞き取れないほどの大絶叫だったが、フロアからは“ハイ!ハイ!”の大コールを引き出した。
最初のMCでは改めて自己紹介。しかし、メンバーもテンションが上がっているようで、6人とも何だか早口になっていた。そんなハイテンションのまま新曲「OK」へ突入。ラップ風のパートも交えた4つ打ちのハードなEDMといった雰囲気の楽曲をハードに踊る。すると、ママ友も一緒になって踊り出す。初見だと思うが、すでに完璧に踊っている強者の姿も見受けられ、毎度のことながら、その対応力の高さには本当に驚かされる。最後は作島が座り込んで熱唱。見せ場を作り盛り上げた。
「LOVE ME DO DO」でステージを駆け回ると、「Hey!Baby!」へと繋ぎ、さらに賑やかに楽しそうに歌い踊る。つられてママ友の動きもさらに激しさを増していく。間奏では秋元が“小さな幸せ選手権”を開催。メンバーから“卵100円でゲット!”“今日も可愛い!”“夕陽が綺麗!”などの答えを引き出した。秋元が“優勝は……”と言いかけたタイミングで映像が流れ出し、「SUPER MOMMY GIRLS」のMV同様に暴れまわる怪獣“バナナんナナナんナん”からHey!Mommy!が地球を守るといった展開に。すると6人がシャープかつクールなダンスを披露。その迫力に圧倒されていると、さっとスカートを取り去って、衣装チェンジ! そのまま「SUPER MOMMY GIRLS」の本編へとなだれ込み、さらに迫力あるパフォーマンスを展開していく。中間部は寸劇風に転じて、“バナナんナナナんナん”は地球を破壊したかったのではなく、一緒に踊りたかっただけだったということが明かされ、一連の流れにオチをつけた。
大熱演の展開だったが、まだまだライブは終わらない。「BOOOOOOON」では、拳を突き上げて会場全員で大合唱。サビではレーザーが飛び交う中、フロアではペンライトが掲げられ、なんともきらびやかな景色を作り出した。MCを挟んで、またもや新曲の投下を宣言。作島が“みなさんの声を聴かせてほしいので、練習してもいいですか?”と問いかけ、トラックに合わせてコール&レスポンスの練習へ。フロアからは最初から大きな声が出ていたが、佐々木が“もっとください!”などとさらに焚きつけて、新曲「GALAXY! GALAXY!」をスタートさせた。こちらはキャッチーで楽しいダンスチューンだったが、練習したコール&レスポンスはもちろん、ママ友はすでに振りコピも完璧であった。
「MAGNET」「Voyage!」と、終盤に来てもアップテンポなナンバーを並べて、豊洲PITを沸騰させる。「ビスケットケース」では、延松がキュートな歌声を響かせ、大きなコールを巻き起こし、今丘は配信のカメラにもばっちりアピールしていた。
ラストはこの日2度目の「SUPER MOMMY GIRLS」を1回目以上に激しく踊り、叫ぶように歌う。間奏では秋元がバナナの被りものを着け、“バナナんナナナんナん”となって暴れまわると、会場はさらに大きな歓声を上げた。その後もジャンプをくり返し、一緒に踊り、そして声を上げる。まさに蜂の巣をつついたような大狂騒の中、本編はついにエンディングを迎えた。
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