テラス×テラス［ライブレポート］サプライズ改名発表も行ない新たなスタートを切った＜新体制お披露目ライブ＞

ライブの開幕を告げるオープニング映像には、“今日新しい物語が始まる”というメッセージが表示されており、観客たちのワクワク感を高める。映像後に新衣装に身を包んだメンバーが登場すると、いきなり「シラユキ」をパフォーマンスする。コールができるパートがたくさん散りばめられている楽曲となり、観客たちも盛り上がっていた。続けてライブの定番曲「恋してシンデレラ」「StarDust」を立て続けに披露。初舞台を踏んだ新メンバーは、ソロパートをしっかり歌い上げながら、ダンスもバチっと決めていて、練習の成果を発揮していた。

その後に、新メンバーが観客に向けて挨拶。

黒田かほ：
緑色担当になった、黒田かほです。かほたんと呼んでください！　すごい緊張していて、ガチガチの表情でリハーサルしていたら、麻緒（梅原）ちゃんに爆笑されてしまいました（笑）。

ねぎためな：
黄色担当になりました！　めななんと呼んでください。かほが緊張している姿を見て、私も緊張が伝染してしまいました。でも笑顔で一生懸命にパフォーマンスします！

田中玲衣奈：
青色担当の田中玲衣奈です。れいれいと呼んでください！　ライブが始まったら思ったより緊張してなくて、すごく楽しいです！

観客に挨拶したメンバーは、続けてサマーラブソング「僕に恋しちゃいなよ」「サンライズ」「君に恋してサンセット」をパフォーマンス。王道アイドルらしいポップナンバーで、舞台上から太陽のようなオーラを放ち、観客たちを明るく照らした。そしてブギウギのリズムも取り入れた「ためらいガール」では、片想い女子の心情をダンスと歌唱で表現し、テラス×テラスらしい楽しい雰囲気を作り上げた。歌い終えた藤田梨々花と池本しおりがハイタッチし、お互いを健闘し合うシーンも。そのハイタッチの“パチン”という音は、会場内に鳴り響き、パフォーマンスに納得している印象を受けた。

大盛り上がりの空気感の中で、ここでメンバーたちも知らされていない新発表があることが告げられる。メンバー、観客たちが固唾を飲みながらスクリーンに投影される映像を確認すると、2025年よりグループ名が『テラテラ』に改名することを発表。もともとグループ名の略称として馴染んでいた表記が、正式グループ名に採用されることとなった。続けて、新グループ名『テラテラ』始動記念と銘打って、2025年1～3月に定期公演、4月4日（金）に結成4周年記念ライブ＜テラテラになっても推し続けてくれるよね？＞の開催をアナウンス。

大きな発表を聞いた梅原麻緒は、“テラテラになった！”という驚きの心境を明かした。また池本しおりは、“追いついてますか？　テラテラになった！　本当に新体制になった！　みんなライブ情報をメモしてね！”と、ビッグニュースに目が点となっている様子だった。

たくさんの情報が発表された中、まだ追加の新情報があることが告げられる。それは、グループとして初めて挑むチャレンジ企画＜テラテラ　第1回センター争奪！　ガチンコ炎の3番勝負＞の実施。こちらは3ヵ月間に及ぶメンバー同士での対決バトルで、獲得した総合ポイントが最も高かったメンバーが優勝となり、4月に行なわれる4周年記念ライブで新曲のセンターを務めるというものである。なお、新曲の制作は、乃木坂46「おひとりさま天国」といった数多くの作曲を手掛けている、Akira Sunsetが担当することが告げられると、メンバーたちは驚きの声を上げていた。ちなみにビリのメンバーには、恐怖の罰ゲームが課せられる。

さらに＜テラテラ　第1回センター争奪！　ガチンコ炎の3番勝負＞の公式レフェリーを、数多くのアイドルと共演してきたレジェンドタレント・イジリー岡田が担当することが明かされ、本人がステージに登場。テラテラたちは、さらなる驚きの声を上げた。

イジリー岡田は、“みなさん、こんにちは。はじめまして！　舞台袖にピンクのくしを見つけたので、それで前髪を整えました”とメンバーに告げると、藤田が“梨々花のだ！”と弱弱しい声で反応して、一笑いが起きていた。さらにイジリー岡田から、この会場で第1回の対決バトル『センターは自ら掴み取れ！　叩いて被ってジャンケンニャン』の開催が高々に宣言され、急遽バラエティ企画がスタート。

スタッフが勝手に組んだトーナメント表は、既存メンバーと新メンバーの対決となっており、第1試合が池本しおり vs 黒田かほに。スクリーンには＜BreakingDown＞さながらの対戦表と、各メンバーの生年月日や特技が映し出されていた。黒田のプロフィールを見たイジリー岡田が、“寝る前に、怖い話・都市伝説を聴いてから就寝する。お尻のトレーニングをする”という情報に対していじったが、対決では池本しおりが勝利してポイントを獲得。なお敗者は、猫耳をつけながら“萌にゃん台詞を言ってもらう”という、観客大喜びの罰ゲームが用意されていた。敗者の黒田は、猫耳をつけながら、“今日帰るところないにゃん。おうちに連れてって帰ってくれないにゃん？”と、可愛い野良猫になりきっていた。

第2試合は、藤田梨々花 vs ねぎためな。藤田梨々花の特技が、‟セミのモノマネ“という情報を見たイジリー岡田は、実は大のセミ好き。“なんのセミなの？”と食い気味で反応すると、藤田ガマイク2本を用いてクマゼミのモノマネを披露する。そのクオリティをイジリー岡田は絶賛。絶対音感を持つねぎためなは、ピアノを10年以上習っており、ショパンの「幻想交響曲」好き。またそろばん1級、暗算2級といった情報を深堀りされた。この対決は、ピコピコハンマーをフルスイングした藤田梨々花の勝利。猫耳姿のねぎためなは、“めにゃにゃんのこと大好き？”と釣り師コメントを披露すると、客席から思わず“可愛い～”という声が漏れていた

第3試合は、梅原麻緒 vs 田中玲衣奈。美容師の免許を持つという梅原麻緒に向けて、イジリー岡田が“手に職があって、将来安定だね”と評されていた。田中玲衣奈は、ヒップホップダンスが得意という部分をピックアップされていた。ここまで新メンバーが負け続けていたが、勝者は田中玲衣奈に。猫耳姿の梅原麻緒は、嫌がる素振りを見せながらも、“みんなのことが大好きにゃん”と照れた姿で萌えにゃん台詞を披露して、観客を熱狂させた。
　
2回戦・第1試合は、池本しおり vs 藤田梨々花。2人は、プロレスラーばりに“やってやるよ！”とマイクパフォーマンスで煽りバチバチの状況に。じゃんけんで3連勝した池本だったが、藤田はヘルメットで華麗に死守する好勝負。4回目のじゃんけんで勝った藤田が、この対決を制した。猫耳を付けた池本しおりは、“みんなのことめっちゃ好きやねん！”と、関西出身らしい方言の萌ニャン台詞で、可愛いさをアピール。

続いてシード枠の、吉田芽梨奈 vs 田中玲衣奈。吉田芽梨奈の誕生日が、イジリー岡田と1日違いという部分がいじられていた。1発目のじゃんけんで勝者が決まってしまい、田中玲衣奈が勝利。登場してすぐ負けた吉田芽梨奈は、“よそ見したら、猫パンチしちゃうよ！”と述べながら、何とか爪痕を残していた。

決勝戦は、ハードパンチャーの藤田梨々花 vs 新メンバーの田中玲衣奈。藤田梨々花は、“現メンバーがなくなってしまったので、やってやります！”と、暴れん坊ぶりを見せつける。1発目のじゃんけんでは、藤田梨々花のスピード攻撃に対して、田中玲衣奈がヘルメットで死守して、“ピコ”という音が鳴り響く。2回目のじゃんけんで勝った田中玲衣奈は、すばやい反射神経で藤田梨々花を叩き勝利。準優勝の藤田は、“みんなのこと、大好きにゃん”と動きをつけながら、萌えにゃん台詞を披露した。

優勝した田中は“勝っちゃいました！”と喜びのコメントを放ちながら、新曲のセンターポジションに近い場所に立った。ここで公式レフェリーを務めたイジリー岡田は、“次は楽屋のものを舐めるからね”とメンバーに告げながらステージを去ると、メンバーから悲鳴が上がった。

センター争奪バトルというプレッシャーが残る企画にも関わらず、“楽しかった”と振り返るメンバー。ここで梅原から“次がラストパートです”と告げると、客席から“えー”という声が発生。サビ前に手拍子で会場と一致団結するライブ定番曲「キラメキストーリー」「恋のレモネード」、ポップチューン「シグナル！」「アイロニーガール」をパフォーマンスして、2024年のラストライブを締めくくった。

ここで本日新加入したメンバーが、改めて挨拶。

ねぎた：
新体制お披露目ライブにお越しいただきありがとうございます！　加入が発表されてからすぐのライブだったので、すごく緊張していましたが、温かい声援でとても頑張れました。これからも応援よろしくお願いします。

黒田：
本日はありがとうございました！　テラテラの一員になったので、これから応援していただけると嬉しいです。

田中：
緊張していたのですが、温かく迎え入れてくれて嬉しい気持ちです。テラテラとして、大きくなれる様に頑張ります！

最後に、藤田梨々花が“まずは新体制お披露目ライブにお越しいただきありがとうございます。今日はいろいろお知らせがあり、中でもグループ名が変わったことが印象的で、心機一転という言葉がぴったりだと思います。グループの体制が3回ほど変わりましたが、私はどの時代も大好きで、大切だったからこそ寂しい気持ちが残っています。ただ2025年は、テラテラとしてグループ名を変えていい景色が見たいし、勝負の年にしたいと思っています。みなさんついてきてほしいです！”とコメント。

2025年の躍進に期待が持てる、新体制ライブとなった。