ゆるめるモ！［ライブレポート］6人完全体制で想いをたっぷり込めたパフォーマンスを届けた12周年ライブ

2012年10月4日に結成されたゆるめるモ！もこれで12年目。しばらく休養していたまことの復帰ライブともなった。

「ゆるトロ」の低音ビートが会場内に響き渡り、異様な熱気で包まれる客席。“12周年一緒に盛り上がっていきましょう！　みんな一緒に声出してね”というなにの煽り声とともに、久しぶりに6人がステージに登場すると、歓喜の歓声がこだました。

まずは6人で「逃げない‼︎」「めちゃめちゃかわいい!」「ゾンビダンス」「ゴールデンライフ」とキャッチーでアッパーなナンバーを連発する。ここでらき、まことが袖に退場すると、4人が円になって“あーあー”と歌い出し、観客を煽って合唱を始め「a ____(あ、なんとか)」が始まる。さらに、「もっとも美しいもの」「転がれ‼︎」「must正」と4人で披露したあとは、らきが入ってきて5人体制で、「manual of 東京 girl　現代史」を披露。

展開が複雑な新曲「泡べちゃアドベンチャー」を自在に操り乗りこなしたあとは、再びまことが入ってくる。まるで、4人から5人、5人から6人と、らき、まことが休んでいた期間を象徴するようなセットリストを見せ、6人では「弱者大宴会」「ミュージック 3、4分で終わっちまうよね」「ロックンぼっち」と連発し、なんとMCもなしのノンストップで本編は終わった。

止まないアンコールの声に応えて登場すると、まずはなにが“今日に至るまでにゆるめるモ！はいろいろあったにもかかわらず、こうやって今日10月5日にみなさんと顔を合わせて、楽しいライブができて本当に嬉しく思います”と挨拶。らきが“そしてなんとついに今日まことちゃんが復活しました！　一緒にみんなでおかえりを言いたいです”と話し、“せーの”の声に合わせて観客とメンバーで大声で“おかえり”と言い、まことが“ただいま”と答えた。ねるんが“どう？　久々のライブ”と聞くと、まことが“めっちゃ人がいて、声が大きくて楽しい”と答えて拍手が起こる。

続けて、ねるんが“よかったですよね。最近気づいたことがあって、信じることってすごい自分自身だけど、自分で勝手に信じて、自分で選んだとしても落ち着いてしまうことがあって、今も「ああ〜」って思う日々が続いてるんですけど、みんながこうしてライブに来てくれることがエネルギーの源でありまして、そのおかげでステージとか音楽とかを使って戦っていけてるんです。なので、いつも上手に言えないけど、今日来てくれてありがとうって本当に思ってます。12周年を迎えて、まことちゃん戻ってきてぴったり6人のリスタートを切れて嬉しく思いますし、12年も続いてるなんて、みなさんのおかげがただただデカすぎるので、これからもメンバーが移り変わって12年目のゆるめるモ！が私たちなんですけど、音楽で戦っていきたいと思いますので、アンコールもみんなで酔っ払っちゃおう！”と言い「ネバギバ酔拳」を披露。思い思いの酔拳でステージ上でそれぞれが戦った。

続けて、この12年間のグループのメッセージの象徴となった「逃げろ‼︎」を披露。終わったあとは、1人ひとりが感想を伝える。

なには“ねるんちゃんがすっごいMC上手になっててめっちゃ感動しました。フルアクセルガン踏みみたいな、アンコールまでMCなしノンストップ駆け上がりライブをできて、今日ここにいるみんなとこの時間が共有できて嬉しかったです”と語り、へそは“私ってアドリブが苦手で、前もって用意することが多いですが今日は何も用意してきてません！　12周年を迎えられて嬉しかったし、途中で泣いちゃったんだけど、こうやって見に来てくれてることがありがたくて、感情乗っちゃった”と語る。めありは“ゆるめるモ！を止めないでって歌ってるんですけど、今日は本当に止めないでよかったなと思ってます。過去があっての今なので、昔も大事だけど、今も大事なので、今を手放したくないので、これからも頑張ります”と語る。らきは“去年の今日までは普通のただの人間で、未来とか希望もなくて、すごい平凡な人生を送ってたんですけど、今こうしてここにいられることができて、嬉しいです”と語り、まことは“みなさんがいつも励ましてくれていたから、ここに戻ってこれたと思ってるし、今日ここに立ててめっちゃ嬉しいです。これからもよろしくお願いします、頑張ります”と涙した。最後にねるんが“みなさんがゆるめるモ！の音楽を生き場として言ってくださることがあって、すごいありがたい気持ちなんですけど、私もここ、ゆるめるモ！が自分にとっての生き場であるので、本当にみなさんに生かされてることに感謝申し上げます。これからも毎日は当たり前には来ないんですけど、病んでも元気でもちょっとウザくても、毎日を重ねた先でまたみんな生き抜くことって超大変って思うんですけど、生き抜いた毎日の積み重ねで、自分自身の周年を重ねていきたいなって私もみんなにも思ってます。これからもよろしくお願いします。本当にこの6人完全体制で迎えられたことを忘れないでいたいな”と締め、12周年の節目のライブは幕を閉じた。

13年目、そしてそれ以降も人々を救うヒーローであるゆるめるモ！から目が離せないし、次の辰年までを楽しみに待とう。