SCRAMBLE SMILE[デビューライブレポート]輝く笑顔で彩った夢へのプロローグ「絶対にてっぺんを獲ります!」
SCRAMBLE SMILE[デビューライブレポート]輝く笑顔で彩った夢へのプロローグ「絶対にてっぺんを獲ります!」<SCRAMBLE SMILE ONEMAN LIVE『FIRST SCRAMBLE』>ライブレポート
SCRAMBLE SMILE(通称:スクスマ)が、9月21日(土)にVeats Shibuyaにてデビューワンマンライブ<SCRAMBLE SMILE ONEMAN LIVE『FIRST SCRAMBLE』>を開催した。
メンバーは初めてのステージにも関わらず表現力豊かなパフォーマンスを披露し、ソールドアウトとなった会場を熱狂。グループとしての可能性の大きさを見事に示した。
メンバー5人の輝く笑顔と強い想いがステージから解き放たれた同公演のライブレポートをお届けする。
<SCRAMBLE SMILE ONEMAN LIVE『FIRST SCRAMBLE』>Veats Shibuya(2024年9月21日)
取材&文:竹内伸一
場内が暗転するとステージ後方のモニターに映像が流れ出す。彼女たちが拠点とする渋谷の点描に始まり、1人ずつメンバーが映し出されていく。ソールドアウトで超満員の会場からはそのたびに大きな拍手が巻き起こった。映像が終わると同時に「OVERTURE」がスタート。重低音のビートがフロアを揺らすが、メンバーカラーに黒いリボンをあしらった衣装をまとった5人は、静かにその姿を現した。そして挨拶代わりにダンスを披露。しなやかで華麗なパフォーマンスで、彼女たちのデビューライブがいよいよ始まった。
1曲目はポップなサウンドが心地よい「今日から運命!」。一転して5人は笑顔で弾むようにパフォーマンスをくり広げていく。その佇まいは凛々しく堂々たるもので、会場からは早くも大きなコールが巻き起こると、その笑顔に明るさが増していく。初ライブということで勝手に緊張でガチガチの姿を想像していたが、緊張よりもステージに立てる嬉しさが勝っているかのようだった。エンディングでは5人の動きに力強さも加わり、見応えあるシーンを作り出した。
大きな拍手と歓声が巻き起こると、“初めまして! 私たち、SCRAMBLE SMILEです!”と改めて挨拶。そして初めての自己紹介へ。
土居麗奈:
笑顔を届けられるように頑張ります!
松田琉那:
最後までスマイルで一緒に楽しんでいきましょう!
ゆうゆ:
たくさん笑顔をあげちゃうぞ! よろしくね~。
桜木果奈:
いっぱい頑張ります、よろしくお願いします!
峰島こまき:
今日は楽しんでいこうね~!
最後はゆうゆが“最高の日にしましょう!”と締めくくって、「AGE⇔DECHI」へ。今度はテクノ風のダンスナンバーをクールに歌い踊る。その動きにはメリハリがあり、そのパフォーマンスはよりダイナミックなものに映った。一転、間奏では可愛らしさをアピールするパフォーマンスを披露。会場も大きなコールで5人を盛り立てた。
「わざとだよ?」では、切なげな表情で熱唱。かと思えばサビでは笑顔で弾むように歌い踊り、間奏ではその動きがさらに大きくなっていく。場面ごとに表情と雰囲気を変えて会場を惹き込んでいった。
“衣装どうですか?”と語りかけ、会場から“可愛い!”の声が上がると、それを待っていたかのように“可愛い衣装を撮ってください!”と撮影タイムに。メンバーはそれぞれにポーズを作り、観客にアピールしていた。すると“果奈ちゃん、見えない!”の声が。桜木は前方のファンに応えてしゃがみ込むようなポーズを作っていたのだが、それによって後方のファンの視界から消えてしまったようだ。桜木はその声に慌てて立ち上がったが、このあたりは初めてのライブならではといったところだろう。
“私たちの夢は渋谷から世界へみなさんと一緒に歩んでいくことです”(峰島)、“そんな私たちの想いを受け取ってください!”(土居)という口上で始まった「SCRAMBLE SMILE」は、彼女たちの想いが歌詞にも込められた、いわばテーマ曲。イントロから大コールが発生する中、激しくダイナミックなパフォーマンスを展開。5人の熱演に会場のコールもどんどん過熱していく。間奏で峰島と土居がソロのダンスを披露すると、われんばかりの拍手が熱演を讃えた。
ここで暗転し、メンバーは一旦ステージを下りた。するとモニターに再び映像が。グループの成功を願って神社へお参りへ行った様子や、アーティスト写真の撮影風景などが映し出されていく。映像の中の5人はよく笑い、とにかく楽しそう。まさに“スマイル”が交錯するグループなのだと思わせる素敵な映像であった。
などと考えていると暗転の中、再び静かに5人が登場。今度はこの日サプライズで初披露されたチェックの衣装に着替えて、再び「SCRAMBLE SMILE」を歌い踊る。デビューライブにも関わらず、新衣装を用意していたところにも彼女たちのこのグループにかける想いの強さを感じた。前半を無事に終えたことでリラックスできたのだろう、その動きは激しくダイナミックなだけでなく切れ味も加わっており、さらに見応えのあるものに。最初に堂々としていて緊張しているようには見えないと書いたが、やはりそれなりに緊張していたようだ。ここでの見事なパフォーマンスを観て、そんなことを実感させられた。
今のところ彼女たちのレパートリーは4曲なので、後半は、前半をリバースする流れでその4曲を披露していく。「わざとだよ?」は、しっかりとファンに視線を送りながらさらに切なげに歌い、「AGE⇔DECHI」はよりクールに、より可愛らしくと見事なコントラストを描き出す。そして最後の「今日から運命!」は、さらに躍動感のあるパフォーマンスを笑顔全開でくり広げ、最後は5人が声を重ねて叫ぶように歌い上げる。前半以上に見応えのあるパフォーマンスは、早くもSCRAMBLE SMILEが進化していることをうかがわせるものだった。
ゆっくりと手拍子が起こり“スクスマ!”とアンコールを求める声が広がっていくと、メンバーカラーのTシャツを着た5人がステージに三度登場。改めてファンにその想いを告げた。
土居:
心の底から楽しかったです(涙)。楽しかった! SCRAMBLE SMILEとしてデビューすることができて嬉しいです。デビュー公演のチケットがソールアウトになって、みんながスクスマに会いにきてくださることって当たり前ではないと思うので、すごく幸せです。またみんなの前に立ちたくて、アイドルになりたくて今日まで頑張ってきました。みんなに会えてすごく嬉しいです。これからがスタートなので、メンバー、スタッフさん、家族、そしてファンのみなさんに感謝の気持ちを込めて、本気で“天下を獲るぞ”っていう強い気持ちで頑張っていくので、ついてきてほしいです。後悔させません!
松田:
考えてきたことを忘れちゃったので、今、考えます(笑)。今日はたくさんの方々が来てくださって、Veats Shibuyaという大きな会場を埋めれたことが嬉しいです(涙)。えっと、泣かないです。もうアイドルはやらないと思っていたんですけど、こうやってまたアイドルができること、SCRAMBLE SMILEとしてここに立てていることが本当に嬉しいです。また、アイドルをやると決めてよかったです。これからみんなと一緒に過ごす時間が増えて、想い出も増えていくと思うので、みんなを笑顔にするのが私たちの役目だと思うので、笑顔の私たちを見守ってくれたら嬉しいです。
ゆうゆ:
今日は元気をもらえましたか? みなさんの笑顔が見られて、本当に嬉しいです。みなさんがめっちゃ楽しみにしてくれていたのが伝わって、これから始まる私たちのストーリーが輝かしいものになることを確信しました。スクスマの夢はめっちゃ大きいんですけど、それを叶えるためにはみなさんの力が必要なので、いつもそばにいてください。今日は人生で1番最高の日になりました。
桜木:
果奈はアイドルが初めてで(泣)、練習期間は慣れない毎日で必死だったし、すごく悩みました。歌もダンスもやったことがないので、ついていくのがやっとだったんですけど、この日のためにたくさん頑張りました(泣)。ちっちゃい頃からアイドルが好きで、憧れでしかなかったアイドルに、今こうしてステージに立てているのが信じられません。これからみんなといっぱい想い出を作っていきたいし、いっぱい成長するので、優しく見守ってくれたら嬉しいです。これからもよろしくお願いします。
峰島:
私は久しぶりのステージになりました。練習期間が長くて、その間、みんなで泣いて笑って……いろいろなことがありすぎて、“ここに立っているのは集大成なのか!?”みたいな気持ちです(笑)。でも、今ここに立ってみて、ここからみなさんと一緒に始まるんだなって実感しています。すごくわくわくしています。今日、ライブを観て“応援したいな”って思ってくださったら、またスクスマに会いにきてほしいです。スクスマを信じてついてきてほしいです。SCRAMBLE SMILEは絶対にてっぺんを獲ります!
全員:
獲るぞ~!
そして全員で“応援よろしくお願いします!”と声を上げ、深々と一礼。かと思ったら“せーの!”のかけ声から「SCRAMBLE SMILE」と声を揃えて曲名を叫び、この日、最後のパフォーマンスへ。イントロからすさまじいコールが響く中、さらにダイナミックに歌い踊り、抜群の笑顔を振りまいていく。最後にポーズをキメると、大きな拍手が沸き起こり、大団円という言葉が相応しい雰囲気の中で、彼女たちのデビューライブが幕を閉じた。
アイドルを経験しているメンバーが多いとはいえ、この日のパフォーマンスは初めてとは思えないほど充実したものだった。事前のインタビューでは、毎日のようにレッスンを重ねていることがうかがい知れたが、この日に向けて相当に準備をしてきたのだろう。“渋谷から夢を掴む冒険に旅立とう!”を掲げてスタートしたSCRAMBLE SMILE。彼女たちはこの日、渋谷の地で確かな一歩を踏み出した……そんな想いに駆られる見応えのあるライブだった。
<SCRAMBLE SMILE ONEMAN LIVE『FIRST SCRAMBLE』>
2024年9月21日(土)
Veats Shibuya
OVERTURE
M1.今日から運命!
MC
M2.AGE⇔DECHI
M3.わざとだよ?
MC
M4.SCRAMBLE SMILE
ムービー
M5.SCRAMBLE SMILE
M6.わざとだよ?
M7.AGE⇔DECHI
M8.今日から運命!
MC
〜アンコール〜
MC
En1.SCRAMBLE SMILE
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