<AMEFURASSHI Live “Flora” chapter two>LINE CUBE SHIBUYA(2024年9月16日/©️Masato Yokoyama)
AMEFURASSHI[ライブレポート]圧倒的多幸感あふれるシーンを描いた渋谷の夜「みんなと私たちで大きな花を咲かせたい」
AMEFURASSHIが、9月16日(月・祝)にLINE CUBE SHIBUYAで<AMEFURASSHI Live “Flora” chapter two>を開催した。
グループ史上最大キャパとなる今回のワンマンライブは、9月10日にデジタルとM∞CARDでリリースしたニューアルバム『Flora』の世界観をステージで再現するとともに、ホールならではの演出をふんだんに盛り込んだ現時点でのAMEFURASSHIのパフォーマンスのすべてが詰め込まれたと言ってもいい集大成的なステージとなった。
本記事では、オフィシャルレポートをお届けする。
<AMEFURASSHI Live “Flora” chapter two>LINE CUBE SHIBUYA(2024年9月16日)
AMEFURASSHIにとって、6月の<梅雨祭2024 -Dance in the rain->以来となった今回のワンマンライブ。愛来の怪我の影響により、8月に予定されていた大阪・愛知でのワンマンライブが急遽、<“Flora”リスニング・パーティー&トークイベント>と内容を変更して開催されたほか(福岡は台風の影響で10月に延期)、直近のアイドルフェス<@JAM EXPO 2024>への出演もキャンセルするなど、今回のワンマンライブでのパフォーマンスも心配されていたが、そんな懸念の声を吹き飛ばすような、これぞAMEFURASSHIと言うべき圧巻のライブを披露し、4人でのパフォーマンスを待ち望んでいたColors(AMEFURASSHIのファンの総称)の期待に応えた。
まずは、オープニング。ニューアルバム『Flora』でも1曲目を飾っている「4Petals」が場内に流れ出し、ライブの幕開けを告げる。鳥のさえずりから始まり、リズムが加わって曲調が変化していく中、4人のセリフが次々とモニターに映し出され、最後に今のAMEFURASSHIとしての決意表明とも取れるようなメッセージ“どんなに笑われたって、夢は実を結ぶ あきらめない思いが、蕾となる 私たちなら、花を咲かせられる」というセリフと4人の顔が映し出されると、会場からは大きな歓声が上がり、Colorsもクラップで4人にエールを送っていく。そして、今回のライブのOVERTUREとして「4Petals」が流れ終わると、4人がステージに登場。アルバムの曲順同様に「Flora」でライブがスタートした。ハープのアルペジオから始まり、疾走感のあるビートやストリングスが印象的なアルバムのタイトル曲であり、リード曲でもある「Flora」は、蕾から花が開く、まさに“はじまりの季節”を感じさせるような、聴く者の気持ちを高揚させるようなライブの始まりに相応しい1曲に。また、今回の新衣装は、大柄の花柄プリントとリアルで立体的な花を組み合わせており、ビジュアル面でも、ローマ神話“花の女神”の名前を冠したアルバム『Flora』の世界観を表現していた。
そして、市川優月が“楽しんでいくよ! Are you ready?”と煽って、「Blow Your Mind」へと続くと、さらに雨を表現した照明や映像に乗せてニューアルバム収録曲「Squall」を初披露。さらに「Drama」「Ready Now」とライブ定番曲とニューアルバム『Flora』収録曲を交互にパフォーマンス。「Drama」でのお馴染みのカニダンスで見せたクールな表情から一転、オフィス風のSEからスタートしたアルバム曲「Ready Now」では、ステージ上に並べられた4つのデスクに座ってパフォーマンス。メガネをかけてOLに扮した4人の顔が次々とモニターにアップで映し出されるという遊び心溢れる演出で、会場のボルテージも一気に高まっていく。「Ready Now」は、大規模なクワイヤや生ドラムをフィーチャーするなど、サウンド面でも新たなアプローチを見せた楽曲。今後のライブでもセットリストの中で存在感を放ちそうな1曲になると感じたColorsも多かったことだろう。
さらにMCを挟まず、ニューアルバム収録曲「HICCUP」、ライブでの人気曲「Magic of love」へと続いていく。「Magic of love」では、メンバー自身がハンディカメラを持って撮影した映像がモニターに映し出されたり、ステージ上でカメラマンが動きながら撮影した映像がモニターに映し出されたりするなど、ダンスの迫力や臨場感、メンバーの息遣いまでもが感じられるような演出で、最前席から2階席までのColors全員が、ライブへの没入感と一体感を覚えられたのではないだろうか。
そして、「Lucky Number」、コールが映える「MICHI」、うちわを振って一体感を生み出す「ALIVE」というライブ鉄板曲を畳みかけて前半戦は終了。前半のハイライトとも言えるような3曲の流れだったのだが、「MICHI」の後半部分での愛来のお馴染みのフェイクがLINE CUBE SHIBUYAの場内に響き渡り、ひときわ大きな歓声が上がったところも印象的で、愛来がColorsに復活を宣言したようにも感じられた瞬間だった。
オープニングからここまで一気に10曲を歌い切ったところで、最初のMCパートへと突入。4人それぞれの自己紹介後、愛来からColorsに怪我の状況が伝えらえる。市川が冗談交じりに“グループにとって危機的状況だった……”と語ると、愛来からは“メンバーとチームで一丸となって準備をしてきたので、引き続き、最高のライブを見せます”と約束して後半戦へ。
後半戦では、赤を差し色にしたブラックデニムを基調にしたクールな衣装へとチェンジ。ニューアルバムから「CLEVER」、4人がお酒を飲んでスタートし(実際には中身は水とのこと)、哀愁漂うフラメンコ風のギターとスタンドマイクでのパフォーマンスが印象的な「Desire」、ライブ定番曲の「Love is love」、モノクロ映像が映し出される中、アルバムの先行配信曲「イニミニマニモ」へと続いていく。特に、「Love is love」では、市川が1階客席通路から登場すると、小島はなと鈴木萌花もステージを降りて客席内を練り歩きながらパフォーマンス。大人っぽいストリートスタイルのクールな新衣装と客席から登場というサプライズも相まって、後半戦への期待値が高まる形となった。
さらに、ライブ初披露となる『Flora』収録曲の「COOL HOT SWEET LOVE」と「Secret」を次々とパフォーマンス。「COOL HOT SWEET LOVE」では、照明や映像でも疾走感を演出し、「Secret」では再びステージ上でカメラマンが撮影した映像がモニターに映し出される。この2曲では特に、ColorsがAMEFURASSHIの新境地とも言えるクールな楽曲の世界感に惹き込まれていく様子が感じられた。
さらに、後半戦ラストに向かって、コール&レスポンスでColorsを煽りながらの「DROP DROP」、「SPIN」、「Fly Out」というライブでの人気曲を立て続けに披露。「SPIN」の間奏部分のダンスパートでのキレキレのパフォーマンスと、それを後押しするColorsからの大歓声の一体感は、最近のライブではお馴染みの光景だが、LINE CUBE SHIBUYAという会場で味わうこの一体感はColorsにとっても格別だったのではないだろうか。
ここで、最後のMCパートへ。愛来から“今回のワンマンライブはアルバム『Flora』の世界観をテーマにしたライブです。私たちはまだ小さな蕾で、もがいて咲く準備をしている段階です。今はまだ蕾かもしれないけど、Colorsのみんなと私たちで大きな花を咲かせたい”と、Colorsや関わるすべての人への感謝の気持ちが伝えられて、最後に歌われたのは、ニューアルバム収録曲の「Flower of love」。モニターに歌詞と4人の表情が映し出される中、LINE CUBE SHIBUYAという空間での圧倒的多幸感を参加者全員で共有。ニューアルバム『Flora』収録の全13曲を含む20曲をパフォーマンスして本編は終了した。
アンコールでは、Colorsにとっての嬉しいサプライズがまだまだ残されていた。アンコール1曲目、早口言葉のパフォーマンスで一体感を生み出す「Tongue Twister」は撮影可能タイムに。しかも、2階席も含み、客席を回ってファンサービスをくり広げながらのパフォーマンスに、Colorsは歓喜。撮影可能タイムはアンコール2曲目の「グラデーション」まで続いた。
さらに、アンコールのMCでは、2つのサプライズ発表も。まず1つ目として、<AMEFURASSHI Free Live Tour “Flora experience”>の開催を発表。ニューアルバム『Flora』の世界観をより身近に、そして、楽しく体験できるフリーライブツアーになりそうだ。2つ目として、詳細未発表となっていた2025年2月11日(火・祝)に開催するワンマンライブの会場がTOKYO DOME CITY HALLに決まったこともアナウンス。
アンコール最後の挨拶では、市川が“これからは、1つひとつ咲いた花を枯らさないことが大事。枯らさずに咲かせ続けたい”と語り、愛来は“今回4人でライブができて本当に幸せだった。怪我をしてみんなに支えてもらった分、次は私が引っ張っていく存在になる”と約束し、ラストはメンバー4人も作詞に参加した「Colors」を歌唱。4色のペンライトが客席内で大きく揺れる景色、最後まで感謝の想いを込めて歌う4人の姿がとても印象的だった。
今回は、ニューアルバム『Flora』収録曲全曲に、これまでのライブ鉄板曲や人気曲を加えた現時点での集大成とも言えるセットリストでのステージを披露したAMEFURASSHI。Colorsにとっても、楽曲の新たな魅力を発見し、AMEFURASSHIのパフォーマンスの魅力を再認識できたライブになったのではないだろうか。1週間後の9月23日(月・祝)からはフリーライブツアーが始まり、さらに、来年2月には新たな挑戦となるTOKYO DOME CITY HALLでのライブが控えている。次はどんな花を咲かせ、どんな景色を見せてくれるのか。歩みを止めることなく、Colorsとともに進み続ける4人の姿にこれからも注目し続けて欲しい。
<AMEFURASSHI Live “Flora” chapter two>
2024年9月16日(月・祝)
LINE CUBE SHIBUYA
M0. 4Petals
M1. Flora
M2. Blow Your Mind
M3. Squall
M4. Drama
M5. Ready Now
M6. HICCUP
M7. Magic of love
M8. Lucky Number
M9. MICHI
M10. ALIVE
M11. CLEVER
M12. Desire
M13. Love is love
M14. イニミニマニモ
M15. COOL HOT SWEET LOVE
M16. Secret
M17. DROP DROP
M18. SPIN
M19. Fly Out
M20. Flower of love
〜アンコール〜
M21(EN1). Tongue Twister
M22(EN2). グラデーション
M23(EN3). Colors
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