SAY-LA[ライブレポート]ファンとの熱情で多彩な光景を描いた渋谷ストリームホールワンマン

SAY-LA[ライブレポート]ファンとの熱情で多彩な光景を描いた渋谷ストリームホールワンマン

SAY-LA[ライブレポート]ファンとの熱情で多彩な光景を描いた渋谷ストリームホールワンマン

SAY-LAが、8月10日(土)に渋谷ストリームホールにてワンマンライブ<SAY-LA RAY-WA 1st summer one man~正統派の夏が来た~>を開催した。

取材・文:長澤智典
撮影:本間裕介

<SAY-LA RAY-WA 1st summer one man~正統派の夏が来た~>|渋谷ストリームホール(2019年8月10日)

“僕ら空は飛べないけど 陸は自由に歩ける 海も上手に泳げる”。SAY-LAのライブは、「YES,肯定ペンギン」からスタート。不自由さや理不尽なことを覚える社会の中でも、自分たちらしさを見い出しながら活動を続ける彼女たち。その姿を示すように、6人は手にしたタオルを羽根のように羽ばたかせ、誰かと比べるんじゃなく自分らしさを胸に前へ進むよと歌い出した。“僕は小さく弱いけど 共に寒さ耐えられる たくさんの仲間がいる”。その言葉へ賛同するように、会場中の人たちが想いを声に変え、6人に送り続ける。僕らも、彼女たちも、完璧にはほど遠い存在だ。だけど、そんな自分でも輝くことができる。その方法をSAY-LAは知っているからこそ、一緒に小さな羽根を羽ばたかせ、ともに前へ歩いていこうと歌いかけてきた。たくさんの仲間たちとともにこれから夢のひと時を描き出す、とても素敵な始まりの風景だ。

輝きを振りまきながら羽ばたくように歌った「ずるいよ」。少し甘えた仕種で“ずるいよ”と歌われるたびに胸が高鳴り、素直に言うことを聞きたくなる。その愛らしい姿に、大声を上げながら手を伸ばしたくなる。“いち、じゅう、ひゃく、せん、まん、おく!”の声を合図に、楽曲は熱を携え一気に駆け出した。強い意志を持った歌声を魅力に、SAY-LAは「胸熱アンドロメダ」を歌唱。彼女たちの胸熱な気持ちが心へ届くたびに、フロア中から沸き出す胸熱な声。互いに気持ちを高め合い、好きの想いを共有していく。この高鳴りを、もっともっと大きく膨らませたい。

披露したのが、「愛呼吸」。普段は照れて口には出せない素直な気持ちを、彼女たちは“ありがとう”“大好きだよ”という歌声に変えて何度も届けてきた。6人が歌声に乗せた感謝や愛しい想いは誰に向けていたのだろうか。側にいてくれるファンたちへ? いつも支えてくれる両親に向けて? それとも……。“大好きだよ 大好きだよ”“愛してるよ 愛してるよ”と彼女たちが言葉を連呼するたびに、照れた気持ちが心に広がっていった。

胸をキュンと弾ませるときめきを、この歌のイントロが流れるたびに感じる。披露したのが「3000年に一度のハピネス」だ。汚れを知らぬ澄み渡った歌声を、彼女たちは1つに重ねながら真っ直ぐに届け出した。そのうぶな歌声に触れ、心が洗われていく。“3000年に一度のハピネスを感じよう”と彼女たちが歌うたびに、僕らも夢の世界へ気持ちを馳せたくなる。終盤には、大きな“ラララ”の合唱も誕生。想いを交わし合う、この瞬間がとても愛おしい。

“好きがあふれるほどに 切ない君に恋しくなる”と、愛しい人への想いを告白する歌声から始まったのが「恋する君に恋してる」。胸に秘めながらも口に出して届けられない気持ちを歌う時の彼女たちの姿が、とても愛おしい。清楚な中へ小さな熱情を感じるたびに、僕らはその想いをキャッチしたくなる。秘めた心の声へ、絶叫した声の手を伸ばしたくなる。恋に恋している時の女の子の姿ほど、いじらしくて愛らしいものはない。躍動したギターサウンドがフロア中へ響き出す。気持ちを熱く馳せるように「1/2 x2」が飛び出した。片思いの女の子のねだる気持ちを、6人は隠すことなく、沸き出すまま真っ直ぐに届けていく。汚れを知らぬ歌声で“2人で1になれる”と歌うたび、フロア中の人たちも彼女たちに想いを重ね合わせていた。

“次に披露するのは3年後に叶えたい日本武道館へ向けての想いを詰めた歌です”。SAY-LAは、「三年後の約束」をPiano Versionにアレンジして歌唱。切々としたシンプルな演奏の上でマイクをリレー。強い意志を抱きながらも、それぞれに不安に心揺れ動く様が歌声を通して見えてきたのも嬉しかったこと。むしろ、シンプルな演奏だからこそ、より彼女たちの心模様がリアルに伝わってきたと言うべきか。“この歩みについてきて欲しい”と歌いかけたように、6人が強い意志を持って夢見た未来を現実に変えようとするのなら、少なからずここにいた人たちはついていくはずだ。空高く伸ばした6人の指先が指した未来が、楽しみだ。

続いて披露したのが、恋心をパスタに例えたSAY-LAの恋愛パスタソングシリーズ。新曲の「初恋カルボナーラ」は、恋が始まった時のドキドキした嬉しい気持ちを明るい曲調と歌声へ投影、うぶな恋心を歌ったハートフルな楽曲。傷つくことを知らない恋愛初心者特有のカラフルに広がるわくわくした気持ちが、彼女たちの“もっともっと好きになっていいですか”“大好き 大好き 大好き”と三連呼する歌声からキュンキュン響いてくる。でも、その結末は……。そこは、8月27日に発売する最新シングル「正統派の夏が来る」の中で確かめていただきたい。

「初恋カルボナーラ」が、恋した時のドキドキしたピュアな気持ちを恥ずかしげもなく投影した楽曲なら、続く「ガチ恋ペペロンチーノ」は、切ない気持ちに胸がキュッと痛む歌。この日は、イントロを長めにしたDance Versionへアレンジ、クールなEDMサウンドに乗せて各自がダンスも披露。その後、秘めた情熱を解き放つようにセクシーな魅力を歌声とパフォーマンスに投影。隠し持った心模様も6人はちらつかせながら、切ない恋心をぶつけてきた。たとえうぶな恋心も、いろんな経験を踏まえれば、こんなにも痛い情熱(情念)を持ってしまうことを、SAY-LAは2曲の中へ短編ドラマとして描き出していった。

“もっともっと熱くなる準備はできてますかー!”、続いて披露したのが、8月27日に発売になる4thシングルの表題曲「正統派の夏が来る」だ。灼熱な太陽の日射しをフロア中へ降り注ぐように、6人は力強い歌声で“夏が来る”と歌い出す。その声へ“夏が来る”と声を返す観客たち。躍動的な楽曲へ飛び乗り、メンバーが、フロア中の人たちが心を無邪気に開放し、全力で滾る想いをぶつけ合う。それこそが、SAY-LAらしい正統派な夏歌スタイル。その情熱正攻法な姿勢は、SAY-LAにとても似合う歌のユニフォームだ。

勢いを加速させるように、SAY-LAは「こじらせ片想い」をプレゼント。片思いはこじらせてしまうことが多いかもしれないけど。今、このフロアを支配しているのは、互いに心と心を情熱で結び合ったからこそ生まれる両思いの熱狂だ。“君が好きです”“俺も”“君が好きです”“誰もよりも”とお馴染みの掛け合いも、何時も以上に胸を熱く高ぶらす。フロア中から飛び交う、止まぬ絶叫。喉が枯れることも気にせずに叫び合う、このこじらせた熱狂を味わいたくて、大勢の人たちが彼女たちへ“俺もー!”と声をぶつけていた。

切ない歌なのに、躍動するEDMな楽曲に身体が熱く刺激される「どうして、ミレンジャー」の登場だ。疾走する速いビートは、切なすぎて気持ちが泣いているハートの音。悲しみへ陥るたび、過呼吸しそうなほどに胸が痛く騒ぎ出す。そんな切なさを、開放的な楽曲に乗せ、未練など吹き飛ばそうと彼女たちは歌いかける。その想いに、観客たちは賛同の声と拳をぶつけていった。“みんなでジャンプ”の声を合図に、フロア中の人たちが跳ね出した。SAY-LAは、秘めた想いを解き放つように「星に願いを」を歌唱。素直になりたくて心を吐露する彼女たちへ向け、フロア中から飛び交うエールと熱い手拍子。1人の少女の錯綜する恋心に触れながら、誰もが熱狂に溺れていく。そして……。

最後にSAY-LAは、未来へ夢や希望を繋げようと。何があっても自分らしくいることを約束するように「BELIEVE」を力強く歌い出した。みずから出した答えだからこそ、後悔さえも糧に自分を信じて前へ進み続ける。その強い決意を会場へ詰めかけた人たちと約束を交わすように、6人は晴れた歌声を響かせていった。笑顔で未来を見据える6人の姿に、誰もが自分の未来図も重ねながら熱いエールを送っていた。

<SAY-LA RAY-WA 1st summer one man~正統派の夏が来た~>|渋谷ストリームホール(2019年8月10日)
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