びっくえんじぇる［ライブレポート］アイドルへの愛と幸福感にあふれた新メンバーお披露目ライブ「このメンバーでもっともっと大きな夢を叶えたい」＜びっくえんじぇる新メンバーお披露目ライブ＞レポート

取材＆文：竹内伸一

“まだ入場されるお客さまがおりますので、1歩ずつ前に詰めていただけますか？”。開演前の場内では、スタッフが観客にお願いする声が響く。渋谷GUILTYは、びっくえんじぇるのデビューライブの会場。想い出の地で新体制初のライブが行なわれることとなり、フロアはすでに超満員状態。入場を待つ観客が会場外で列を作っているほど。みな新体制のびっくえんじぇるを心待ちにしている様子で、場内には期待感からかどことなくそわそわとした雰囲気が漂っていた。

天候と予想以上の集客により予定時間から10分ほど過ぎて、場内が暗転。“天使だったけど、体重オーバーで地球におっこちた肥満落下系堕天使アイドル”というグループのコンセプトをわかりやすく伝えるようなSEが流れ出す……これはデビュー当初に使用していたもので、途中で曲調が変わり現在のSEへ。過去と未来を繋ぐ小粋な演出に、超満員の会場は色とりどりのペンライトを揺らして応えた。影ナレが“盛り上がって行きましょう！”と煽ると“びっくえんじぇる”のコールが巻き起こる。その声に乗って8人が登場すると、大きな歓声が沸き上がった。

1曲目は「ダイエット始めなきゃ」。8人は軽快なリズムに合わせてきびきびと歌い踊る。随所で動きをしっかりとシンクロさせるそのパフォーマンスは、初めてのライブとは思えない堂に入ったもので、さらにその表情は満面の笑み。それは、初ライブらしい緊張感が入り混じったものではなく、心の底からライブが楽しくて仕方がないといった喜びに溢れているように見え、これも初めてとは思えない見事なものだった。続く「もぐもぐ〜ニッポン♪」では日本各地の美味いものをにぎやかに歌い、桜衣もえのが《食べてる時が1番幸せ！》のセリフを決めて会場のテンションをさらに押し上げた。

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冒頭2曲では堂々たるパフォーマンスを披露していた彼女たちだが、キャッチフレーズを交えたMCでは言い淀む場面も。やはり初ステージで緊張しているようだ。しかし、そんな8人を今度は観客がバックアップ。それぞれに大きなコールを返して、緊張するメンバーを見事にフォローしていた。続いて新体制としては初となるオリジナル曲「デリシャスDays」を、大橋ミチ子が外れて7人で披露。テンポがかなり速いアッパーなナンバーだったが、7人は激しくも切れ味鋭いパフォーマンスで会場を大いに沸かせた。

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ここで新体制の今後の予定を告知。名古屋でのイベント出演が発表されると、名古屋出身の甘木ジュリ……ではなく、兵庫県出身の生瀬むぎがなぜか大号泣。曰く“ジュリちゃん、名古屋でライブしたいって言ってたから（涙声）”。メンバーの夢が叶ったことを涙ながらに喜ぶ。新体制びっくえんじぇるには早くも深い絆が生まれていることを思わせる素敵なシーンだった。

生瀬が気を取り直して“まだまだ盛り上がっていきましょう！”と煽ると、「WASSHOI～デブの最強肉祭り～」をタイトル通りお祭り騒ぎでパフォーマンス。さらに笑原はながステージを駆け回りながら迫力のあるラップで魅せた「ふぁっと a Wonderful World」、ラインダンス風の振り付けを全員でピタリを決めた「愛をありがとう」とアップテンポのダンスチューンを続けて、会場の熱気をさらに上昇させていった。

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ここで再び告知タイムとなったが、11月29日（いい肉の日）にサンシャイン噴水広場で新曲（※タイトル未定）のリリースイベントを開催することがサプライズで発表されると、今度はほぼ全メンバーが涙を浮かべた。みんなアイドルとして憧れの地に出演できることに感激しきりの様子だった。そして、改めてメンバーそれぞれが今の想いを語った。

森川遥夏：
今日、アイドルになる夢を叶えることができました。これからはヘルシー（びっくえんじぇるのファンの総称）のみなさんともっと大きなステージに立つ夢を叶えたいです。

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生瀬むぎ：
夢見ていた景色が目の前にあることが信じられなくて。（オリジナルメンバーの）おふたりに負けない熱量は持っているつもりなので、先輩に追いつけ追い越せで頑張っていきます。

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笑原はな：
みなさん、満腹になりましたか？（会場から“まだまだ！”の声）　思ってたのと違う（笑）。私は、たくさん動いたのでお腹が空きました……ややウケ（笑）。初めてステージに立たせていただいて、幸せでいっぱいでした。これから全力で頑張っていきます！

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桜衣もえの：
桜衣もえのとしてステージに立つ姿を、たくさんの方に見守っていただいてとても幸せです。みなさんともっと大きな夢を見ていきたいと思うので、一緒に歩んでいってください。

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甘木ジュリ：
今日の景色を見てアイドルになったことを実感しました。人生が変わる1日を一緒に過ごしてくださって、本当にありがとうございました。

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白雪真咲：
去年までは私もみなさんと同じヘルシーでした。そんな私がこのステージに立てるなんて思いもしませんでした。すごく嬉しいです（涙）。

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大橋ミチ子：
今日は最高のお披露目ライブになりました。新メンバーを入れることに不安もあったんですけど、6人と会って不安が期待に変わりました。びっくえんじぇるは夢を叶える場所。このメンバーでもっともっと大きな夢を叶えたい、いつか日本武道館に立ちたいです！

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多田えり：
GUILTYはデビューした会場で、その時はオープニングアクトだったんです。お客さんもそれほど多くなくて……今日は8人で満員の景色が見られて、それだけで胸がいっぱいです。みなさんの支えで夢を叶えることができています。応援していてよかったと思える存在でいたいと思っていますので、みんなで一緒に誰も予想できなかったようなでっかい夢を叶えましょう！

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そして多田が“最後は私たちのデビュー曲で締めくくりましょう！”と話をつなげて、この日の2度目の「ダイエット始めなきゃ」へ。これまで以上にダイナミックなパフォーマンスで会場を炊きつけていく。勢いあまってメンバー同士が接触するアクシデントもあったが、8人はそれすらもパワーに変えるように会場を巻き込みながら激しく歌い踊り、新体制の初披露ライブを終えた。

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途中、大橋が“8人になってアイドルっぽくなった！”と感想を口にしていたが、細かくフォーメーションを変えながらくり広げた小気味よくも切れ味のあるパフォーマンスはアイドルの王道と呼べるものだったし、手の動きやターンが綺麗に決まる場面ではグループとしてのポテンシャルの高さを存分に見せつけてくれた。何より、終始満面の笑みで歌い踊る姿はアイドルの鑑とも言いたくなるもの。そこにはアイドルでいることの喜びとステージに立つ嬉しさが溢れているようだった。そしてその笑顔は満員の観客を照らし出す。観ているこちらも自然と顔がほころんでしまう……そんな幸福感に満ちた素敵なライブだった。

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【イベントインフォメーション】

・9月15日（日） 　茨城＜かみす舞っちゃげ祭り＞
・9月23日（月・祝）　＜新メンバーデビュー記念ライブ＞＠JOL原宿
・10月6日（日）　福島＜ふたばフードフェス2024＞
・10月14日（月・祝）　不定期主催公演＜まんぷく祭＞＠四谷LOTUS
・10月26日（日）　不定期主催公演＜まんぷく祭＞＠SOUND NOTE NAGOYA
・11月29日（金）　＜新曲リリースイベント＞＠サンシャイン噴水広場（※1日3公演を予定。すべて無料観覧が可能。新曲は「デリシャスDays」とは別曲）

【ファンクラブインフォメーション】

9月1（日）よりファンクラブ（Fanicon）に新メンバーも参加。9月25日（水）にFanicon限定生配信決定

【リリースインフォメーション】

9月2日（月）「デリシャスDays」配信