モーニング娘。'19［ライブレポート］＜ROCK IN JAPAN FES.＞最大ステージで作り上げた圧倒的熱狂

モーニング娘。'19が、2019年8月10日（土）に自身2度目となる＜ROCK IN JAPAN FES.＞への出演を果たした。

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昨年のLAKE STAGE出演から1年、今年は本フェスティバル最大のステージであるGRASS STAGEに8月10日のトップバッターとして出演したメンバーたち。新メンバー3名が今秋からパフォーマンス参加するため、11人で作り上げるステージはこれがラストとなる。

晴れ模様となったGRASS STAGEの観客エリアが見事に人で埋まっていく中、ライブは「みかん」からスタート。石田亜佑美が“＜ROCK IN JAPAN＞GRASS STAGE、盛り上がっていくぞ！”と気合十分な声で呼びかけ、会場全体から合唱とともに拳が衝き上げられた。続く「気まぐれプリンセス」ではエキゾティックな歌唱で会場を魅了し、「I surrender 愛されど愛」では会場の隅々まで駆ける。野外ステージ、それもさまざまなア ーティストらが集う＜ROCK IN JAPAN FES.＞の場で大観衆を前に遺憾なく力を発揮するメンバーたちに、モーニング娘。にとって過去最大規模といえる人数の熱狂的な歓声が押し寄せた。

MCでは譜久村聖が開幕の挨拶とともに“このステージから小田さくらが復帰しました！”と報告。小田さくらは頚椎椎間板症のため1ヵ月ほど活動を休止していたが、無事回復して戻ってきた。会場から復帰祝いの拍手が寄せられると、小田さくらは“ありがとうございます！　今日はみなさん思いっ切り楽しみましょう！”と高揚した笑顔で呼びかける。

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観衆をクラップで煽りながらダンサブルに会場を包み込んだ「恋愛レボリューション21（updated）」や、近年のライブ人気曲「泡沫サタデーナイト！」など、セットリストには新旧の人気曲を持ち時間ギリギリまで配置。特に「LOVEマシーン（updated）」がかかると、GRASS STAGEにはさらに観客が集まり、果てまで一斉に同じ手の振り付けと合いの手の合唱で一体感を生み出す。ステージの11人だけでなく、歴代のモーニング娘。メンバーが紡いできた歴史が1つの形として実った瞬間だった。

後半戦では最新シングル曲「青春Night」できっちり会場をノセていき、「Are you Happy?」「わがまま 気のまま 愛のジョーク」「What is LOVE?」など攻めのナンバーで会場を盛り上げ、“私たちに最高のステージを見せてくださってありがとうございます！”という譜久村の言葉から、ラストは全員で「ここにいるぜぇ！」と力強いタイトルコール。最後まで勢いを途切れさせることなく、全14曲を突っ走り、11人の集大成的ステージを完遂した。

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ステージ後のメンバーコメントでは、小田さくらが“多分今までで1番大きい規模のお客さんだったと思うんですけど、みんな「LOVEマシーン」で手を振ってくださって「この曲すごい！」と思いました。途中から来て、最後まで観てくれた方がいたのが嬉しかったです。私たちのステージを観たことがない人でも、一度目に止まりさえすれば届くんだって自信が持てました”と語った。“始まってみたら最高でしたね。ただ今回、朝の道路渋滞で観に来られなかった方がいたと聞いたので、そういう方にも観ていただけるように来年もロッキンに出たいです”と石田亜佑美。森戸知沙希は“去年GRASS STAGEを観にいって「いつか絶対ここに立ちたいね」ってみんなで話していたので、今年はいただいたチャンスを絶対に逃さないようにやってきました。本当に嬉しかったです”と口にする。

今回のセットリストでは、メンバーたっての希望で「I surrender 愛されど愛」が追加され、そのために想定タイムが持ち時間ギリギリの49分59秒に設定されていた。生田衣梨奈は楽曲追加について“メンバーで直談判に行きました”と語り、さらにフェス対策としてリハーサルでは暖房を30度に設定して慣らしていったことも明かした。前回の出演でグループが“体力おばけ”と評判になったことから、“負けたくないと思って筋トレ頑張りました”と語ったのは野中美希だ。

また、＜ROCK IN JAPAN FES.＞のほかのアーティストに刺激を受ける部分もあるという。加賀楓は“バンドさんがステージに立つ時の、楽器を自分で弾くからこその曲と曲の繋ぎ方が自由ですごくいいなと思うんです”とコメント。横山玲奈は“全員やり切ったぞ！って気持ちがいっぱいなので、この後は美味しいものを食べて、いろんなアーティストさんのステージを観て、勉強して帰りたいと思います！”とステージを終えてなお元気いっぱいな様子を見せた。

譜久村聖は今回、リーダーとして“物怖じしませんでした。ステージの大きさに対して萎縮する気持ちをなくしました”と自らを振り返ったあと、最後に締めのコメントを寄せた。

“去年初めて私たちはフェスに立たせていただいたんですよ。モーニング娘。って、20年以上続いていても新たに開拓できるところがたくさんあって、それが私たちの良さだなって思うので。だからこれからは、もう右肩上がりしかしません”

モーニング娘。'19は、今秋から新メンバーを加えた14人体制でのステージに移行し、9月21日（土）の神奈川・ハーモニーホール座間より全国19ヵ所38公演に渡る秋のコンサートツアーを開催する。

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モーニング娘。'19 コンサートツアー秋 〜KOKORO&KARADA〜
9/21（土） ハーモニーホール座間 大ホール（神奈川）
9/22（日） ハーモニーホール座間 大ホール（神奈川）
9/28（土） 日本特殊陶業市民会館 フォレストホール（愛知）
9/29（日） アイプラザ豊橋（旧豊橋勤労福祉会館）（愛知）
10/5（土） 上野学園ホール（広島）
10/6（日） 周南市文化会館（山口）
10/12（土） カナモトホール（札幌市民ホール）（北海道）
10/14（月・祝） 仙台サンプラザホール（宮城）
10/19（土） 高山市民文化会館（岐阜）
10/20（日） オーバード・ホール（富山市芸術文化ホール）（富山）
10/26（土） NHK 大阪ホール（大阪）
10/27（日） NTN シティホール（桑名市民会館）大ホール（三重）
11/2（土） 足利市民会館 大ホール（栃木）
11/3（日） 相模女子大学グリーンホール 大ホール（神奈川）
11/9（土） レクザムホール（香川県県民ホール （香川）
11/16（土） アルモニーサンク 北九州ソレイユホール 大ホール（福岡）
11/17（日） 宇佐文化会館・ウサノピア（大分）
11/23（土） けんしん郡山文化センター 大ホール（福島）
11/24（日） シェルターなんようホール 大ホール（山形）
11/30（土）ベイシア文化ホール 大ホール（群馬）

チケット料金：一般席・ファミリー席 ¥7,500（税込）
※全席指定
※3歳以下無料（ただし保護者1名に対し1名まで膝の上で。席が必要な場合はチケットをお買い求めください）
※4歳以上チケット必要。
※車椅子スペースは、会場によってはステージが見にくい場合がございます。あらかじめご了承ください。