TEAM SHACHI[ライブレポート]高城れに、高嶺のなでしこらと愛あふれる熱演を届けた<柚姫の部屋フェス 2024>
TEAM SHACHI[ライブレポート]高城れに、高嶺のなでしこらと愛あふれる熱演を届けた<柚姫の部屋フェス 2024>
TEAM SHACHIの大黒柚姫が出演するYouTube番組『柚姫の部屋』発のライブイベント<柚姫の部屋フェス 2024>が、7月28日(日)にZepp Shinjuku(TOKYO)で開催された。
『柚姫の部屋』は、大黒柚姫と瀬戸口俊介(SCRAP)がMCを務めるYouTube番組。毎週月曜21:00から、TEAM SHACHI公式チャンネルで生配信されている。<柚姫の部屋フェス>は、番組発のライブイベントとして2021年にスタートして今回で4回目。
本記事では、同フェス1部・2部両部のオフィシャルレポートをお届けする。
<柚姫の部屋フェス 2024>Zepp Shinjuku(TOKYO)(2024年7月28日)
魂のぶつかり合いのようなライブに
まずは、スターダストプロモーションの女性アイドルセクション『STAR PLANET』(スタプラ)のアイドルグループが集結した1部のレポートから。
今回、1部・2部ともに、ウェルカムルームアクトとして登場したのは、ル・マイグロ。内藤るなと春名真依、そして、大黒柚姫という3人によるスペシャルユニットで、昨年に続き2回目の出演となる。3人は、赤のチェックの衣装を身に纏って登場し、モーニング娘。の「シャボン玉」とAKB48の「言い訳Maybe」という王道アイドルソング2曲のカバーを披露。アイドルヲタク3人で結成されたというル・マイグロらしい、ド直球の選曲でオープニングから大きな盛り上がりを見せる。ライブ後のMCでは、選曲のみならず、振り起こしから歌割りまで3人で担当したことが語られ、年に1度のル・マイグロの活動をメンバー自身も楽しんでいる様子が伝わってきた。
続いて、ステージに登場したのは、4人組ガールズグループのAMEFURASSHI。J-POPでもなく、K-POPでもない“JK-POP”を掲げるAMEFURASSHIの曲が流れ始めると、会場の空気は一変。今年の夏フェスから着用している白の新衣装で、クールなダンスとともに「Fly Out」、「イニミニマニモ」、「SPIN」といったライブ定番曲と新曲を立て続けに披露。「イニミニマニモ」と「SPIN」の間奏の4人のダンスパートでは、ひと際大きな歓声が上がった。
そして、市川優月が“もっともっと盛り上がっていきましょう”と客席を煽りながら、夏のライブ定番曲「ALIVE」へ。団扇を扇ぐ振りや盆踊り風の振りも相まって、熱いパフォーマンスの中にも一瞬“涼”を感じられるような時間に。さらに、横移動しながら踊るカニダンスがSNSで注目を浴びた「Drama」、コール&レスポンスを挟んで「DROP DROP」へと続く。そして、最後は早口言葉が組み込まれたライブでの大定番曲「Tongue Twister」。この曲では、大サビの前に大黒がステージに登場し、一緒にパフォーマンスするという展開に。客席からの“ハイ!ハイ!ハイ!…”というコールに煽られ、さらにAMEFURASSHIメンバーからの無茶振りを受けながら、大黒が早口言葉を次々とクリアしていくと、大きな拍手と声援が送られた。
次にステージに登場したのは、第1回から連続出演中のばってん少女隊。九州を拠点に活動するスタプラの姉妹グループだ。1曲目、メンバー6人が円の形に並ぶと「さがしもの」からライブがスタート。水曜日のカンパネラのケンモチヒデフミが手掛けたこの曲は、歌詞にも曲のアレンジや展開にも遊び心が溢れている。特に、サビの《ててて てて てて てって》という部分で、1本指を高く掲げてジャンプするのがライブではお決まりだ。さらに、大黒のリクエストで「ジャン!ジャン!ジャン!」を披露。どちらもライブの鉄板曲ということもあり、頭2曲で一気に会場を1つにすると、2日前にリリースされたばかりの新曲「トライじん」へ。ライブハウスでは初披露ということだったが、1曲目の「さがしもの」同様に、ケンモチが手掛けた楽曲のキャッチーさもあり、小刻みなクラップで初見のファンも巻き込んでいくと、コールやジャンプ、ヘドバンなどがライブハウスで映える人気曲「おっしょい!」へと続く。
すると、ここで、最近のライブやフェスではほとんど歌っていないという「コトバテニス」と「BAIKA」を披露。ミラーボールが回る中で歌われたメロウなこの2曲、ペンライトを振りながらじっと聴き入っているファンの姿がとても印象的だった。しかし、しっとりとしたままでは終わらせないのがばってん少女隊のライブ。最後は、「御祭sawagi」を披露し、コールやクラップでまさにお祭り騒ぎの盛り上がりを見せた。
そして、1部のトリはもちろん、イベントの主催者でもある大黒率いるTEAM SHACHI。お馴染みのSE「OVERTURE~ORCA~」に乗って登場すると、1曲目は「START」。イントロ直前のクリックが鳴っただけで、勘のいいファンから歓声が上がり、イントロから“ヴォイ!ヴォイ!”という大きなコールが加わっていく。毎回、咲良菜緒の落ちサビでクラップによる一体感が生まれるのだが、今回はそこに青の照明の演出も加わり、大サビへの展開がいつも以上にエモーショナルに響き渡った。さらに、イントロから重低音のベースが唸る「FANTASTIC MIRAI」へ。全力疾走しているような振り付けと骨太なバンドサウンドで観ている者を熱くさせると、さらに「抱きしめてアンセム」へと続く。まさに、ライブハウスで映えるTEAM SHACHIを代表するアンセム3曲での始まりにタフ民(TEAM SHACHIのファンの総称)も歓喜し、全力のコールで応えていく。特に、この3曲の流れの中で聴く「抱きしめてアンセム」の最後のサビのフレーズ《勝つまで終わらせない!》という言葉が心に響いたタフ民も多かったのではないだろうか。まさに全力で走り続ける今のTEAM SHACHIのアイドルとしての矜持や想いが込められているようなブロックとなった。
最初のMCパートでは、大黒から、TEAM SHACHIのライブパートに向けて、オープニングからずっと気持ちを高めてきたこと、そして、会場にいる誰よりも大黒自身が今日のフェスを楽しんでいるということが語られると、ほかのメンバー3人も納得の表情を見せ、会場のファンからも温かい拍手が送られた。
後半戦では、8月7日にリリースされる新EP『待ち合わせに、飽きもと。』の収録曲を立て続けにパフォーマンス。まずは、8月末に愛知県で開催される《にっぽんど真ん中祭り》の新総踊り曲となっている「まつりびと~カキツバタ~」を関東のライブでは初披露。さらに、撮影可能タイムとして「のんあるすいけん feat.炒飯」を披露し、会場を盛り上げる。最後は、大黒の“まだまだ沸き足りないよね? この曲で声帯痛めてくれますか?”という斬新な煽りから「沸き曲」へ。途中から、ステージ袖で観ていたAMEFURASSHIの4人をステージに呼び込み、予定外のコラボレーションに。そして、《WA WA WAI WA WA WAI WA WA WAI-WAI》の大コールで、この日1番の盛り上がりと一体感を見せる。まさに、「沸き曲」という楽曲が持つパワーとTEAM SHACHIとタフ民との絆の強さを感じるようなエンディングとなった。
さらに、フィナーレとして、出演メンバー全員がステージに登場し、TEAM SHACHIの「エンジョイ人生」をコラボ。全出演者が楽しそうにパフォーマンスする中、アドリブでTEAM SHACHIメンバーとMCの瀬戸口俊介のダンス対決もくり広げられる。最後に一言求められた瀬戸口の“アイドル最高!”という言葉が心に残るエンディングとなった。
このように1部は、スタプラ勢を迎えての安定感と安心感溢れるホームのようなライブとなったのだが、そんな中でも、各グループが攻めのセトリで臨んでいたため、ファンも全力のコールや振りでステージにパワーを送り、魂のぶつかり合いのようなライブがくり広げられていたという印象に。そして、2部への期待値も高まるライブになったのではないだろうか。
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