©︎ND CHOW

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世界的写真家アンディ・チャオ、渡辺万美をモデルに起用した回遊型写真展<SIREN>開催

世界的写真家のアンディ・チャオが、渡辺万美をモデルに起用した写真展<SIREN(セイレーン)>を渋谷区代官山町のアートギャラリー『DRELLA』で6月15日(土)~6月23日(日)に開催する。

ラサール芸術大学の美術学修士を保有するアンディ・チャオは、これまで芸術写真の領域においてさまざまなテーマに意欲的に取り組んでおり、今回の写真展では“否認、苛立ち、葛藤、不安を経たのちに受容へと到る、実存的変容において重要な各局面”をテーマに、代官山の2ヵ所の会場を使用した回遊型の写真展とすることで、自我の変容の過程を物語として表現する試みを行なう。

写真展タイトルのセイレーンとは、ギリシア神話に登場する海の怪物で、その美貌と美しい歌声で無数の船乗りを魅惑し、岩場や浅瀬に引き込み船を難破させる。今回の写真展では、セイレーンを“きらびやかさ”の象徴とした物語において、渡辺万美は官能的で快楽的なきらびやかなライフスタイルを維持し続けることは困難だと悟り、純朴であった自らの原点への回帰を求める自己実現の物語の主役を演じている。そして、主人公は、自らを取り巻く世界の美しさに気づき、本当の自分を曝け出し、行動と信念を一致させることで、心の平安を見出していく。

2022年に行なわれた今作の撮影で、渡辺万美は海辺でのヌード撮影にも体当たりで挑戦。撮影終了後、アンディ・チャオは渡辺万美とともに議論を重ねながら、作品のメッセージを深めていき、2年間の構想期間を経て、今回、回遊型写真展<SIREN>として待望の公開となった。写真展では、写真プリント付きの限定版写真集『SIREN』の販売も予定。

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