影山優佳、舞台<未来少年コナン>への意気込みを語る「観客のみなさんに明日を生きるためのピースを届けたい」

影山優佳、舞台<未来少年コナン>への意気込みを語る「観客のみなさんに明日を生きるためのピースを届けたい」

影山優佳、舞台<未来少年コナン>への意気込みを語る「観客のみなさんに明日を生きるためのピースを届けたい」

5月28日(火)より東京芸術劇場プレイハウスで上演される、舞台<未来少年コナン>の開幕に先立ち、原宿に新たにオープンした商業施設 東急プラザ原宿『ハラカド』にて、同作の宣伝美術のアートディレクターを務めたクリエイティブディレクターの千原徹也と、同作に出演する影山優佳、門脇麦が演出・振付・美術を手掛けるインバル・ピントの創作の魅力を語るトークイベントが、5月12日(日)に開催された。

舞台<未来少年コナン>トークイベント|ハラカド(2024年5月28日)

撮影:前澤秀登

原作アニメ『未来少年コナン』は1978年4月放送、頭角を現し始めていた宮崎駿が監督に大抜擢されたテレビアニメーションシリーズ。最終戦争後の荒廃した地球を舞台に、恐れを知らない野生児コナンがなおも権力にしがみつく人間たちと戦う、胸躍る冒険アドベンチャー。鳥と心を通わせる能力を持つ少女や、さまざまな飛行メカ、異変を予知する虫の大群など、この後に生み出される宮崎アニメの傑作へと受け継がれていく要素が詰まっている。NHKがテレビ開局25周年を記念して制作されたNHK初のアニメ番組としても知られている。

その作品を舞台化するのは、日本ではミュージカル<100万回生きたねこ>や村上春樹原作の<ねじまき鳥クロニクル>などを手掛け、その唯一無二の空間演出で観客を魅了し続けているインバル・ピント。そして、表現者として多様なジャンルで才能が光るダビッド・マンブッフがともに演出を担う。

同イベントのMCを務めるクリエイティブディレクターの千原徹也は、インバル・ピントが演出・美術・振り付けを手掛けた<100万回生きたねこ>(2013年初演、2015年再演)で宣伝ビジュアルを担当し、“その世界観に魅了された1人”だと言う。

インバルのクリエーションの魅力を尋ねられると、影山は“機械なのに生き生きとした、そこに鼓動を感じられるような美術セット”、門脇は“インバルの作品に欠かせないのはダンサーの存在。例えば<コナン>の劇中の砂漠のシーンでは砂漠をダンサーたちで表現しているのですが、実際に砂のセットを作るよりも、肉体がいかに雄弁ということが伝わってくるんです”と語った。

<ねじまき鳥クロニクル>に続いて今回も原作がある作品のクリエイションに際し、門脇は“舞台は原作のダイジェスト版では絶対にないと思っているので、インバルの作品はその原作のエッセンスをダンサーの肉体に移していくような感じ。美術もインバルなのでエッセンスが凝縮されている”とその魅力を表現。

初日に向けての意気込みを影山は“困難に1人で立ち向かわなければならない状況や、自分1人の力ではどうしようもないことが起きてしまったりした時、私は正直、今稽古場で挫折してばかりなのですが、本番ではラナとして楽しんで、観客のみなさんに明日を生きるためのピースを届けたいです”、門脇は“記憶と心の両方にずしゃんと来る、人生でずっと残るような、インバルの作品にはそんな瞬間が必ずあると思います。ぜひインバル・ピントの世界に足を運んでいただければ”と語った。

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