NEO JAPONISM［ニューイヤーだよ！六本木アイドルフェスティバル ライブレポート］全身全霊パフォーマンスで作り上げた圧倒的な世界観「ブチ上げていこうぜ！」

取材＆文：竹内伸一

真っ赤なライトがステージを包み込み、ライブの注意事項を盛り込んだSEが“NEO START”と開幕を告げると会場からはクラップが発生。すると、メンバーがステージに駆け込んできた。滝沢ひなのは、走りながら何やら絶叫。そのまま中央のお立ち台に駆け上がり“後ろの方まででっかい手拍子をお願いします！”と呼びかけて、EX THEATER ROPPONGIを一気に自分たちの色に染め変えていった。

今度はステージを駆け回りながら“ブチ上げていこうぜ！”と叫ぶと、高速ビートが流れ出し「rewind the story」がスタート。さらに“でかい声ちょうだい！”と煽り、観客から“オイ！オイ！”の大コールを引き出した。滝沢が煽り続ける後ろでは、4人がダンスをくり広げる。その激しい動きも会場を焚きつけていった。滝沢の歌い出しでボーカルパートへと突入すると、続く辰巳さやかはフォーメーションを崩して、ステージ上手へと移動しながら歌い、上手側の観客を巻き込んでいった。また、間奏部では滝沢の“ヤバいのください！”の呼びかけで、再び“オイ！オイ！”の大合唱が巻き起こった。

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続く「Call my name」では、ヘヴィなサウンドに乗って、5人がエモーショナルに歌い繋ぐ。随所に激しくもドラマティックなダンスも盛り込んで、見応えのあるシーンを創出していた。間髪入れずに「READY TO RIDE」へ。またもや滝沢が走り回りながら“みんなの声を聞きたい！”と煽りつつ、キャッチーなこのナンバーをコミカルな動きも交えてパフォーマンスし、会場を明るく楽しい雰囲気に変えていく。また、落ちサビでは“全員万歳だ！”の煽りで、会場中が手を掲げた。

滝沢がしっとりと歌い出してラストの「Set off」へ。曲調が激しく転じると、5人は切れ味鋭く激しいダンスをくり広げていく。メンバーに促されて観客がクラップで応え、終盤は、彼女たちの熱い歌に合わせて、会場中が拳を突き上げた。会場の一体感が高まる中、曲はアウトロへ。すると滝沢が“みなさん、どうもありがとうございました！　NEO JAPONISMでした！”と挨拶。同時に曲が終わり、メンバーも音が消える瞬間にステージを去っていった。

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滝沢が終始観客を扇動しながら、高いスキルのパフォーマンスで魅せたライブは圧巻だった。切れ味鋭くダイナミックなダンスには目を奪われたし、ハスキーな声が魅力的な滝沢、伸びやかに歌う福田みゆ、凛々しさをたたえた辰巳、妖艶さも醸し出していた朝倉あい、キュートな声を響かせた瀬戸みるかといった具合いに、メンバーそれぞれの個性的な歌声も魅力的だった。さらに、5人の声が重なると歌声に力強さが加わる。グループとして圧倒的な存在感を見事に解き放ったステージであった。

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