松井咲子［インタビュー］道後温泉を舞台に、過去最高露出に挑んで表現した“和の妄想” 「“咲子さんと旅行したらこんな感じなの？”みたいなカットがたくさんあると思います」『松井咲子 3rd 写真集 妄想椿』インタビュー

編集協力：村田誠二

今回も何か違った妄想ができればいいなと思っていました

――今回、3rd写真集となりますが、どのような経緯で発売が決まったのですか？

松井：
1作目（『松井咲子1st写真集 咲子』／2021年1月18日発売）と2冊目（『松井咲子2nd写真集delusion』／2022年7月21日発売）が好評をいただいたということで、出版社の方から“またやりましょう”とお声掛けいただきまして。私としては2冊目で“けっこうやったな”と思っていたので（笑）、これ以上どうしたらいいんだろう？という相談はさせていただきました。

――1、2冊目に続いて、今回も妄想がテーマとなりましたね。

松井：
やっぱり妄想が好きなので（笑）、今回も何か違った妄想ができればいいなと思っていましたね。それで、以前から希望していた“和”のテイストで撮ろうということも決まりまして、 “和の妄想”がメインテーマになりました。

――実際、3冊目は和テイストで大人な感じになりましたが、今回、1、2冊目に比べて妄想がアップデートされた部分はどういうところですか？

松井：
個人的に和室とか畳とか障子とか和の雰囲気がすごく好きなこともあって、自分に似合っているカットが多いことと、2作目が“THE・妄想”という感じで、バニーガールとかチャイナドレスとかコスプレが多かったんです（笑）。けど今回はリアルの中に混じる妄想というか……その方が私はドキッとするんです。“絶対こんなことやらないよな”っていう“もしも”すぎる世界観よりも、“普段の咲子さんなのに、あれ……？”とか“咲子さんと旅行したらこんな感じなの？”みたいな、リアルに想像できそうな妄想の方が個人的に好きなので、選ぶカットも、非現実的な衣装や表情のものじゃなくて、私らしい表情だけどこんなことをしてる！っていうものがたくさんあると思います。

――撮影地に松山の道後温泉を選んだのは？

松井：
やっぱり和のテイストといえば温泉宿って思いついて、歴史ある温泉情緒というと道後温泉かなと。面白かったのが、今回フェリーに乗ったんですけど、フェリーの壁に音符が描かれていたり、ピアノの鍵盤をモチーフにした椅子があったりして、ピアノに呼ばれたのかなって（笑）。1作目はもともとピアノの撮影をするって決めて準備しましたけど、2作目は予定していなかったのにたまたまピアノがあったり、本当に今回も偶然なんですよ。

――松井さんが行く先々にピアノがあるなんて、本当にピアノに呼ばれているんですね。ほかにも撮影時のエピソードを教えてください。

松井：
9月の猛暑日に着物で道後温泉を観光しながらの撮影だったので、本当に汗だくになって……それで脱いじゃいました（笑）。島にも行ったんですけど、古民家で撮影していると、すぐ近くを人が通るのでちょっとドキッとしたり（笑）、そんなふうに日常の中で撮影したんです。旅館着のシーンの時も、塀の向こう側が大きな公園でたくさん子どもたちが遊んでいて、子どもたちからこっちは見えないんですけど、私からは見えるので、“子どもたちの前で大丈夫？　気づかれない？”とか（笑）。悪いことしてるわけじゃないのに、ちょっとドキドキしながら撮影したのがけっこう印象に残っています。

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