透色ドロップ［ライブレポート］グループ史上最大規模＆新体制初ツアー終幕！「これからもいろんな色を見せ続ける私たちを見ていてください」

同ツアーは9月3日の北海道からスタート。愛知、宮城、新潟、岡山、福岡、大阪、東京とグループ史上最大規模の8ヵ所で実施された。今年8月に新メンバー2名が加入し、各会場では“はじめまして”も多かったというツアーファイナルは定刻通りに開演。ドリーミーな世界観を持つ「星くずの夢」からスタートし、「ユラリソラ」「自分嫌いな日々にサヨナラを」と優しく背中を押す曲のパワーで、会場をじんわり温めていく。

色とりどりのペンライトが光る客席に向かって、“今日のライブは10年、20年と何年たっても忘れられない日にしたいです”（才川水綺）、“この景色を忘れないで帰ろうと思います”（瀬川奏音）とメンバーが意気込みを伝えると、“新体制になって課題も多くありましたが、集大成ということで最後までみなさんと作り上げたいと思っています！　楽しんでいきましょう！”（佐倉なぎ）と高らかに宣言して「ネバーランドじゃない」「夜明けカンパネラ」「教えてよHashtag」とライブの定番曲で一気に盛り上げ、メンバーは一旦ステージを後に。

ファイナルまでの全国ツアー各会場の振り返り映像を挟み、予告していた新衣装にチェンジして再び登場。11月14日（火）にリリースするグループ初の両A面CDシングルから、先行配信とMVが公開された「最愛」を初披露した。瑞々しくて真っ直ぐな愛の歌を爽やかに歌い終えると、佐倉が“振りコピしたくてうずうずしてるんじゃないですか？　みなさん一緒に踊れますよね？”と明るく呼びかけて「だけど夏なんて嫌いで」で客席全員の心を高めていく。

「最愛」MVの裏話から冬モードになった新衣装の感想を終えると、それまでの優しさモードから一転、「りちりち」から「衝動」までカッコよさや強さが表現された6曲を連続でパフォーマンスして、タフな一面を見せた。透色ドロップはデビューからこれまでにリリースした楽曲全曲が主役級なだけあって、ツアーや単独のセットリストから“今伝えたい想い”を考察するのが楽しい。さらに統一感のあるパフォーマンスと感情表現の豊かさも魅力的で、観るたびに成長していくところも驚かされる。

才川水綺の“最後の最後まで盛り上がってくれますか？”の言葉で気づくとライブはもう終盤。出会いと別れをポップに歌った「君と夢と桜と恋と」のラストでは、7名でファイナルを迎えられたことを祝うようなオレンジ色の銀テープが舞い、その美しさにメンバーの目にも涙が浮かんだのが印象的だった。

華やかな景色の余韻が残る中、ここで瀬川奏音が“本日は透色の秋全国ツアー 東京公演にご来場いただきありがとうございます。このツアーを通して私たちからみなさんへ、伝えたいことがあります”と話し始めた。

“はじめに、このツアーの発表を一緒に喜んでくれたツアーより前から応援してくれてる方へ。何度も形を変えて成長してきた私たちに、どんな時も変わらず応援してくれたり、新しい挑戦も温かく迎え、私たちを支えてくれてありがとうございます。このツアーでは、初めて行く地方を一緒に喜んでくれたり、予定があって来れなくてもSNSで応援してくれてありがとう。ここまで応援してくれたからには、いつか大きなステージに行くその日までどうか一緒にいてほしいです”

続いて、鎌房祐衣が“そして、このツアーで初めましてしてくれた方へ。たくさんのアイドルがいる中で私たち見つけてくれてありがとうございます。私たちと過ごす秋は楽しかったですか？　これからも成長していく透色ドロップをよろしくお願いします”と感謝を伝え、見並里穂は“最後に、これから私たちと出会ってくれる方へ。私たちメンバーはこの透色ドロップが大好きです。そんな大好きなグループをこれから一緒に歩んで行って、応援して損はさせないって胸を張って言えます。これからもいろんな色を見せ続ける私たちを見ていてください”と約束して、“9月から2ヵ月半かけて回ってきた透色の秋全国ツアー2023最後の曲です。聴いてください”の言葉で流れてきたのは、初両A面CDシングルのもう1曲のタイトル曲「出会えた君へ」。透色ドロップと出会えたすべての人の胸に響く熱唱で本編が終了した。

アンコールではデビュー曲「やさしさのバトン」から「君色クラゲ」まで4曲連続で歌唱し、メンバーも観客もテンションは最高潮に。最後に1人ずつツアーの感想を伝えていった。

鎌房祐衣：
素敵なグループに加入できたことが嬉しいです。1つの目標に向かって頑張れる環境が嬉しく、振り返ると（内容が）すごく濃くて、いつもファンがいて支えてくれて本当に励みになりました。

佐倉なぎ：
今年4年目を迎えるグループなので、次のステップにいきたいなと思っていました。今この7人で1人も欠けることなく、1,000人規模のライブを絶対実現させようと思います。絶対成功させるのでついてきてほしいです！」

才川水綺：
5ヵ月前にオーディションを受けた時はなりたいアイドル像がわからなかったんですが、この秋ツアーで思ったのは、私は誰かの記憶に残り続ける唯一無二のアイドルになりたいです。伸び代まだまだあります！　ずっとついてきてくれると嬉しいです！

梅野心春：
対バンで何回もライブした品川。今日は透色だけに集まってくださって嬉しいです。多くの時間をメンバーと過ごしてきて、この7人なら困難も乗り越えられると思うし、大きな会場も叶えられると思います。これからもついてきてくれると嬉しいです。

瀬川奏音：
新体制になったばかりで、新メンバーが毎日頑張っている姿を見て感化されて相乗効果が生まれた2ヵ月半でした。ツアー前に声帯を傷つけてしまったのですが、各地方の空気が私の喉を癒してくれたのがいい想い出です。喉に負担をかけないように向き合って、改めてまだまだできることがたくさんあったツアーでした。応援してくれるみなさんを誇りに思います。

見並里穂：
2020年にデビューして、いろいろと難しいこともたくさん知って、夢を叶えられないのかなと思った部分がたくさんありました。CDリリースイベントも不安の中、初日を迎えて、思っていた以上の方が来て喜んでくれて、恵まれた環境にいるんだなと思いました。「出会えた君へ」の歌詞にもある“残されてる時間”はあとどのくらいなのか自分でもわからないんですけど、もっともっと夢を叶えていきたいなと思いました。ファンのみなさんがいるから、険しい道でも乗り越えて結果として残していきたいなと思います。

天川美空：
みなさん今日は楽しかったですか？　曲ごとにいろいろ思いながら、会場の想い出も、次に来た時もきっと今日の景色を思い出すんだろうなと思いました。秋ツアー中に出会ってくれた方、はじめての方も、みんなが笑顔になってくれて嬉しいです。

7人全員が真っ直ぐ前を見つめながら、素直な気持ちで心からの感謝を伝えた。

ダブルアンコールでは、真っ赤なクリスマス衣装に着替えた7人がちょっと早いクリスマスパーティを開催。SEから楽曲まですべてクリスマスバージョンでもてなした。最後に素敵なお知らせとして、毎年恒例のクリスマスライブ＜すきいろクリスマス2023＞をクリスマスイブの12月24日（日）に渋谷WWWXで開催することを発表し、2ヵ月半の長い旅がついに終わりを迎えた。

グループ最大規模の秋ツアーを大成功で終えた透色ドロップは、11月14日（火）にグループ初の両A面シングルCD「出会えた君へ/最愛」をリリースする。