MyDearDarlin’[ライブレポート]生バンドとともに多彩でエモーショナルなシーンを描いた渋谷の夜

MyDearDarlin’[ライブレポート]生バンドとともに多彩でエモーショナルなシーンを描いた渋谷の夜

MyDearDarlin’[ライブレポート]生バンドとともに多彩でエモーショナルなシーンを描いた渋谷の夜

MyDearDalin’が、11月9日(木)にSpotify O-EASTにてフルバンドセットでの単独公演<My Hot Darlin>を開催。

バンドセットでのライブは、2022年9月20日(火)に東京国際フォーラム ホールCにて実施した<3rdワンマンLIVE>以来で、全編バンドセットは初となった。

メンバーの6名に加え、彼女たちの数多くの楽曲制作を担当しているJVNTAを含む5名のサポートメンバーとともに、グループの強みとも言える色彩豊かな楽曲を届けた。

本記事では、オフィシャルレポートをお届けする。

MyDearDalin’<My Hot Darlin>Spotify O-EAST(2023年11月9日)

取材&文:石山喜将
撮影:ポテ ヤマムラ

開演前、ステージは紗幕によって隠され、期待に胸が躍るファンの様子が会場の各所に見られた。

開演時間になると、紗幕にオープニングムービーが映し出され、フロアを大きく煽る。バンド演奏が始まると照明が当たり、メンバーのシルエットが紗幕に浮かび上がった。

「トーキョーガール」のイントロはロングバージョンとなり、バンドの演奏が始まると、オーディエンスの強いクラップで会場は包み込まれる。その後紗幕が降り、メンバー6名が登場し、ライブは開幕。ステージにはこの日のために作られた黒ロゴで“MyDearDarlin’”と表記されたバックドロップが張られており、メンバーは黒に統一し、Tシャツアレンジされたトップスのゴシックロック風の衣装を身に纏っていた。バンドメンバーは、マイディアの人気曲を手掛けるJVNTA(Gt)を始め、初穂(Dr)、なっち(Ba)、モリシタヒビキ(Key)、あすきー(Mp)と盤石の布陣となっていた。

「トーキョーガール」では、迫力のあるバンドサウンドに導かれるように冒頭から熱いパフォーマンスで存分に魅せていく。いつも以上に音に厚みが生まれ、心に刺さっていく。曲のラストに東條ゆりあが”踊れー!”と煽ると、それに呼応してフロアのボルテージが高まった。

間髪入れず、エモショーナルな歌詞が印象的なキラーチューン「Kaleid0scopE」へ。メンバーは、表情豊かに大きく手を回し、ダイナミックなロックサウンドに負けないほど、迫力のある姿で観客をさらに虜にした。

MCで自己紹介を行なったのち、魅惑的なナンバーの数々を展開。まずはディスコ調でダンサブルな楽曲「Music Fighter」をドロップ。生バンドによって音によりエッジを利いており、特にベースのスラップがクールに鳴り響いた。キラキラした王道アイドルソング「ナノLOVE」では、爽やかかつキュートなステージングを披露。終盤に葉山かえでが《大好き!》とセリフを放つと、大きく歓喜の声が巻き起こった。盛り上がり必至の「一生涯オリジナリティ」では、憂鬱を吹き飛ばすような快活なダンスとリズミカルな歌唱に、ファンはより一層ヒートアップ。強くMIXを打ち、今、この空間を存分に愉しむファンの姿が見られた。

本編終盤では、5曲を一気に披露。

フロアを盛り上げる人気曲「アイスクリーム」では、“MyDear〜?”“Darlin’〜!” “My Hot〜?” “Darlin’〜”というこの日だけのコール&レスポンスから始まり、楽曲全体を通して、メンバーとオーディエンスがお互いのレスポンスを楽しんだ。その雰囲気のまま「Symphony #5」では、圧倒的な表現力で、会場全体をマイディアが放つクールな世界観に引き込んだ。

勢いそのままにライブ定番曲「MDDシンドローム」へ。イントロがロングバージョンにアレンジされ、その中で華麗かつ激しく舞ったり、ラインダンスをして、観客を惹きつけていく。また、拡声器のように歌声がアレンジされるパートもあり、この日だけの特別な演出に会場はさらに熱を帯び、サビの振り付けでファンの心を射抜いていった。

熱量たっぷりの中、雰囲気が一変。ステージにスポットライトが当たり、会場が静寂に包まれる。キーボードによる綺麗な旋律が奏でられた後、メンバーがしっとりとセリフを語っていく。そして、切ない恋心をしっとりと煌びやかに歌い上げる「プラネタリウム」を歌唱。メンバーは、美しいサウンドに包まれながら、恍惚な表情を浮かべて叙情的に歌い上げた。

マイディア屈指の名曲「SAYONARA」では、音に合わせて強く華麗に歌い上げる。彼女たちが得意とするエモショーナルな空間を作り上げ、観客はその極上空間に酔いしれた。《ひとつだけ 奇跡はあると思ってたんだ》という歌詞どおりに、この瞬間の奇跡を噛み締めるように歌い続けた。

美しい佇まいで魅了する「FLOWER」で、拳を最後まで振り続け、本編は終了した。

すぐさま強いアンコールが起こり、メンバーが再登場。アンコールに応えて、爽快なサウンドが印象的な「真夏の彼方」を届けた。可愛らしくもあり、どこか凛とした表情を見せる、そんなマイディアの多彩な魅力の1つを見せているようだった。

最後のMCで、水城梓は、“MyDearDarlin'は、(2024年)1月21日(日)にLINE CUBE SHIBUYAでワンマンライブが決定していて、もう3ヵ月前なんですけど、私たちにできることを全力でやって、LINE CUBEに臨みたいと思いますので、ぜひみなさん、応援よろしくお願いします”と意気込みを語った。

また、メンバーは1人ひとり、この日胸に抱いた気持ちをコメント。抜粋して、葉山かえで、東條ゆりあの言葉をお届けする。

葉山かえでは、“ここは1stワンマンライブで立った場所です。その時、私はアイドルになって3ヵ月半の弱々した子でした。ここに立って話した時に(就職の)内定まで蹴ってアイドルになれてよかったって言ったんですけど、3年目を迎える今もこんなにたくさんのファンの方と一緒にライブを作り上げたり、笑顔が見れたり、メンバー、スタッフさん、ファンのみんなでもっともっと上を目指せる幸せとか、そういういろんな幸せを、このアイドル人生を、ここに戻ってきて感じたことが、成長だなと思います”と述べた。

東條ゆりあは、“最近、メンバーみんなでライブ前に「こういうライブにしよう」という話し合いをもっと深くしていて、その中でマイディアは感情を出すところ、熱いところがいいところって言ってくれる人が多いんですけれど、もう一歩先に進むためにはそこを抑えるとか、いろいろと試行錯誤しています。いつものやり方では上に行けないんだと、何が正解かわからなくなって悩んでしまっていたんですけれど、今日、このライブのように感情を表に出すライブはやっぱりよくて、間違っていなかったんだなって思えるくらい楽しかったです。本当にありがとうございました。ずっとマイディアらしいライブをしたいし、改めてマイディアはいいグループだなと実感することができました。これから先も止まることなく、上を目指して、もっと素敵な景色をみなさんと見たいと思います。一緒についてきてください”と、涙ながらに熱い決意を明らかにした。

咲真ゆかは“こうして駆けつけてきてくださったみなさんの今日が最高の1日になれば嬉しいなと思います。まずは1月21日のLINE CUBE SHIBUYAに向けて、まだまだ成長していきますので、今日も通過点の1つとして、最後までみなさんと最高の熱い夜にしたいと思います”とMCを締めた。

フルバンドセットの単独公演もラストスパートへ。「七転八起ドリーマー」では、《何度も転んで 何度も諦めてその度に 悔やんで 思いが溢れた ボロボロになって それでも立ち上がって 諦めてやるもんか 夢を掴むんだ》とマイディアの意志を、サウンド、歌、ダンスの全部に乗せて体現し、夢を諦めないと誓った。

マイディアが重要な局面で歌い紡いでいる「僕らの詩」では、《僕は僕だ 君は君のままで良い 生き方に理由などない》と、“MyDearDarlin’がそばにいるよ”と代弁するように、彼女たちらしく会場を安心感で包み込む。メンバーは想いが溢れながら、観客との絆をより深めていくように歌声を響かせた。

ラストは、MyDearDalin’も作詞に参加した「君の声」。《Oh〜! Oh〜! Oh〜!》とこの場にいる全員が拳を上げ、アウトロはいつもよりも長尺で、最後の最後まで声を出し続ける。音が徐々になくなっても、声を出し続ける。こうして観客と心を1つにし、このライブを完成させた。メンバーとファンが手を取り合うような感覚を覚え、Spotify O-EASTを溢れんばかりの絆で埋め尽くしてみせた。そして、今後の躍進を誓うような強い感情を解き放ち、生バンドセット単独公演は幕を閉じた。

念願のMyDearDarlin’全編バンドセットライブは大成功を収めた。マイディアの真骨頂を示し続けたこのライブでの満足度と幸福度は高かった。しかし、まだまだマイディアは成長を続け、上を目指して邁進していく。まずは1月21日の6thワンマンライブに向けて、彼女たちはこれからも走り続ける。

インフォメーション

<-2024.01.21 Road to LINE CUBE SHIBUYA-MyDearDarlin'主催LIVE「I Love Darlin' SP」>(昼公演)
開催日時:11月12日(日)開場13:00/開演13:45
会場:大阪・ESAKA MUSE
料金:¥2,500(別途1D)
出演:MyDearDarlin'/カラフルスクリーム/feelNEO

<-2024.01.21 Road to LINE CUBE SHIBUYA-「MyDearDarlin'単独LIVE SP in大阪」>(夜公演)
開催日時:11月12日(日)開場17:00/開演17:45
会場:大阪・ESAKA MUSE
料金:¥2,000(別途1D)※入場特典:チェキ券1枚付き
出演:MyDearDarlin’

<-2024.01.21 Road to LINE CUBE SHIBUYA-MyDearDarlin'主催LIVE「I Love Darlin' SP」>(昼公演)
開催日時:11月19日(日)開場13:00/開演13:45
会場:福岡・BEAT STATION
料金:¥2,500(別途1D)
出演:MyDearDarlin'/九州女子翼/LinQ

<「MyDearDarlin'単独LIVE SP in福岡」-2024.01.21 Road to LINE CUBE SHIBUYA->(夜公演)
開催日時:11月19日(日)開場17:00/開演17:45
会場:福岡・BEAT STATION
料金:¥2,000(別途1D)※入場特典:チェキ券1枚付き
出演:MyDearDarlin’

<-2024.01.21 Road to LINE CUBE SHIBUYA-MyDearDarlin'主催LIVE「I Love Darlin' SP」>
開催日時:11月28日(火)開場18:00/開演18:45
会場:東京・白金高輪 SELENE b2
料金:前方¥4,000/一般¥2,000(各別途1D)
出演:MyDearDarlin'/CANDY TUNE/Merry BAD TUNE.

<MyDearDarlin'6thワンマンLIVE>
開催日:2024年1月21日(日)
会場:東京・LINE CUBE SHIBUYA
出演:MyDearDarlin'

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