GANG PARADE［ライブレポート］＜TRICK OR SMILE TOUR＞華々しく開幕！「これからも、みんなにたくさん笑顔を届けてくからね」

撮影：sotobayashi kenta

定刻の18時になり、お馴染みのキラキラしたエレクトロ調のSEが流れると、新衣装に身を包んだヤママチミキ、ユメノユア、キャン・GP・マイカ、ココ・パーティン・ココ、テラシマユウカ、ユイ・ガ・ドクソン、月ノウサギ、キラ・メイ、チャンベイビー、キャ・ノン、ナルハワールド、アイナスター、カ能セイ、13人がステージに登場。“はじめまして！　私たち、エンジョイプレイ、みんなの遊び場GANG PARADEです！　よろしくお願いします！”と挨拶をすると、遊び人（GANG PARADEのファンの総称）たちの大きな拍手が起こる中、“今日は最高の1日にしましょう！”というカ能セイのアナウンスとともに、再始動後初のシングル曲「PARADE GOES ON」でライブはスタート。レーザーが会場を彩る中、「シグナル」、「sugar」と立て続けてに披露した。

メンバー1人ずつ簡潔に自己紹介をすると、チャンベイビーが“笑顔をくれなきゃ、ギャンパレがみんなにいたずらしちゃうよ！　あ、UFO！”と宙を指差した。キョトンとなる遊び人たちに向け、“みんながもっと笑ってくれないと、いたずらしちゃうよ！”と語り、“うそぴょーん！　みんなにもっと笑ってもらえるように最高の遊び場を届けます！”と、新曲「ソムニウム」へ。どこかの星に住む宇宙人の恋愛を書いたテラシマユウカ作詞による“Kawaii Future Bass”曲「ソムニウム」、ミュージカル調の「SUPER PARTY PEOPLE」、TVアニメ『僕とロボコ』のテーマソング「lol」を、13人のフォーメーションで盛り上げた。

ナルハが“笑顔になってくれないといたずらしちゃうぞー！”と伝えると、ドクソンが奇声をあげてステージで倒れた。そのままゾンビと化したドクソンが、心配して駆けつけたココの首を噛み、ココもゾンビと化す。肩こりも治るというお清めスプレーをテラシマユウカがかけるがまったく効かず、彼女も噛まれゾンビ化。ナルハが“ゾンビども、くらえー！”とナルハスマイルを投げかけると、“笑顔がまぶしい！　やめてくれ！”とダメージを受けるゾンビたち。それを見たマイカとチャンベイビー、キラ・メイが自信満々にスマイルを投げかけるが、“あれ？　眩しくない”と、ゾンビたちに返り討ちに合い3人はゾンビと化した。スポットライトに照らされる中、解説員となったキャ・ノンが、“今回のツアーのタイトルは＜TRICK OR SMILE TOUR＞。ゾンビの力が勝つのか、メンバーの笑顔が勝つか、全面戦争だよ。勝敗はもちろんこいつで決めるのだ！”と、ギャンパレお馴染みのパンスト対決へ。メンバーからは横浜出身のユア、ゾンビからは“ゾンベイビー”ことチャンベイビーが選出され対決し、ユアが圧勝。そのまま“くらえー！”とメンバーたちがスマイルを投げかけ、ゾンビは全滅し元通りになった。ナルハが“これからも、みんなにたくさん笑顔を届けてくからね”と語り、「BRIGHT FUTURE, YOUR SMILE」のタイトルコールをすると大きな声援が沸き起こった。続けてメジャー2ndアルバム『OUR PARADE』収録曲「Anything Goes!!!!」、ギャンパレの前身グループであるPOP改名時のシングル曲「QUEEN OF POP」と、グループの歴史を感じさせる3曲をパフォーマンスし会場を沸かせた。

“やっぱり可愛い笑顔が1番ですよね。でも、私たち、可愛いだけじゃないんですよ。今日は可愛いだけじゃない私たちも見せちゃおうかなー！　いけー、ドクソン！”とナルハがドクソンを名指しすると、“はい！　ナルハさん。レッツゴー、エビリワン、ミュージックスタート！”と、ステージ中央で1人「Meaningless」のイントロに合わせてダンスを披露し遊び人を魅了した。そのまま全員が揃い同曲を踊り、続けて「来了」を披露すると、“今日、横浜に来てくれた遊び人のあなたを想って書いた曲です。心を込めて”というユアの言葉とともに「INVOKE」をエモーショナルに歌い上げた。

ユアの“今日ツアー初日です！”という言葉に、ドクソンが“今日から秋や！”と語ると、“ギャンパレ基準で日本動かしていきたいんで”とユアがさらに盛り上げた。“KT Zepp Yokohamaでツアー初日を迎えられるなんて夢みたいです。ありがとう。それも当たり前のことじゃなくて、遊び人のみんなが選んでここに来てくれたから回れることができています。みんなの力って本当にすごいからね”とユアは感謝を述べた。“みんなの笑顔が好きって散々言ってきたけど、本当にそれがパワーになっていて。これからも楽しいことをしていきましょう！　よろしくお願いします！”と語り、壮大なスケールのイントロから始まる「ENJOY OUR PARADE」、KOTONOHOUSE作のチルなダンスチューン「Träumerei」、オルタナ調のギターサウンドから始まる「CAN`T STOP」で13人で手を繋ぎ飛び跳ね多幸感を産み、大きな盛り上がりを見せる中、ライブ本編は幕を閉じた。

遊び人たちの“まだ足りないコール”に応えて再びステージに登場した13人。ギャンパレの前々身グループ・プラニメ時代のシングル曲「UNIT」ではヤママチの歌声が響き渡り、遊び人たちとともに一体感を生み出した。

キャ・ノンが“今日、みなさんのおかげでツアー初日を迎えることができました。みんながキラキラした顔で見てくれていて、本当にこの場所が好きだなと思いました。みんなの笑顔になれる存在になれるように、ギャンパレがそんな存在でいられる目標を持って、ここから全国を回っていきたいと思います。みんな、いろいろ大変なことだったり、戦って生きていると思うんですけど、ここに来た時は全部忘れちゃうくらい踊ったり、家に帰って疲れたってすぐ寝れちゃうような遊び場を作っていくので、この先も死ぬまで私たちと遊んでください”と語ると、月ノが“最後は、ちょっと重すぎる（笑）”とツッコみ、メンバー間の風通しのよさを見せつつ空気を和ませた。キャ・ノンが“遊び続けましょう！　今日は本当にありがとうございました。ラスト2曲です。すべて出し切って思い切り飛びましょう！”と盛り上げ、ギャンパレの始まりの楽曲「Plastic 2 Mercy」でさらなる熱狂を生み出した。それにとどまらず、キャッチーでアップテンポな「Happy Lucky Kirakira Lucky」で会場の熱をさらに上げ尽くしてライブは幕を閉じた。

エンドSEが流れる中、ドクソンが“日本最速の秋初めなんじゃないかな？　ツアーが終わっている時には寒くなっているんじゃないですか？　季節の移り変わりとともにツアーを回れるの嬉しいです”と語ると、ユアが“最後に、素敵な言葉をお送りさせていただきたいと思います”と語り、全員で“ハッピーハロウィン！”と可愛らしく賑やかに叫び、13人はツアーのスタートを華々しく飾り、ステージを後にした。